ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

事業仕分けについてのパブコメ募集に一人でも多くの皆さんのご意見を!!

2010年05月27日 | 日記
昨日から文部科学省のホームページで事業仕分けのパブコメ募集が始まりました。6月15日までです。読者のみなさんには、一人でも多く、パブコメにご意見をお寄せください。事業仕分けの皆さんのご意見、そして私の意見をよく読んでいただいて、あなた自身のご意見を書いてください。また、あなたのお友達にも、一人でも多くパブコメにご意見を出していただくよう、呼びかけてください。

http://www.mext.go.jp/a_menu/kouritsu/detail/1294165.htm

を開いていただくと、「行政刷新会議事業仕分け対象事業についての国民からの意見募集について」という頁が出てきます。

意見の記入欄は
「事業仕分け結果に係る意見募集(株式会社マクロミルのホームページへリンク)※」

https://www.net-research.jp/airs/exec/rsAction.do?rid=407716&k=346b632983


です。

そうすると、32個の項目が並んでいますが、財務・経営センターに関係する項目の中で、皆さんにどうしてもご意見をいただきたいのは、16番、17番、18番の3つです。19番、24番、27番も財務・経営センターに関係しますが、当センターのミッションの本質的な部分ではなく、私は事業仕分けの結論を受け入れるつもりです。

ただし、19番の「(6)学術総合センター講堂・会議室等の管理運営」の項目では、国立大学等や、国立大学等の教職員が会員になっている学会には安価に使用していただいているので、国立大学や私立大学を含めた学会関係者の皆さんから好評をいただいています。仮に管理者が他に移った場合でも、このシステムが存続するように要望をお書きになることをおすすめします。なお、当センターは民間のパシフィコ横浜とほぼ同程度の稼働率を達成しています。

1回に1項目しが意見を書けないので、皆さんにはたいへんめんどうなのですが、お書きになる項目数だけ繰り返していただかないといけません。

16番、17番、18番の事業について、事業仕分けの結論と私の意見を簡単にまとめておきましょう。

<16番>
(1) 施設費貸付事業
(2) 承継債務償還

事業仕分け→「当該事業は廃止。ファイナンスに関し、各大学の自立化を促進」

私の意見→「当該事業は継続。現行の長期かつ低利の融資は、地域医療の最後の砦である大学病院の健全な経営を図るために必要不可欠。他の融資機関では大学病院の適切な経営評価は不可能」


<17番>
(3) 施設費交付事業、旧特定学校財産の管理処分、財産管理・処分・有効活用に関する協力・助言

事業仕分け→「当該事業は廃止。不要資産は国庫返納」

私の意見→「当該事業は継続。施設費が大幅に不足している現状では、施設費交付事業は貴重。国立大学や財務・経営センターの資産は不要資産ではなく、国と地域の成長の源泉である国立大学、および地域医療の最後の砦である附属病院の健全な経営を図るために当該事業は必要不可欠」

<18番>
(4) 高等教育に関わる財政及び国立大学法人等の財務・経営に関する調査及び研究
(5) 経営相談事業(財務・経営の改善に資する助言等)

事業仕分け→「事業の廃止。各大学において民間のコンサルタントの活用」

私の意見→「事業の強化。現場に密着した分析・研究と経営相談、そして融資・交付を有機的・一体的に行うことで、他の機関では実施困難な効率的・効果的な経営支援や提言が可能となる。国と地域の成長の源泉である国立大学、および地域医療の最後の砦である附属病院の健全な経営を図るために当該事業は必要不可欠であり、さらに強化するべきである。」

皆さんに私の意見を十分にご理解いただくために、今までのブログで私の意見をかなり詳しくお話ししてきましたが、まだ説明不足のところがあると思いますので、次回以降のブログで、足りないところをさらに説明をしていきます。

読者の皆さんからも、私の意見についてわからない点や質問があれば、どうぞ遠慮無くコメントをいただけると、たいへんうれしいです。

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