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レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

閃き的決断 – ブログのお引越し

2025-08-17 03:36:50 | 日記
こんにちは/こんばんは。




清涼感アップ用ピック どこの教会か私も知りません
Myndin er eftir Heloise_Delbos@unsplash_com


お盆休みももうおしまいですね。豪雨やその他の事故で新幹線が止まった、というニュースを目にしました。せっかくのお休みにそのような不運に見舞われるのはNo thank youでしょうが、実生活ではそういうこともありますね。

そういう時、「ああこんなはずでは...」と考え始めると、ますます負のスパイラルに引きずりこまれていきます。逆に「もっと酷いことにならずにラッキーだったかも」くらいに構えられたら、あとは上へ登っていくでしょう。それが難しい、ってか?(^-^;

さて、Gooブログは今年の11月18日でサービス終了ということで、多くのGooブロガーの皆さんがブログの「お引越し」の最中であるように見受けられます。

私も「そろそろ引っ越さないといかんか?」と思っていたのですが、先日突如別の考えが目に前に落ちてきました。それはですねぇ...

この「西街ひとり日誌」を始めたのは2012年の8月26日。まもなく13周年ということになります。目的はまず、こちらへ移った時からインターネットが普及するまでの間に疎遠になってしまっていた日本の知人友人に「生きてるよ」ということを伝えるためでした。

加えて、アイスランドに興味のある日本の方々が多少の情報を得てもらえれば、ということもありました。情報というのはツーリストインフォということよりは、むしろ「住んでみるとこんな感じです」「こういう楽しさや、こういう苦労があります」ということに焦点。




本文とは無関係 アイスランド・アムネスティのオフィスから見える風景
Pic by Me


それでも、始めた頃はアイスランドの文化や社会の紹介が多かったのです。それが一周りしたあたりから自分の体験談や、こちらから日本で起こっていることがどう見えるか、みたいなことが増えていきました。

最近では、アイスランドのことよりも日本のことがメインになっていたようにさえ思えます。まあ「日誌」ですからね。基本的には自分の体験や自分が面白いと思ったことを書いているだけで、そんなに社会性のあるブログではありません。

昔書いたものを今読み直してみると、「日誌」ですのでいろいろと懐かしいものがあります。自分でもうまく書けた、と感じる回とそうでないものがあります。まあ、とにかく十三年分の個人的な思い出は詰まっているわけです。

ですが、まさしくそれ故に思ったのです。「自分にとっては思い出だろうけど、他の皆さんにとっては別にただのアーカイブだろう?」と。「十三年間続いてきたことは、多少は自慢したくなるものではあっても、ずーっと引きずっていくほどの価値があるのかいな?」と。

もうちょっと補足して説明しますね。先に書きましたように、アイスランドの文化的な特徴やら社会のユニークな点というようなトピックは、三〜四年で一巡してしまいます。すると「ネタ切れ」になります。

一方で私は、以前書いたトピックについて再度書く、ということに非常な心理的抵抗があるのです。扱って良いか悪いか、ということではなく自分自身がつまらないのです。

Youtubeの人気の筋肉系チャンネルをよく見るのですが、そこでは同じトピックが定期的に周回しています。「腹筋を作るにはこうする」「いちばん効果的な大胸筋トレはこれ」みたいな。

これはそれらのチャンネルが収益を見込んだものであり、本人が面白いかどうかよりは視聴者のニードに合わせてトピックを選んでいるからでしょう。

ですが、ワタシのマイナーブログではそういう視点はありませんでした。収益は関係ないし、つまらないことを無理してするつもりはありません。




拙宅からの「西街」の風景
Pic by Me


つまりこういうことです。

A) 十三年間続けられたことで、目につくアイスランド「社会、文化」のトピックについては書いてしまった。
B)一度書いたことを、また書くことには抵抗がある。
C)よって扱うトピックはますます「私的」な体験の方へシフトしていく、あるいは日本でのトピックに移っていく。
D)要するに十三年分の記録は、個人的には思い出深いものではあっても、ブログを面白く保つという点では足枷になってしまっている。

同じトピックについて、再び書くことはおかしなことではありませんよね。ブログの閲覧歴とかを見ていると、どういう関係のトピックがよく読まれているかがわかります。例えば「アイスランド語」についてや「アイスランド人の名前」は読まれる頻度が高いです。

アイスランド語については、手を替え品を替えて頻繁に扱ってきましたが、名前については初期に書いたものがあるだけです。ということは十年くらい前に書いたもの。新しいバージョンがあっても悪いことは少しもないと思うのです。

