昨日、解除後初のハイキングに行った。
他県に入らないで、なるべく人の少ないところを、といったらまず北高尾山稜だが、あそこは帰りにバスを使わないとなると藤野駅まで約8時間半の歩きになるから、二か月ぶりの歩きには向かない。それで、高尾本山周辺でなるべく人の少ないところ、と考えたら下記のコースになった。
高尾山口駅→病院坂→三号路→富士見台巻き道→北側の巻き道経由一丁平→城山山頂(昼食)→大垂水峠→高尾林道→稲荷山尾根→高尾山口駅
稲荷山尾根は人気の高いコースだが、尾根道が広いので、密を避けるには問題なかろうと判断した。
行きと帰りの電車の混雑を避けるため、5:20武蔵小山駅発に乗ったら、高尾山口駅に6:40には着いてしまった。こんな早い時間に高尾を歩くのは初めてだ。人はほとんどいないし、早朝の空気はまことに清々しくて気持ちが良い。4:20に起床はいささか早いが、これからはなるべくこの時間に来ることにしよう。
沢沿いの道はカエデの新緑がまことに美しいが、すぐに沢から離れて病院坂を登る。この道はいつもは下りに使う。いい加減くたびれたころに下るのでザレた岩の道はなかなか怖い。いつか、追い抜こうと思ったら勢いがついて転倒しそうになったことがある。転倒したら手も足も摺り傷だらけになるところだ。何とかたたらを踏んで踏みとどまったら、見ていたグループから「すごい! 若い!」と囃された。登りに使うと、落ち着いた良い道だ。
人の多い一号路に合流する手前で三号路に入る。あまり人気(にんき)のない道のようだが、ここはぼくのお気に入りだ。この時期は山路でウツギの白い花が次々に迎えてくれて、嬉しくなる。このあたりのは葉が丸いマルバウツギだ。あと、ウツギと言ってもアジサイの仲間のガクウツギ。ガク片が三枚のものが多いようだ。
山頂はいつも人込みだからパスすることが多いが、今日はあまりに天気が良いので富士山が見えるだろうと立ち寄ってみる。残念、雲の塊のなかだ。
尾根を躱すように巻き道、また巻き道を辿る。青いタツナミソウがあちこちに咲いている。立浪とは姿にふさわしいうまい名前を付けたものだ。
城山の山頂10:13。3時間23分はスロー新記録だ。ここで昼飯。ここも空いていた。
大垂水峠に降りる道は急な道だが、けっこう登ってくる人が多いので意外だった。峠まではバスで来るのだろうか。
峠からは20分ほど登り返して高尾林道。去年の台風19号の通過のすぐ後に初めて来た道で、それ以来お気に入りの道になっている。あの時はひどく荒れていたが、修復されている。ほとんど通る人がなく、マルバウツギの他に、ハルジオンやクサイチゴやフタリシズカがひっそりと咲いている。センダイムシクイが「チョッチョヴィー、チョッチョヴィッチョヴィー」と鳴いている。やや季節に早いホタルブクロも見つけた。
林道は「森林ふれあい館」の上まで緩い下り、その先は緩い登りになっているが、登り始めの右手の樹林の中で盛んに囀っている鳥がいる。とても聞きなしなどはできないような複雑な鳴き方で、力の限り、いやむしろ命の限り、といった調子で鳴いている。あれは何だろう。コムクドリだろうか?「鳥の鳴き声を勉強しなければ」、と山に来て鳴き声を聴くたびに思う。残念ながら、高尾にどんな鳥がいるのか知らない。それに、この頃はますます目が悪く、姿を見つけられない。鳥を見るためと星を見るために、遠くを見る専用の眼鏡をつくらなければな。
林道から登り返して稲荷山コースに合流したら、もう俗世間に戻ったような気分がした。
高尾山口駅到着13:50。
他県に入らないで、なるべく人の少ないところを、といったらまず北高尾山稜だが、あそこは帰りにバスを使わないとなると藤野駅まで約8時間半の歩きになるから、二か月ぶりの歩きには向かない。それで、高尾本山周辺でなるべく人の少ないところ、と考えたら下記のコースになった。
高尾山口駅→病院坂→三号路→富士見台巻き道→北側の巻き道経由一丁平→城山山頂(昼食)→大垂水峠→高尾林道→稲荷山尾根→高尾山口駅
稲荷山尾根は人気の高いコースだが、尾根道が広いので、密を避けるには問題なかろうと判断した。
行きと帰りの電車の混雑を避けるため、5:20武蔵小山駅発に乗ったら、高尾山口駅に6:40には着いてしまった。こんな早い時間に高尾を歩くのは初めてだ。人はほとんどいないし、早朝の空気はまことに清々しくて気持ちが良い。4:20に起床はいささか早いが、これからはなるべくこの時間に来ることにしよう。
沢沿いの道はカエデの新緑がまことに美しいが、すぐに沢から離れて病院坂を登る。この道はいつもは下りに使う。いい加減くたびれたころに下るのでザレた岩の道はなかなか怖い。いつか、追い抜こうと思ったら勢いがついて転倒しそうになったことがある。転倒したら手も足も摺り傷だらけになるところだ。何とかたたらを踏んで踏みとどまったら、見ていたグループから「すごい! 若い!」と囃された。登りに使うと、落ち着いた良い道だ。
人の多い一号路に合流する手前で三号路に入る。あまり人気(にんき)のない道のようだが、ここはぼくのお気に入りだ。この時期は山路でウツギの白い花が次々に迎えてくれて、嬉しくなる。このあたりのは葉が丸いマルバウツギだ。あと、ウツギと言ってもアジサイの仲間のガクウツギ。ガク片が三枚のものが多いようだ。
山頂はいつも人込みだからパスすることが多いが、今日はあまりに天気が良いので富士山が見えるだろうと立ち寄ってみる。残念、雲の塊のなかだ。
尾根を躱すように巻き道、また巻き道を辿る。青いタツナミソウがあちこちに咲いている。立浪とは姿にふさわしいうまい名前を付けたものだ。
城山の山頂10:13。3時間23分はスロー新記録だ。ここで昼飯。ここも空いていた。
大垂水峠に降りる道は急な道だが、けっこう登ってくる人が多いので意外だった。峠まではバスで来るのだろうか。
峠からは20分ほど登り返して高尾林道。去年の台風19号の通過のすぐ後に初めて来た道で、それ以来お気に入りの道になっている。あの時はひどく荒れていたが、修復されている。ほとんど通る人がなく、マルバウツギの他に、ハルジオンやクサイチゴやフタリシズカがひっそりと咲いている。センダイムシクイが「チョッチョヴィー、チョッチョヴィッチョヴィー」と鳴いている。やや季節に早いホタルブクロも見つけた。
林道は「森林ふれあい館」の上まで緩い下り、その先は緩い登りになっているが、登り始めの右手の樹林の中で盛んに囀っている鳥がいる。とても聞きなしなどはできないような複雑な鳴き方で、力の限り、いやむしろ命の限り、といった調子で鳴いている。あれは何だろう。コムクドリだろうか?「鳥の鳴き声を勉強しなければ」、と山に来て鳴き声を聴くたびに思う。残念ながら、高尾にどんな鳥がいるのか知らない。それに、この頃はますます目が悪く、姿を見つけられない。鳥を見るためと星を見るために、遠くを見る専用の眼鏡をつくらなければな。
林道から登り返して稲荷山コースに合流したら、もう俗世間に戻ったような気分がした。
高尾山口駅到着13:50。