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小学校で習った詩の全文が判明

2020年02月02日 | 文学  川柳、短歌 俳句 詩

八剱神社の紅梅・白梅・狛犬

『四季の田園』が検索・ヒットした。前々から探していた。
感激、念ずれば通ずる!!

 

 

『奥の細道』で梅の開花に気よ良くした縄文人は、
梅を求めて中川を渡りて、八剱神社へと更に遠征した。

八剱神社は、葛飾区奥戸にある神社です。

八剱神社は天文5年(1536)三河国碧海郡西端村の郷士・杉村小左衛門が当地を開拓するに当たり、
守護神として勧請したものと伝えられております。

従って奥戸・細田地区の旧農家は杉浦姓が多いです。
旧奥戸新田の鎮守社となっています。

 

 
 狛犬さんは対でないと役目を果たさない

 

 

八剱神社で、コマイヌサンと睨めっこし,
”紅梅・白梅”を撮り終えたら、ふと頭を次なる詩(歌)が頭を過った

 

「紅梅白梅みな散り果てて」の詩について

私も、小学校で習った記憶があります。冒頭部分しか分からない。
私の記憶では、確か『田園の四季』でした。

    (春)
 紅梅白梅みな散りはてて 彼岸過ぎれば風暖かく
 木々の蕾も草の芽も 日々に色づき太りだす
 続く日和に桜が咲いて 野山を飾ると桃赤く
 畑に咲いてレンギョウは 垣根を黄色に染めていく
    (冬)後半部
  蕗のとう出て水仙におい 梅もほころび東風ふけば
  ・・・・・・・・・・・・
  以下は分かりません。

出典は,
「国語 第五学年中(第6期国定教科書)」(1947)
「初等科国語 六(暫定教科書)」(1946)
以後は分かりません。国会図書館に在庫、デジタルにて掲載されているそうですから,
お近くの図書館等でお調べ下さい。

作者は赤坂清七という人で,公募作品のようです。
 
                          (okwaveから引用) 

                                       


 

(出典・作者は赤坂清七 という人からの切り口で調べましたらヒットした。
前々から探していた「田園の詩」、やっと願いが叶いました、有難う。)


  田  園

          
 紅梅・白梅みな散りはてて、

  ひがん過ぎれば風暖く、
 木々のつぼみも草のめも、
 日々に色づきふとりだす。

  續くひよりにさくらが咲いて、
 野山をかざると、もも赤く、
  畑にさいて、れんげうは、
  かきねを黄色に染めていく。


  靑い空にはかすみがこめて、
 ひばりは朝から大うかれ、
 ゑんどう・そらまめみな花つけて、
 羽音高くみつばちが飛ぶ。

 しとしとと降る春雨に、
 やぶのたけのこすくすくのびて、
 しづく吸はうとでて虫が、
 角を振りあげのぼりだす。 

 岸の柳のほわたが飛んで、
 麥のはしりほ、かがやく上を、
 海越えて來たつばくろが、
 すういすういと飛びまはる。

 げんげが咲いて、なの花散つて、
 かきの若葉に日の照るころは、
 矢車カラカラこひのぼり、
 村のわら屋の庭に立つ。

 短か夜しらむを待ちかねて、
 だいこんの花にあかつきの、
 色ただよへば勇ましく、
 すき・くは持つて野に急ぐ。

    夏
 ほたる追ふ夜も重なつて、
 麥のとりいれことなくすめば、
 はひ色雲が空うちおほひ、
 靑葉・若葉にさみだれる。

 さなへ運ぶ子、牛追ふおきな、
 家内そろつて田植する。
 きのふの畑はみづ田となつて、
 晩にはかへるが歌ひだす。

 露ばれ空はみどりにすんで、
 日増しに日照りが強くなり、
 稻はしげるし、あぜ豆のびて、
 吹くすず風に夕飯樂し。

 空にくづれる雲のみね、
 庭にかがやくひまはりの花、
 あぶらぜみの聲かしましく、
 晝の休みもあせが出る。

 まばゆく光るいなづまに、
 續いてひびくらいの音、
 たきと落ち來る大夕立に、
 今の暑さはどこへやら。

 くはをかついで田を見まはれば、
 日はまた照つて、水たつぷりと、
 稻のかぶばりこの上もなく、
 秋のみのりも思はれる。

 ひと日のあせもをさまつて、
 夕風吹けば、たいこなり、
 淸い歌聲あちこちと、
 こよひ樂しいぼんをどり。

    
 はぎの花吹く朝風も、
 音さへすずしくなつてきた。
 さや豆たうきびよくみのり、
 いももふとつてくるやうす。

 あまがき・しぶがき赤らんで、
 くりもばらばら落ちだした。
 こずゑをかけるもずの音も、
 すむ秋空に高響く。

 あぜに火と咲くまんじゆしやげ、
 庭に燃えたつ葉げいとう。
 續くひよりに勇みたち、
 稻もことなくとり入れた。

 けふはうれしい豊年まつり。
 村道に立つ大のぼり、
 往き來の人も笑顔して、
 その足どりもいそいそと。

 かきねににほふきんもくせい、
 しとしとと降る秋雨に、
 散れば、山には松たけが、
 にほひ豊かに生えてくる。

 かへでにうるし、はじの葉も、
 赤く黄色く色づいて、
 冬の支度をとり急ぐ
 村人の目をなぐさめる。

 淸くすずしい氣を吸ひに、
 ぞろぞろと來る町の人、
 うれしや、われらは村育ち、
 心もからだもすこやかだ。

    冬
 大麥、小麥の種まきすんで、
 そらまめ、ゑんどうみな植ゑた。
 冬の用意もしだいに進み、
 あとはもみすりするばかり。

 山のもみぢ葉みな散りはてて、
 靑くしげるは松、すぎ、ひのき。
 夕ぐれ寒く吹くこがらしは、
 黄色くかれたくぬぎ葉鳴らす。

 南に傾く日につれて、
 光はまともにえんにさす。
 ほしたかぼちやは赤やら黄やら、
 にはとりどもはひなたぼこ。

 はひ色雲がたちこめて、
 里はしぐれがしとしと降るに、
 ふもとのわら屋はみぞれして、
 うらの山には白雪積る。

 もちつきすませて、しめなはを張り、
 一夜明ければうれしいはつ日。
 廣場につどうた隣り組どうし、
 笑顔にほころびあいさつをする。

 池にむすぶはうすごほり、
 庭に立つたはしもばしら。
 學校に急ぐ子供らの、
 息はま白にまひのぼる。

 よべの大雪まだ降りやまぬ。
 まうそう竹も重荷にたへず、
 つばきの上にぼたぼた落す。
 今年も作はよいだらう。

 ふきのたう出て、すゐせんにほひ、
 うめもほころび、こち吹けば、
 春も目さきに近づいた。
 どれ、植ゑつけの用意しよう。


               以上

 四季の移ろいを率直に表現した詩です。何回か読み返して自分のものとして、
作句の時に活用したい。とても参考になる小生にとって宝玉の歌です。
やっと全文が分かりました、ラッキー。『古きを訪ね新しきを知る』

 

 

コメ欄は閉めています。

 


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