先のブログでもアナウンスしましたように、11月26日(土)13時30分からに三重県津市のセンターパレスホールで第一回の地域イノベーション学会が開かれます。
私が三重大学長の時に「地域イノベーション学研究科」という独立大学院を創ったのですが、その仕掛け人であった西村訓弘教授をはじめとする三重大学関係者や三重県の若手社長の皆さんのご尽力で、地域イノベーション学会が創設され、その第一回大会なんですね。世界全体の経済がおかしくなっている状況の中で、また、TPPを初めとして自由貿易圏を拡大していくグローバル化の流れの中で、ほっておけば疲弊し続ける地域を元気にするには”イノベーション”しかない。ほんとうに時機を得た学会だと思います。
私は、ファッションデザイナーのドン小西との対談「辛口”檄”トーク・三重を世界に売り込め」で登場します。
ドン小西は、三重県の観光大使を務めていました。数年前に東京の八芳園で「東京三重県人会」が開かれ、私は三重大学長として招待を受けたので、そこへ中学校の同級生ドン小西を出席してもらうことにしたんです。何しろ、八芳園のすぐ隣のマンションに彼は住んでいるんですからね。当時の野呂知事も三重県人会に出席しておられ、ドンを知事に引き合わせました。それが彼が観光大使に任命されたきっかけです。
でも、彼は、テレビに出た時と同じように、歯に衣を着せずに、どんどんと辛口のコメントをしたらしい。それで、どうも、周囲からはあまりよく思われていなかったかもしれないのです。ドンに言わせると、三重県のためを思っていっぱいアドバイスをしたのに、何も実行されない、とブツブツ。
さて、そんなドン小西と私との対談が果たしてうまくいくのかどうか?
当初は、学会当日の対談の直前に司会者を交えて打ち合わせをすることになっていたのですが、私はとっても心配になって、あらかじめドン小西と打ち合わせをすることにしたのです。
自分なりにシナリオを作って、また、対談のバックスクリーンにスライドを投影することを考えて、そのスライド原稿もつくって、22日に東京の都ホテルで、西村教授と3人で打ち合わせをしました。
まずは、Don Konishiに三重県についての苦言を自由にしゃべってもらい、次いで、三重を世界に売り込むための前向きの意見をドンドンとしゃべってもらう。Donの発言の後には、必ずDr. Toyodaが、学術的な言葉を交えて(英語も交えて)翻訳をする。
Donの美学である”粋”を磨くこと、Donのデザイナーへの変身と海外展開と進化の人生、そして、Donの教育論。
実はDonは、桜美林大学の学生と三重大の学生との交流による観光学の実践教育を提案中なんですよ。
果たして、シナリオが受け入れられるかどうか、アドリブが得意なドンが気に入らないのかもしれないので、ちょっと心配だったのですが、特に問題もなくドンの了解を得ました。シナリオと言ってもドンのパーツは「〇〇について自由にしゃべる」と書いてあるだけなので、レジメと言った方がいいかもしれませんけどね。聴衆の皆さんも、ドンの歯に衣を着せない辛口コメントをどうぞご期待ください。
ちょっと心配なことは、観客が少ないかもしれないこと。西村先生は人集めに苦戦しているとおっしゃっていた。このブログを読まれた方は、ちょっと無理をしてでも、ぜひ聞きに来てくださいね。ドンがドンなことをドンドン言うか。そして、Dr. Toypdaが、ドンな翻訳をするか?