レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

たまにはブランド・ニュー?

2012-09-19 05:00:00 | 日記
急に思い出したので、ちょっと古い話しをします。

4年前の2008年の秋、リーマン・ショックに続いてヨーロッパ全域も金融危機に陥りました。アイスランドは特に危機の度合いがひどく、国家財政は事実として破綻しました。主要銀行は即国営化され、外貨建てローンなどで車や家を買っていた人たちは軒並み破産(レートの激変で、支払いが三倍近くに跳ね上がりました)、失業者も一気に膨れ上がりました。

怒った市民は(それはそうです。危機の原因は一部の金融業者のめちゃくちゃな投資でしたから)、連日デモや抗議集会を持ち、レイキャビクも町中は騒然とした日々が続きました。その冬は....つまらなかったですね。めちゃくちゃ雰囲気が悪かったです。

で、自分用の憂さ晴らしのために何か面白いことをしようと思い、髪の毛を金髪に染めてみることにしました。思いつくと即実践。たまにですが。ダウンタウンの美容室でティンナという若い女の子に頼んで脱色と染色。二時間かけて終了。齢五十にして初めての金髪体験でした。

私の金髪は結構周りの人々を明るく照らしたみたいで、会う人が皆笑っていましたから、暗い世相の中で多少は良いことをしたのかと...へへ)
(新聞やラジオでも取り上げてくれたんですよ)





髪の毛の色って、人のイメージに大きな影響があるんですね。知人の人が私に気がつかずに行ってしまう、というようなことが何度もありましたが、それはそれで面白かったです。

困ったことは主として三つ。

第一に、髪の毛が思った以上に早く伸びてくるので、プリン化を防ぐためにはまめに美容院へ通わなければならない。時間もお金もかかります。

第二に、似合う洋服というものがすっかり変わってしまいました。これは完璧に予想外。いつも着ていたグレイのスーツなどがどこか間が抜けてしまいます。ダーク・ブルーや黒は大丈夫なのですが。髪の色は装いにも影響大ですね。

そして第三に、話しをしている相手が何となくこちらをまじめに取ってくれないような気がして。まじめな話しをしようとしても、どこかお笑い芸人の背後霊がついてきていて、バーッと笑いを取ろうとしているような...

結局、この最後の点が牧師としては命取りということになり、金髪体験は僅か三ヶ月で終了しました。もう少し続けていれば本田人気にあやかったかもしれなかったです。ちょっと諦めるのが早すぎたか?

でも、これは振り返ってみてもいい体験でしたね。時々は自分の何かを変えてみるというのは、自分の視野も変わるし、相手のこちらを見る目も変わったりしてプラスになること多いのではないでしょうか?

この次は金髪ではなく、メタルのパープルににてみようかと。小学生の頃見てショックだった「謎の円盤UFO」のエリス中尉みたいな。(^-^;



エリス中尉 (ガブリエル・ドレーク)

コメント
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