レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

当たり前のこと....?? なのか??

2012-09-05 05:00:00 | 日記
このブログを始めて約一週間がたちました。これだけコンスタントに日本語を書くのも久しぶりで、改めて日本語の難しさ?も再発見しています。例えば文体です。どのくらい丁寧な文にしたり、どのくらいくだけた文にしていいものやら。具体的に言うと自分を指すのに、「わたくし」「私」「僕」「おら」?現物がそこに臨在する会話と違って、ブログのように光ファイバー経由で伝達されるニュアンスはどうなるのでしょうか?見当がつきません。

アイスランド語では英語のごとくÉg( I )は自分を指すほとんど唯一のことばで、どのÉgを使おうかと悩む必要はありません。そのかわり、あえて彼女に「ボク」と甘えてみたり、「俺」とはったりをかます余地もないわけです。
日本の伝統的曲芸である、間接的表現の二乗のような裏技ももちろんあり得ないのです(「....というような状況が、あり得ないとは必ずしも断言はできない向きもないわけではありません」)。

いい悪いの問題ではなく、当たり前のことが当たり前でなかったり、伝わるはずのものが伝わらなかったりということがあるわけで、これはもうカルチャー・ショックに属する事柄です。

というわけで、カルチャー・ショック体験もご紹介していきたいのですが、これはもう無限大にあるので、少しずつ小出しにしていくことにします。
今日はとりあえずささやかな「食」のカルチャー・ショックから。

私はキャベツが好きです。キャベツに中濃ソースをかけて丼一杯食べるのが好きです。以前、学生寮にいた時にはこれを毎日実践してダイエット効果もあったに違いないと信じています。それが...

ここアイスランドにはキャベツがありません。「キャベツ」と称する野菜は売られています。ですが、それは厚さ3ミリはあろうかというゴムのような葉に包まれた「白い」物体です。包丁で切った途端に「生で食べることならず」と知らされます。実際食べるとしたら炒めるか、あるいはシチューのようなものに煮込んでいただくしかないように思われます。アイスランドでのがっかり、のひとつです。

しかしです。ここのところ数年、7月の半ばから8月の終わりまで、季節限定で日本では1年中当たり前のあの「キャベツ」が店頭に並ぶようになったのです。どういう栽培の仕組みなのか分かりませんが、この期間だけは、日本のトンカツ屋さんで必ずついてくるような細切り生キャベツを食することができます。本当においしい。

逆にアイスランドの方がおいしい、と思うのがトマトです。昨今の日本のトマトは臭みもありませんが味もなし。前回帰国した際には何とかという2ヶで498円もするトマトを賞味し、確かに甘みは濃厚でしたが、何と言うかあのワイルドなトマト臭い甘みとは違ったものだったと思いました。

ところが、こちらのプチ・トマトはその臭い甘みがあるのです。なぜかは、わかりません。おそらくは食べ物が人にどんな味を与えるかということと、人がどんな味をその食べ物に求めるか、という両者のバランスの問題なのではないかと想像します。

コメント
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