恒例の蔵王連峰・水引入道の雪形のシーズンとなりました。
6年目となります。
我々の先祖は、単なる山の残雪模様に意味を見いだしていました。
曰く「“種まき爺さん”が出たから種を蒔こう」
曰く「“錠前の鍵”が出たから、あの山で山菜が採れるぞ」等々。
このように「雪の模様=雪形」は、人々の暮らしに深く関わってきたのです。
水引入道は、蔵王連峰(南蔵王)に出現する雪形ですが、その山自体も水引入道と呼ばれています。
山ですが水引入道山とは書きません。水引入道と書いて山の意味も含んでいます。
管理人が茨城県つくば市勤務の頃、筑波研究学園都市の多くの研究機関を見学しました。
2004年秋、防災科学技術研究所にて、雪形を研究している方にお話を伺う機会がありました。
観測・予測研究領域 水・土砂防災研究ユニットの 納口恭明さんである。
宮城県の管理人の近くの水引入道に雪形があることを話したら詳しく説明してくれました。
能口さん曰く「春の雪解けとともに山腹に現れる残雪の白と山の地肌の黒が作る白黒パターンは、
何らかの形に見立てられ、その出現が農事の開始や、農凶の占いに用いられていた。
これらは、雪形といわれ全国各地の積雪地帯に分布している」
雪形には
(1)地形の凹凸(地すべり地形など)によってできるもの、
(2)樹木の有無がつくるもの、
(3)底面融雪(地熱流量の違いなど)がつくるもの、
(4)雪崩・底面滑りがつくるもの、などがあり、
山地の地表面状態の可視化という観点からも興味深いものです。
型は、「P:ポジ(雪形が残雪により白く浮き出る)」、
「N:ネガ(雪形が,白い背景に黒く浮き出る)」、
「M:混合(一つの雪形にネガの部分とポジの部分とがある)」があります。
水引入道はP(ポジ)型です。
水引入道の名前の由来は、5月頃のコガ沢付近の残雪が、頭巾をかぶった僧侶の姿に似ていることから、
この雪形を「水引き入道」、別名「種まき坊主」と呼んで、白石の人々は農作業の目安にしてきたそうだ。
残雪量は積雪量や気温に左右され、その後の用水の多寡にも反映されるため、天候や災害の予測、
豊凶占いにも用いられた。
積雪量が少なく雪形が早く消えた年は水不足が懸念され、またいつまでも消え残る年は冷害が予見される。
水引入道では、杖がはっきり現れる年は豊作という。
2010年から本格的に写真撮影を行っています。
4月1日から5月31日までを目標として、晴れたら午前中自宅近くで撮影を心掛けている。
(午後からの撮影は逆光となるため)
天候不良で撮影できない場合を除き、欠測のないよう頑張ります。

本日は、雨です。蔵王の山並みは見えません。
今年は、積雪が例年に比べて少ないように感じています。

2014年11月19日の朝日新聞第2面「ひと」に
防災の大切さを訴える「Dr.ナダレンジャー」納口恭明さん
が登場していました。
「雪形博士」が「ナダレンジャー博士」に変身していました。
機会があったらお話を聞きたいと思っています。
6年目となります。
我々の先祖は、単なる山の残雪模様に意味を見いだしていました。
曰く「“種まき爺さん”が出たから種を蒔こう」
曰く「“錠前の鍵”が出たから、あの山で山菜が採れるぞ」等々。
このように「雪の模様=雪形」は、人々の暮らしに深く関わってきたのです。
水引入道は、蔵王連峰(南蔵王)に出現する雪形ですが、その山自体も水引入道と呼ばれています。
山ですが水引入道山とは書きません。水引入道と書いて山の意味も含んでいます。
管理人が茨城県つくば市勤務の頃、筑波研究学園都市の多くの研究機関を見学しました。
2004年秋、防災科学技術研究所にて、雪形を研究している方にお話を伺う機会がありました。
観測・予測研究領域 水・土砂防災研究ユニットの 納口恭明さんである。
宮城県の管理人の近くの水引入道に雪形があることを話したら詳しく説明してくれました。
能口さん曰く「春の雪解けとともに山腹に現れる残雪の白と山の地肌の黒が作る白黒パターンは、
何らかの形に見立てられ、その出現が農事の開始や、農凶の占いに用いられていた。
これらは、雪形といわれ全国各地の積雪地帯に分布している」
雪形には
(1)地形の凹凸(地すべり地形など)によってできるもの、
(2)樹木の有無がつくるもの、
(3)底面融雪(地熱流量の違いなど)がつくるもの、
(4)雪崩・底面滑りがつくるもの、などがあり、
山地の地表面状態の可視化という観点からも興味深いものです。
型は、「P:ポジ(雪形が残雪により白く浮き出る)」、
「N:ネガ(雪形が,白い背景に黒く浮き出る)」、
「M:混合(一つの雪形にネガの部分とポジの部分とがある)」があります。
水引入道はP(ポジ)型です。
水引入道の名前の由来は、5月頃のコガ沢付近の残雪が、頭巾をかぶった僧侶の姿に似ていることから、
この雪形を「水引き入道」、別名「種まき坊主」と呼んで、白石の人々は農作業の目安にしてきたそうだ。
残雪量は積雪量や気温に左右され、その後の用水の多寡にも反映されるため、天候や災害の予測、
豊凶占いにも用いられた。
積雪量が少なく雪形が早く消えた年は水不足が懸念され、またいつまでも消え残る年は冷害が予見される。
水引入道では、杖がはっきり現れる年は豊作という。
2010年から本格的に写真撮影を行っています。
4月1日から5月31日までを目標として、晴れたら午前中自宅近くで撮影を心掛けている。
(午後からの撮影は逆光となるため)
天候不良で撮影できない場合を除き、欠測のないよう頑張ります。

本日は、雨です。蔵王の山並みは見えません。
今年は、積雪が例年に比べて少ないように感じています。

2014年11月19日の朝日新聞第2面「ひと」に
防災の大切さを訴える「Dr.ナダレンジャー」納口恭明さん
が登場していました。
「雪形博士」が「ナダレンジャー博士」に変身していました。
機会があったらお話を聞きたいと思っています。