すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

試し歩き

2021-10-12 21:12:56 | 近況報告

 目眩がやや収まってきて、何とか歩けそうなので、山歩きの友人を誘って栄区の「横浜自然観察の森」に試し歩きに行ってきた(昨日)。
 大船駅で待ち合わせ。緑ヶ丘住宅までバスで行って、いつもはここから瀬上池に下って尾根に登り返すのだが、この登り返しが急登なので今回はパス。馬の背の尾根を直接登って円海山から鎌倉の天園に向かうハイキングコースに出る。ほとんど平らな道。もう落ち葉を踏みながらの陽だまり散歩は気持ちが良い。左側は大岡川の源流になっている深い森で、右側は眼下に迫る住宅街の向こうに箱根の山並み。その向こうにやや霞んで富士山。足もとには白菊が咲き乱れる。縦走路を逸れて階段道を急登して、横浜市の最高峰、大丸山157m。ゆっくり歩いてここまででちょうど一時間。
 眼下に八景島と海を見下ろす、気持ちの良い草地。空は真っ青。日陰にテントシートを敷いてここでお昼。おにぎりと、紅茶にウイスキーを数滴。この頃ぼくはすっかり紅茶党だ。フランス流の濃いコーヒーばかりだったのだが、これも体調の変わり目だろうか。
 歩くのは何とか大丈夫そうだ。まっすぐ前方になら歩ける。用心のためストックを突いているが、上下左右後方を見るときにだけいったん立ち止まって、また正面に向き直ってから足を出せば、千鳥足にはならないようだ。厄介なことだが、しばらくはこんな感じかもしれない。山道が何とか歩けるのはうれしい。
 一時間ほど休んでまた歩く。天園に行く縦走路と別れて右に下れば、自然観察の森。こちらは鼬(いたち)川の源流域で、雑木林の森や原っぱや野鳥の観察舎やホタルの生息する湿地など、自然観察が楽しめるように整備してある。自然観察センターや宿泊施設もあり、以前に男声合唱の合宿に来たことがある(飲み会に終わったが)。広々とのんびりしたまことに良いところだ。こんなところが家の近くにあったら良いのだが、残念ながら高尾山に行くよりもやや遠い。
 草地はセイタカアワダチソウの大群落。沢沿いにはツリフネソウの鮮やかな赤いシャンデリア。ゆっくり下ってバス停まで約1時間。今日の足慣らしはわずか歩行2時間で終了。物足りない気持ちもあるが、試し歩きとしては上々。
 今年は4月の手術のあと徐々に体を作ってきたつもりだったが、せっかくコロナ感染が下火になったと思ったら、また一から作り直しだ。焦っても仕方がないから、ぼちぼちやるさ。
 大船の駅のバスセンターの前の新しいビルでケーキセットで話をした。これも久しぶりのことだ。
 ついでに書くと、ぼくの目眩は検査の結果、重大な問題やこれからずっと、というような問題ではなく、あと一か月ぐらいすれば治るでしょうとのことだ。
 もう山登りには行かれないのだろうか、と心配だったのだが、そうではないそうで、ほっとしている。お医者様も山好きらしく、「いきなり槍ヶ岳とか行かないで、高尾山から始めてくださいね」と楽しそうに言っていた。

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