読んでくださる方にとっても、十年前の記事よりは最近こう思案された記事の方が魅力的だろうと想像します。

ただ、それでもなんとなく気が進まない... そこにあることについて、また書くというのことが。どうしても比較してしまうでしょうし、「十年前はこう言いましたが、現在では...」的な注釈の山ができてしまうことでしょう。

ということで、思い切って決心しました。私はブログの「引越し」はしません。




本文とは無関係 わがブレイズホルトゥス教会
Pic by Me


ブログは続けます。内容的にも今までと同じものになるでしょう。ただ、これまでの「西街ひとり日誌」はここで一区切りとし、これまで書いたものを持っていくことはしません。

そうすることで、アイスランドに関する事象や、ここでの生活感をもう一回りフレッシュして見直してみたいと考えています。

新しいブログは「はてなブログ」から起こすべく準備をしています。まだ投稿はしていませんが「レイキャビク西街ひとり散歩」というブログ名になります。

この「ひとり日誌」で繋がってくださった皆さん、ちょっとでも覗いていただいた皆さんには心より感謝申し上げます。ありがとうございました。加えて「もうこれで『さようなら』にしないでくださいね〜」というお願いも申し上げます。念を推しますが、ブログをやめるわけではありませんので。

こちらのブログでも、まだ更新することはあるかもしれません。このブログでも新しいブログでも、引き続き、あるいは改めてよろしくお願いいたします。m(_ _)m

連絡用のメイルアドレス:
nishimachihitori @gmail.com
も生きています。
(*実際にメイルをくださる際には、@前のスペースを詰めてください)

新しいブログ 「レイキャビク西街ひとり散歩」


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

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Can you stand with children? - I will とは言い切れないホントのワタシ

2025-08-09 22:57:06 | 日記
八月に入り、私の夏休みも無事おしまいとなりました。ただ自宅の古アパートにいただけ。特に何もせず、どこにも出かけず、のんびりと読書三昧。浸り込める、というのはそれなりの快楽ですね。

今回の読書でのお奨めは杉井光さんの「世界でいちばん透きとおった物語」(新潮文庫税別670円)。これは電子書籍では読めません。ぜひ文庫版を手に取ってください。初版は二年ほど前ですから、新刊本とは言えませんが、もしまだ未読でしたら是非とも。後悔しないと思います。




清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir David_Becker@unsplash_com


今、これを書いているのは9日の土曜日の昼ですが、今日はReykjavik Gay PrideのGledigangaグレーズィガンガ「喜びのパレード」のある日です。Gay Prideはアイスランド語ではHinsegin Dagar「Hinseginの日々」と呼ばれ、現在では月曜日から日曜日までのまるまる一週間のフェスになっています。

Hinseginヒンセーインとは日本語にするのが難しい言葉なのですが、表していることはLGBTqと思っていただければ正解。詳しく知りたい方はこちらも参照してみてください。

Gay Pride プライドとは人の在りようを映すもの?


インバウンドも毎年増加しており、今日の午後から夕方にかけては街中は大賑わいの大ラッシュ状態になります。今日は天気も良く、皆さんお楽しみを。

さて前々回にちょっと触れましたが、六月から七月にかけて行われたユニセフのキャンペーンに参加させていただく機会がありました。トランプ氏が米国政治を引っ掻き回しているおかげで、世界の人道的福祉事業への支援が削減されています。

そのおかげで例えばユニセフなどは次年度の予算は20%も減少せざるを得ない状況に追い込まれました。そこで一般の人へのキャンペーンを行い、個人からのサポートを増やそうとなったようです。アイスランドだけではなく。少なくともヨーロッパでは共通のテーマで行われていると聞いています。

キャンペーンの要になったのは「世界里親運動」というもので、世界中の経済的困難の中にある子供たちを支援するプログラムです。里親を希望する人は、一定の月額支援をする約束をして里親となります。里親とはいっても、特定の個人と結びつけられることはなく、実際には不特定の子供たちへの支援です。

学生の頃、日本でも同じようなプログラムに参加していましたが、その時はフィリピンのコラソンちゃんという女の子への支援と決まっていて、クリスマスに手書きの手紙をもらった記憶があります。特定の個人への支援の方が感情的には入れ込めるでしょうが、多分何らかのトラブルの種ともなるのでしょう。




本文とは無関係 教会裏のタンポポ野原
Pic by Me


ユニセフの方は、はっきりとは覚えていないくらい前からこの「世界里親」に協力しています。額はその時の私自身の経済的状況によって変えているのですが、ここ数年は月5000クローネの支援です。

