ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

日経ビジネスの取材は“敗軍の将、兵を語る”のコラム記事であったが、“殿軍の将、巻き返しを語る”を希望

2010年05月08日 | 日記
昨日のマスコミの取材というのは、日経ビジネスの記者さんの取材でした。すでに、私がしゃべる内容は、ほとんどブログでご紹介しましたね。記者さんも、私のブログをお読みになっていたので、インタビューはスムースに進みました。

しゃべり終わった後で、どういう記事にするのか始めて知らされたのですが、“敗軍の将、兵を語る”というコラム記事に載せるという。日経ビジネスで、もう30年以上も続いているレギュラーコラムですね。ホリエモンや野村監督など、たいへん有名な方々が取り上げられています。最近の記事としては、宇宙飛行士の 毛利 衛 さんが、事業仕分けで日本科学未来館の予算削減の判定を受けて、それに対する反論を大いに語っておられます。

30万部を発行している日経ビジネスの人気コラムに取り上げられるのは、たいへん光栄なことです。ただし、確かに事業仕分けでは、財務・経営センターのすべての事業が否定されてしまったのですが、最終的にどうなるかの決着は、これからのことであり、まだ“敗軍”が決まったわけではありません。その点に少し違和感を持ちました。

ただ、事業仕分けの場ではすべての事業が否定されてしまったのですから、一つの戦に負けたことは事実です。それで、私の状況をより正確に表現すれば、“殿軍の将、巻き返しを語る”ということになるのではないかということをお伝えしました。“殿軍”という言葉は私も今までは知らずにいたのですが、ニュースで私の状況を知った、家内の恩師からのメールで、ご主人には殿軍の将としてがんばっていただくように、というメッセージが送られてきたのです。

“殿軍”をウィキペディアで調べると

殿(しんがり)とは、後退する部隊の中で最後尾の箇所を担当する部隊を指す。後備え(あとぞなえ)、殿軍(でんぐん)ともいう。本隊の後退行動の際に敵に本隊の背後を暴露せざるをえないという戦術的に劣勢な状況において、殿は敵の追撃を阻止し、本隊の後退を掩護することが目的である。そのため本隊からの戦闘加入を受けることもできず、限られた戦力で敵の追撃を食い止めなければならない最も危険な任務であった。このため古来より武芸・人格に優れた武将が務める大役とされてきた。

と書かれています。

本隊が壊滅してしまったら、次の反撃ができなくなるので、本隊を守って撤退させることが役目の殿軍は、次の巻き返しを図るために、なくてはならない存在であったということでしょう。

殿軍の将としての行動として、さっそく、この日の夕方、高等教育担当の鈴木寛文部科学副大臣に、財務・経営センターの大切な役割をご説明にいってきました。もちろん、例のパネルを持参して。
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