すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

陣馬-高尾縦走

2020-12-23 10:07:20 | 山歩き

 一昨日、ほぼ40年ぶりに陣馬山-高尾山の縦走をした。藤野駅を8:50にスタート、陣馬山登山口を経て一の尾根を登り、陣馬山頂11:18、景信山頂13:22、城山山頂14:23、高尾山頂15:12、六号路を下って高尾山口駅着16:19。登山地図のコースタイムで7h20のところをちょうど7h20で歩いた。
 予想ではもっと時間がかかって六号路の途中で暗くなるかと思っていたのだが、幸い明るいうちに降りきった。
 日曜日の陣馬や高尾はものすごい人出なのだが、一日ずらした月曜日は、藤野から陣馬山頂までで登山客一人にしか会わないガラガラで、“密”を恐れずに歩くことができた。
 終日、明るい陽だまりのハイキング。体は快調。荷物は軽めにして、トレッキングポールを2本使ったためでもあるのだが、最近になく息も上がらず、足が前に進んだ。六号路の最後の平らな道は7h20以内に合わせるためにほとんど小走りだった。まだかなり歩き続けられる気がした(通常山登りの翌日のほうが体が活性化しているためか、かえって普段より体調は良いのだが、昨日はさすがに疲れて半日寝た)。
 食事は、行きに高尾駅の一言堂でアップルパイを買えなかったので(まだ出ていなかった)、陣馬山頂の富士見茶屋でうどんを食べたが、それ以外はほぼ1時間おきに行動食の羊かんやソイジョイを食べた。先日南高尾でガイドらしい人が団体客に「こまめに早めに食料を補給してください。今食べたものがエネルギーに替わるのは2時間後です」と言っているのを聞いて、フンフン、と思ったのだ。富士見茶屋のうどんは山菜と柚子が入っていて美味かった。前に冷たいのを食べたときには柚子が多すぎるのか、酸っぱいな、と思ったのだが、温かいのはうまかった。
 陣馬山頂からはまだ頂上付近だけ斑に白い富士が見えた。その右手、西側の山並みの向こうには南アルプスの赤石岳あたりだろうか、こちらは真っ白く浮かんでいた。茶屋のすぐ横に、山並みを背景に、カキの実がいっぱいなっていた。
 若い頃は、陣馬-高尾縦走はアルプスや朝日連峰に行く前の足慣らし程度にしか思っていなかった。今ではこの一年の目標を果たしたような気になっている。それはそれで良い。若いうちには若いうちの登り方が、歳を取ったらそれなりの楽しみ方が、ある。年寄りの山の楽しみの第一は、葉の落ちた低山の展望の良い陽だまりハイク、それとこれまでの山の思い出、だろうか。
 ベタな言い方だが、「これまでの人生の様々な思い出-後悔も懐かしさも」、と言い直しても良い。

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