ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

果たしてドン小西との打ち合わせは?

2011年11月24日 | 地域イノベーション

先のブログでもアナウンスしましたように、11月26日(土)13時30分からに三重県津市のセンターパレスホールで第一回の地域イノベーション学会が開かれます。

私が三重大学長の時に「地域イノベーション学研究科」という独立大学院を創ったのですが、その仕掛け人であった西村訓弘教授をはじめとする三重大学関係者や三重県の若手社長の皆さんのご尽力で、地域イノベーション学会が創設され、その第一回大会なんですね。世界全体の経済がおかしくなっている状況の中で、また、TPPを初めとして自由貿易圏を拡大していくグローバル化の流れの中で、ほっておけば疲弊し続ける地域を元気にするには”イノベーション”しかない。ほんとうに時機を得た学会だと思います。

私は、ファッションデザイナーのドン小西との対談「辛口”檄”トーク・三重を世界に売り込め」で登場します。

ドン小西は、三重県の観光大使を務めていました。数年前に東京の八芳園で「東京三重県人会」が開かれ、私は三重大学長として招待を受けたので、そこへ中学校の同級生ドン小西を出席してもらうことにしたんです。何しろ、八芳園のすぐ隣のマンションに彼は住んでいるんですからね。当時の野呂知事も三重県人会に出席しておられ、ドンを知事に引き合わせました。それが彼が観光大使に任命されたきっかけです。

でも、彼は、テレビに出た時と同じように、歯に衣を着せずに、どんどんと辛口のコメントをしたらしい。それで、どうも、周囲からはあまりよく思われていなかったかもしれないのです。ドンに言わせると、三重県のためを思っていっぱいアドバイスをしたのに、何も実行されない、とブツブツ。

さて、そんなドン小西と私との対談が果たしてうまくいくのかどうか?

当初は、学会当日の対談の直前に司会者を交えて打ち合わせをすることになっていたのですが、私はとっても心配になって、あらかじめドン小西と打ち合わせをすることにしたのです。

自分なりにシナリオを作って、また、対談のバックスクリーンにスライドを投影することを考えて、そのスライド原稿もつくって、22日に東京の都ホテルで、西村教授と3人で打ち合わせをしました。

まずは、Don Konishiに三重県についての苦言を自由にしゃべってもらい、次いで、三重を世界に売り込むための前向きの意見をドンドンとしゃべってもらう。Donの発言の後には、必ずDr. Toyodaが、学術的な言葉を交えて(英語も交えて)翻訳をする。

Donの美学である”粋”を磨くこと、Donのデザイナーへの変身と海外展開と進化の人生、そして、Donの教育論。

実はDonは、桜美林大学の学生と三重大の学生との交流による観光学の実践教育を提案中なんですよ。

果たして、シナリオが受け入れられるかどうか、アドリブが得意なドンが気に入らないのかもしれないので、ちょっと心配だったのですが、特に問題もなくドンの了解を得ました。シナリオと言ってもドンのパーツは「〇〇について自由にしゃべる」と書いてあるだけなので、レジメと言った方がいいかもしれませんけどね。聴衆の皆さんも、ドンの歯に衣を着せない辛口コメントをどうぞご期待ください。

ちょっと心配なことは、観客が少ないかもしれないこと。西村先生は人集めに苦戦しているとおっしゃっていた。このブログを読まれた方は、ちょっと無理をしてでも、ぜひ聞きに来てくださいね。ドンがドンなことをドンドン言うか。そして、Dr. Toypdaが、ドンな翻訳をするか?


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国大協セミナー「産学連携による研究推進と人材育成」より

2011年11月17日 | 日記

昨日の11月16日に、国立大学協会主催の大学マネジメントセミナー研究編「産学連携による研究推進と人材育成」が、学術総合センターで開かれたので、ご報告しておきましょう。

最初は上智大学経済学部教授で学部長の上山隆大(うえやまたかひろ)先生の「産学連携と大学の研究を考える」というお話。

アメリカの産学連携の歴史を振り返り、どのようにして、他国が追随できない産学連携が育ってきたのか、たいへん説得力あるお話でした。私は初めてお聞きするのですが、とってもシャープな話しぶりの先生ですね。

アメリカにおいても、公的な使命をもつ大学が、果たして民間企業の片棒をかついでいいのか、あるいは、企業的な運用をしてもいいのか、という問いに苦しみつつ、利益相反のルール等を各大学独自に整備しつつ現在にいたっていること。つまり、アメリカの大学は営利企業化したのではなく、あくまで大学であり続けており、そして、市場化との狭間で苦しんだことがアメリカの大学の強みになっていること。

また、アメリカの大学では、公立大学ではもちろんであるが、私立大学においても連邦政府から多額の公的資金が投入されていることや、多額の寄付金により圧倒的な基金を積み上げていること。豊富なベンチャーキャピタルの存在と、そのようなリスクの高いベンチャーに年金基金さえもが相当額の投資をしているし、また、大学自身がその基金を使って投資をしていることなど。日本の大学をとりまく環境との大きな違いを、あらためて感じさせられました。

上山先生は、私と同じ大阪大学ご卒業で、スタンフォード大学の大学院で博士号を取得されているんですね。2010年のご著書「アカデミックキャピタリズムを超えて:アメリカの大学と科学研究の現在」で、第12回読売・吉野作造賞を受賞しておられます。

