東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

「今、つたえたい―沖縄・平和への思い」

2017年11月22日 | 日記

10月28日に行われた東京教研の全体会では、映画「標的の島~風かたか~」の監督である三上智恵さんに講演していただいた。

  自分を変えた中学教員との出会いや小学生の頃の自分と沖縄とのつながり、平和祈念資料館の改ざん問題などのお話の後、標的の島の話になった。 「沖縄の人々はなぜ身を投げ出してまで基地を止めようとしているのか」と問われた。いろいろな理由があるだろうが、最も重大な理由は「辺野古の新基地は、出撃拠点になってしまうから」だ。沖縄をベトナム戦争の時のように悪魔の島にしたくないのである。

  今、辺野古で作ろうとしている基地は、V字滑走路があり、オスプレイが離発着でき、軍港や弾薬庫も備える多機能で強力な基地である。こんな基地が できたら人々の暮らしも豊かな自然も壊されてしまう。これはおかしいと多くの人々に知ってもらいたいから映画を作り続けているという。

 「標的の『島』は沖縄本島ではありません。『日本列島』のことです」と言われ、なぜと思った。

 アメリカはエアシーバトル構想を立てている。その構想では太平洋は西側諸国の利益を守る場所であり中国を太平洋に出さない作戦を考えている。第一列島線を使って中国を止めようとしている。その第一列島線が日本列島なのだ。

 現政府は昨年自衛隊を与那国島に800人配置、これから宮古島600人石垣島600人配置しようとしている。これはまさしくアメリカのエアシーバトル構想に取り込まれてしまうことである。離島への自衛隊配備は日本では関心が低いが、諸外国は注目しているという。自衛隊配備には反対しなければならないと思った。

  「これらに対抗するには、日本と中国と韓国朝鮮が仲良くすること、それが大切です」と三上さんは強く訴えた。

 民間の草の根交流は重要だ。

 私は11月1日に朝鮮通信使がユネスコの記憶遺産に登録されたことを喜んでいる。朝鮮学校の無償化運動にも取り組んでいこう!


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