レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

サッポロ北街ひとり日誌 (1) - クマ

2012-09-07 05:00:00 | 日記
しばしの間、閑話休題(これは二重修飾?)。

「レイキャビク西街ひとり日誌」ではなく「サッポロ北街ひとり日誌」です。
というのは言うまでもなく、札幌へ非常に短く帰省しているからです。といっても、元来私はかろうじて東京の八王子の人ですので、帰省というよりはただの滞在なのかな?でもまあ両親がこちらに移っているので、「帰省」の拡大バージョンです。

私が滞在しているの札幌駅前の北区ですが、両親が住んでいるのは札幌市の南区です。なんとこの9月の始めに(二、三日前ですよ)そこにクマが出たのです。南区は 札幌市南端の市街地と藻岩山のような山部に接しています。ですから、山間部でならクマの出現も「さもありなん」なのですが、この3日に山部で目撃された体長1,5メートルのヒグマは、翌日の4日には南区の交通の中心である地下鉄南北線の真駒内駅のすぐ裏で、パトロール中の警察官に目撃されています(駅の裏はうっそうとした山の斜面)。しかも駅前に広がる商店街、住宅地を抜けて歩いて来た痕跡があるというのです。

幸いこれが午前1時以降の深夜だったため、大きな騒ぎにはならなかったとのこと。

で、この場所はまさしく札幌滞在中の私の行動圏なのです。コワッ.

全国的にクマが人の居住区にまで出没する事例がとても多くなっていますよね。それだけ食料不足なのでしょうか?飢えて出て来てるのであれば、アブナイですよねえ?

アイスランドでも毎年一、二回はシロクマ騒動があります。ですが、誤解の無いように。アイスランドにはシロクマは生息していません。お腹をすかしているから出て来るわけでもありません。お腹はすいているのかもしれませんが、北極海から流される流氷に乗ってアイスランドへ来てしまうのです。

これはシロクマにとっては不幸です。私が知っている事例の限りでは全て撃ち殺されています。もちろんハンターによってですが、狩りではなく行政上の殺処分です。やはり町に来られたらたまりませんし、自分で泳いで帰ることも期待できませんから。

ところが、よせばいいのに撃ち殺した後で、ハンターの皆さんはシロクマをあたかも戦利品であるかのようにしてカメラの前でポーズを取ります。これが近隣の北欧諸国を始め多くの国の人々のひんしゅくを買いました。北極熊は絶滅危機種なのだぞ!と。

で、その次の時はわざわざデンマークから専門家を呼んで、大生け捕り作戦が敢行されたのですがうまくいかず、結局殺処分となりました。

アイスランドへやってくるシロクマにしても、南区のヒグマにしても、彼らに悪気がないのは分かりますけど。でも多くの幼稚園児や小学生が暮らす地域に来られては...

日本のどこかの県で、クマが飢えて出て来ないですむように大量のドングリを山に撒いた、というようなニュースをいつか見たような気がしますが、覚え間違いかなあ。

売れ残った食料を山に撒いたりしたら、それも「餌付け」になってしまうのでしょうか?人間とクマの両為になる秘策はないのかなあ?

コメント
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