8時間はしっかり寝たはずなのに、なんだか寝足りない。朝ご飯を食べて洗濯機を回しているあいだ二度寝をして、干してから三度寝をしてしまった。単にものぐさ老人なだけだとも思うが、これはひょっとして春が始まったのかもしれない。
「春眠暁を覚えず」という名詩もあったが、ぼくが今朝思い出したのは懐かしい童謡だ。
とろろんとろろん 鳥がなく
ねんねの森から 目がさめた
さめるにゃさめたが まだねむい…
4番までの歌詞の何処にも書いてないが、これも、気分はぜったい春の朝だ。
春の朝はなぜ眠たいのだろう?
素人考えだが、全身の緊張が安心して緩むからだろう。冬の間、ポケットに手を入れながら外を歩いていて、いつの間にか肩を上げて上半身を固めていることに気が付くことがよくある。筋肉を緊張させて放熱を抑え、寒さに対抗しようとしているのだ。
体の感覚というのは精妙なもので、今日のような朝、「あ、寒さが緩んだな」と意識のレベルで思うより前に体が感知していて筋肉の緊張を解くのだ。それで気持ちも緩んで、ほっとして、「もっと眠りたいな」、ということになる。
こういう日には、安心してぐうたらを決め込むのが良い。なんせ、冬の間ずっと縮こまって耐えてきた体なのだから、ご苦労さま、だ。
ところで、春一番ももう吹いたそうだし、暖かくなるのが早いことそれ自体はありがたいのだが、良いことばかりではないですね。花粉症が始まるし、何よりも、夏の台風や豪雨水害が今年は一体どうなるのだろう?
環境経済学者のレスター・ブラウンが2003年の著書「プランB」ですでに、気候変動による深刻な問題を予言している。巨大ハリケーンで上海やニューオリンズは壊滅的打撃を受けること、温度上昇で光合成能力が阻害されて穀物の収穫が減ること、氷床や氷河が解ける一方で乾燥化・砂漠化が進み、地下水脈は枯渇すること…などなど。
彼はそれに対する対策を提案しているのだが、20年ほど経った現時点では、「プランB」でさえ事態に追いつかないのではないかと思えてならない。
あーあ、ウトウト考えていたら眠気がさめてしまった。おちおち春眠を楽しんでもいられないよな。