私が3年ほど前に、11あるカリフォルニア大学の1つ、アーバイン校に訪問した時に、大学の特許関連収入が7億円あり、これは日本の全大学の特許関連収入に相当する額であることや、工学部教授の90%がベンチャーを立ち上げることなどを聞いて、日本の大学との圧倒的な差に愕然として帰ってきたことを思い出します。

お二人目の演者は、JFEホールディングズの數土文夫氏。NHK経営委員会の委員長に就任されましたね。「企業から大学に望むものー新しい価値の創造」というお話でした。

企業人の立場から、日本の大学への注文をいくつかされましたが、その中で日本の論文の質が最近低下していることをお示しになりました。これは、私が数年前から警告を発してきたことですね。數土さんには、ぜひとも、政府に対して大学の予算を減らすなんてとんでもない、なんとかしろと訴えていただきたいものです。

また、数土さんは、国立大学にホールディングス制を導入してはどうか、という提案をされました。

最後は、パネルディスカッションです。筑波大学大学研究センター教授の小林信一先生がコーディネータで、パネリストは、群馬大学理事(研究・企画担当)の平塚浩士先生、大阪大学産学連携本部イノベーション部部長の兼松泰男先生、野村證券株式会社法人企画部長の大森勝氏の3人でした。

3人のプレゼンの後で、日本の大学の産学連携の現場におけるさまざまな問題点が、会場の聴衆も交えて活発に議論されました。紙幅の関係で省略しますが、一つだけ野村證券の大森さんが、三重大学の自治体向けコンサルティングを通じた地域経済活性化プロジェクトを紹介されたことを、皆さんにご報告しておきましょう。余談ですが、大森氏は前三重大学長の豊田さんがおこしになっておられます、とアナウンスされたので、ちょっとびっくり。

 

三重大学では、今年度から、シンクタンク機能を持つ「地域戦略センター」を立ち上げ、地域活性化政策の立案や政策実現のためのプロジェクトの実施などを有料で引き受けていること。そして、その連携機関として地銀の百五銀行グループと、三重TLOと、野村證券の3つが協力していること。

会場の聴衆からは、今までの地域貢献は、ほとんど手弁当で大学の持ち出しになっていたのを、有料でコンサルティングを引き受けていることに関して、大きな関心が寄せられました。

さて、前回のブログでは11月26日に「地域イノベーション学会」が三重で開かれ、ドン小西と対談をすることをお話しましたね。今一生懸命、どんなことを話すか考えていますが、近々ドン小西と打ち合わせをすることになっています。その内容は、また、ご報告しますね。



 

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地域イノベーション学会でのドン小西との対談・・・原案が修正されました。

2011年11月02日 | 日記

来る11月26日(土)に三重県津市で開催される地域イノベーション学会の第一回大会のプログラムが確定しましたので、お知らせします。

過日皆さんにこのブログでお話をしたドン小西との対談の原案が少し修正されています。

まずタイトルは「辛口”檄”トーク・三重を世界に売り込め!」に変更されました。

それから司会者が、武田美保さんから、 長谷川聡子さんに交代です。

原案では「三重を斬る!」というようなタイトル案でしたが、「三重を世界に売り込め!」となって、批判だけではなく、より建設的なトークが求められますね。

ところで今、三重県では、鈴木英敬知事が「三重県戦略会議」を立ち上げて、有識者から意見をお聞きになっておられますね。下の表にお示しした錚々たるメンバーです。

このうち、西村訓弘(のりひろ)先生は、私が三重大学長時代に、いっしょに「地域イノベーション学研究科」を立ち上げた方で、今回の「地域イノベーション学会」の仕掛け人の一人です。また、宮崎由至さんは、私が学長時代にずっと三重大学経営協議会の委員をしていただき、たいへんお世話になりました。

この方々のご意見は三重県のHP上で公開されています。さすがに錚々たる有識者の皆さんなので、ほんとうになるほどと感じる意見をどんどんと発言されています。

さて、ドンと私のトークでは、どんなお話をさせていただきましょうかね。この方々のご意見とは、また違った視点でお役に立てる何かが言えるといいのですが・・・。果たして可能かな?

読者のみなさん、もし、三重を世界に売り込むための良いアイデアがあれば、ぜひコメントしてくださいね。


三重県経営戦略会議HPより

奥田 碩

(おくだ ひろし)

トヨタ自動車株式会社 相談役

加藤 秀樹

(かとう ひでき)

構想日本 代表

小西 砂千夫

(こにし さちお)

関西学院大学大学院経済学研究科・人間福祉学部教授

白波瀬 佐和子

(しらはせ さわこ)

東京大学大学院人文社会系研究科教授

田中 里沙

(たなか りさ)

株式会社宣伝会議 取締役編集室長

津谷 典子

(つや のりこ)

慶應義塾大学経済学部教授

西村 訓弘

(にしむら くにひろ)

三重大学大学院医学系研究科教授 社会連携担当・学長補佐

速水 亨

(はやみ とおる)

速水林業 代表

増田 寛也

(ますだ ひろや)

元岩手県知事

株式会社野村総合研究所顧問

宮 由至

(みやざき よしゆき)

株式会社宮本店 代表取締役社長


 

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