2011年9月14日
一日目:西岳、編笠山、青年小屋前泊
今回八ヶ岳を縦走するにあたり南から北へコースをとりました。
天気のよさそうな前半に南八の岩場と展望を楽しみ、
曇り空の下、しっとりした北八の森を歩く
さてそんなにうまくいくかどうか・・・
あずさ一号で新宿を立ち、小淵沢へ。
八ヶ岳の中でまだ踏んでいないピーク西岳から入るつもりですが、
このあたりは全くバスの便がなく、
ここはazmさんと同じく中高年登山的にタクシーで
富士見高原のゴルフ場前まで行きました。
¥2940なり
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登山口で靴ひもを締めなおしていよいよ歩き始めます。
広い八ヶ岳の裾野、しばらくは緩やかな森の道。
赤い実に秋を感じつつ
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ここから編笠山へ登るルートもありますが
西岳を示す道標に従って進む。
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明るく柔らかい緑色の森を進む
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やがて豊富に水が流れる不動清水へ
木のベンチも置いてあります。
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一口のどを潤した後山道に入ります。
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花の季節は終わったようですが
時々出会う紫の花にとまる虫
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しばらくは緩い登りが続きます。
途中三度ほど、林道を横切ります。
廃道のようですが、地図と比べて現在位置を確認するにはちょうど良い。
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成層火山の形通り、登るにつれて少しずつ傾斜が増してゆきます。
それでも道は歩きやすく、初日の重たいザックを背負っていても
さほど辛さは感じません。
森は広葉樹から針葉樹へ様相を変えていきます。
それにしても平日の山の静けさ、
西岳が地味な山であることも重なってか、
登り始めてから全く人に会いません。
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2138の標高点あたり、ちょっとした広場になっていました。
ここで初めて下ってきた人とすれ違う。
ベテランのご夫婦でしたが、車で入って編笠から西岳を回って
降りてこられたとのこと。
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先ほどまでは青い空で、森の中にも日がさしていましたが
ここらあたりでどんよりと重たい色になってきました。
小広場を過ぎて間もなく、森を抜けてがれ場の斜面に出ました。
谷間を挟んで向こう側の編笠岳頭に雲をかぶっています。
今日は展望は望み薄か・・・
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西岳山頂へと高度を稼いでいきます。
うれしいことに道端にはまだマツムシソウが咲いていました。
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この山行の最初のピーク、西岳の頂上にでました。
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さて山頂でおにぎりを食べていると
編笠にかぶさった雲が少しずつ薄くなってきました。
空の色も心なしか明るくなってきた気がします。
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編笠山と権現岳をつなぐ鞍部には青年小屋も見えています。
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西岳からわずかに下った後は青年小屋までの源治新道、
ほとんどアップダウンのない道が続きます。
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他に彩の少ない道を赤く飾るのは
ゴゼンタチバナの実
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キノコは豊富に出ています。
中にはおいしそうに見えるものもあるんですが
ど素人の私には手が出せません。
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しばらく森を進んだ後、開けた場所に出ました。
先ほどは雲に隠れていた権現岳のギボシのピークがみえていました。
天に向かって鋭くそびえた姿はなかなかかっこいい
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編笠山の上にも青空が広がってきていました。
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再び森に入ってしばらく進むと、「乙女の水」
本日のキャンプ地はもうすぐ
ここで水を満タンに補給します。
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有名な赤提灯が目印の青年小屋に到着
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小屋前のテント場もまだひと張りしか先客はありませんでした。
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私もテントを張って
最低限の荷物で編笠山を目指します。
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ガレ場を登り、森を抜けるとすぐに山頂に出ました。
権現岳の先に赤岳も見えてきました。
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権現岳
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先ほど立っていた西岳を見下ろす。
南側には今日登ってきた尾根が長く伸びています。
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南アルプスはほとんど雲の中
それでもちらりと見える山々
先ほどまでの曇天を思えば上出来といえましょう。
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テントに戻って、小屋で仕入れたビール!今日も幸せ。
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さてテント場の先客は単独の男性
以前5年間ほど世界中を放浪し、
その後ニュージーランドが気に入って、今はそこに住みついているとのこと。
この夏は日本で過ごし、またニュージランドに戻る前に
八ヶ岳に登ってみたということでした。
世界中を巡った時の体験話を伺い、
日本の山の話をし、
ビールを飲みながら、やがてウィスキーに切り替わり
日が傾くまでのひと時を過ごしました。
ニュージーランドのトレッキングも行ってみたいものです。
すっかり暗くなってテントに入る間際、
「これから先は長いのでしょう?私は明日はもう下山するから、
でたゴミは置いといてくれれば持っていくよ」
とうれしいお言葉、
お気持ちだけありがたく頂戴しました。
翌日は未明に起きて出発の準備、
すっかり晴れた秋の空に光る月。
シリウスも昇ってきました。
八ヶ岳の核心部を通る次の行程、
好天が期待できそうです。
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続く
全山縦走の長旅~
でだしは上々と言った所でしょうか?
続編を楽しみにしています。
かって権現岳と編笠山に登りました。
その時、青年小屋に泊まりました。
青年小屋から、「乙女の水」に矢印があったので小屋のサンダルで出かけました。
少しの距離だと書かれていたけれど、とても歩きにくかったです。
今考えれば、ちゃんと登山靴を履いて、西岳まで行けば良かったかなと思います。
西岳の様子、見せていただいてうれしいです。
ありがとうございます。
青年小屋から編笠山まで簡単に登っているようですが、すごいですね~!
ただ驚くばかりです。。。
遠い飲み屋のテン場に幕営したのですね。
星空とテント素敵ですねー。
めざす赤岳が権現の後ろにカッコいいです。
>「ゴミは置いといてくれれば持っていくよ」
粋ですねぇ。こういうの好きです。