先日、林試の森公園のベンチに腰掛けて、木々の上の空を見上げてぼんやりしていたら、ふと、「そういえば、今年は森林限界を一度も超えていないな」と気が付いた。
都県境を越える旅行の自粛やら猛暑やら豪雨やらで、一度も高い山に行っていない。高尾や奥多摩の山も、同じところに何度行っても慣れ親しんだ喜びがあるのだけれど、そういう山はぼくたちの日常と何となく繋がっている感じがする。日常からは離れた別の世界に来た、という感じはしない。そういう感じを持つには、森林限界の上まで行かなければならない。
森林限界の上に出ると、空の広がりも日の光の透明感も全然違う。ぼくらの心が広がり、透きとおり、新しい喜びがあふれてくるのはそこなのだ。
でもその場所は、コロナ禍や異常気象がなくても、ぼくが歳を取るにつれてだんだん遠くなりつつある。この夏も、体力はかなり落ちたように思う(先日から、夏バテ対策の漢方薬を処方されている)。そういう場所に行かれるのはあと何年ぐらいだろうか?
来週の月・火に、毎年夏にアルプスに行く友人と谷川岳に行く約束になっていた。お互いに今年はここまで山に行く身体が作れていないから、アルプスは止して、ロープウエイで半分くらいは稼げる谷川岳に行こうということになったのだ。あそこなら、比較的易しく森林限界を超えられる。体ができていなければそうするしかない。
…ところが、だ。
水上町は数日前から豪雨で警報が出たり新幹線が運休したりしているので、今朝問い合わせてみたら、「ロープウエイは止まっている。復旧の見通しは立っていない。ロープウエイの下を登る田尻尾根も崩れて通行禁止になっていて、西黒尾根を登るしかない」というのだ。
ぼくと友人の現在の体力では、「日本三大急登」の一つと言われている(ぼくにはこれには異論があるが)西黒尾根を一日で往復するのは不可能だ。で、やむを得ず中止にすることにした。
十月になって秋雨の時期が終わったら、再度計画しよう。ロープウエイが止まったままなら別の山に行こう。
ただし寒くなると高い山は気象条件が厳しくなり、日も短くなる。一昨年は10月15日に北八つの2200m付近で風花にあった。南方の2600mの天狗岳も西の中央アルプスも白くなっていた。雪のある山にも行くが、それは現在のぼくにとっては主に、気候も雪の状態も安定して日も長くなる3月頃だ。
ぼくは今年、森林限界を超えられるだろうか?
都県境を越える旅行の自粛やら猛暑やら豪雨やらで、一度も高い山に行っていない。高尾や奥多摩の山も、同じところに何度行っても慣れ親しんだ喜びがあるのだけれど、そういう山はぼくたちの日常と何となく繋がっている感じがする。日常からは離れた別の世界に来た、という感じはしない。そういう感じを持つには、森林限界の上まで行かなければならない。
森林限界の上に出ると、空の広がりも日の光の透明感も全然違う。ぼくらの心が広がり、透きとおり、新しい喜びがあふれてくるのはそこなのだ。
でもその場所は、コロナ禍や異常気象がなくても、ぼくが歳を取るにつれてだんだん遠くなりつつある。この夏も、体力はかなり落ちたように思う(先日から、夏バテ対策の漢方薬を処方されている)。そういう場所に行かれるのはあと何年ぐらいだろうか?
来週の月・火に、毎年夏にアルプスに行く友人と谷川岳に行く約束になっていた。お互いに今年はここまで山に行く身体が作れていないから、アルプスは止して、ロープウエイで半分くらいは稼げる谷川岳に行こうということになったのだ。あそこなら、比較的易しく森林限界を超えられる。体ができていなければそうするしかない。
…ところが、だ。
水上町は数日前から豪雨で警報が出たり新幹線が運休したりしているので、今朝問い合わせてみたら、「ロープウエイは止まっている。復旧の見通しは立っていない。ロープウエイの下を登る田尻尾根も崩れて通行禁止になっていて、西黒尾根を登るしかない」というのだ。
ぼくと友人の現在の体力では、「日本三大急登」の一つと言われている(ぼくにはこれには異論があるが)西黒尾根を一日で往復するのは不可能だ。で、やむを得ず中止にすることにした。
十月になって秋雨の時期が終わったら、再度計画しよう。ロープウエイが止まったままなら別の山に行こう。
ただし寒くなると高い山は気象条件が厳しくなり、日も短くなる。一昨年は10月15日に北八つの2200m付近で風花にあった。南方の2600mの天狗岳も西の中央アルプスも白くなっていた。雪のある山にも行くが、それは現在のぼくにとっては主に、気候も雪の状態も安定して日も長くなる3月頃だ。
ぼくは今年、森林限界を超えられるだろうか?
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