川岸の段丘は
小さな棚田の連なり
去年の稲架が
陽炎を立てている
枝を払われた桑の
地面から突き上げた握り拳
同じ方向を向いて浮かぶ
枯れ残った薄の疑問符
倒れかけた番小屋
きらめきながら小石の間を流れる
浅い川水
山かげに残る雪の中に
苔むした数個の石塔
雑木林の上
空に向かって伸びた幼い枝の一つ一つを
くまなく輝かす
朝の
光
川岸の段丘は
小さな棚田の連なり
去年の稲架が
陽炎を立てている
枝を払われた桑の
地面から突き上げた握り拳
同じ方向を向いて浮かぶ
枯れ残った薄の疑問符
倒れかけた番小屋
きらめきながら小石の間を流れる
浅い川水
山かげに残る雪の中に
苔むした数個の石塔
雑木林の上
空に向かって伸びた幼い枝の一つ一つを
くまなく輝かす
朝の
光