少なくねェ?はい、もう少し出したいのですが、他にもいろいろと支援すべきものがありますし、それらの総額はそれなりの額になりますので。

で、今回のキャンペーンなのですが、アイスランドユニセフの職員のビルトゥナさんによると、アイスランドではこの世界里親に長期間協力している八人の個人が参加するそうで、俳優や作家、バスケットボールの選手など、年齢性別が偏らない選抜とのこと。

今はそういうの気を使うんですよ。男女同数だけではなく、異なるエスニシティが加わっていないとすぐ叩かれるし。そういう事情もあって私も頼まれたのだと思います。

キャンペーンといってもいたって単純で、キャンペーンボーイズとガールズの写真を撮り、それが標語とともにポスター化され、SNSに流されたり新聞に載ったりするだけのことです。

プロの写真家の方が写真を撮ってくれたのですが、実働時間はわずか三十分くらい。それがメンズメイクへの最後のトリガーになったことは前々回書いた通りです。(^-^;

まあ、なんか多少まんざらでもなく、いい気分で参加したわけですが、ポスターの標語に少し考えさせられました。この標語は他の国でも共通だったようです。それは:

When the world turns its back on the need, who will stand with children?
-I will.

というようなものです。「世界が困窮する子供たちに背を向ける時、誰が子供たちとと共にいてくれるだろうか?  -私(は共に立ちます)。」みたいな意味になります。




ユニセフキャンペーンのポスター
Myndin er ur Facebook af Unicef


自分の顔とこの標語が一緒になったサンプルを見せてもらった時、初めて気がついたんです。「オイラ、そこまで偉くないな...」

「世界が子供たちに背を向ける時、誰が子供達のために立ち上がるか?」「私が立ち上がります」– これって、文字通りに受け止めるなら、相当の覚悟がある人じゃないと言えないと思うんですよ。私は無理です、「私が立ち上がります」と断言するのは。

ユニセフの世界里親に協力するくらいなら大丈夫ですよ。これまでやってきたし、これからも続けます。でも,例えばガザで多くの子供たちが飢餓に直面している時に「じゃあ、私財投げ打ってガザに行きます」とかは言えないですし、実際なんにもできていない。

だから、このキャンペーンを見た誰かが「あんた、なんもしてないくせに、よく偉そうに『I will』なんて言えるわね。この偽善者!」とか言ってきたとしても、返す言葉がないですよねえ。

しばらく考え込んでしまいました。今さら抜けるのはユニセフに迷惑がかかるし... 最終的には「これはユニセフの枠の中でのキャンペーンだし、『世界里親』というプログラムについての話しだから」ということで自分を納得させました。

それに、あまりデリケートなことをぐちゃぐちゃ言っていたら、キャンペーンなんかできなくなりますし、そうだとユニセフの大切な活動にマイナスになってしまいます。キャンペーンの言葉が、私限定では真実ではなくとも悪意のある虚言ではないし、誰も傷つく人はいませんからね。

本来なら「誰が立ち上がるか?」「あの〜、限界はありますが、できる範囲でということなら、立ち上がりたいという志は持っています」くらいが正解だったでしょう。幸いなことに、「偽善者」クレームを突きつけてくる人はいませんでした– 今のところは。




本文とは無関係 太陽光の漏れる教会堂
Pic by Me


人間、あまり謙虚になりすぎたり、正直になりすぎたりすると、できなくなってしまうこともあります。何か良い大義がある場合には、多少不遜かな?と思われかねない部分があったとしても、思い切って身を投じる方が良いのだろうと思います。

皆さんは、そのようなジレンマを体験されたことはありますか?あったらコメント欄でシェアしていただけると勉強になります。

お盆休みですね。熱中症、ゲリラ豪雨、それに交通の安全に気をつけて良いお休みを楽しんでください。


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「ハマり体験」としてのメンズメイク

2025-08-01 21:51:47 | 日記
こんにちは/こんばんは。

普段の不定期更新の怠慢を償うべく、夏休み中に頻度を上げて更新したいと思っています。それも「不定期更新」ではありますが。私はまったくアウトドア人間ではありませんので、夏休みは大体我が家の古アパートでのんびりしており時間的にはゆとりがあります。




清涼感アップ用ピック ヴィークの教会
Myndin er eftir Julia_Solonina@unsplash_com


ここ三回ほど「最近ハマったこと」という事象に関して書いてきました。私がこの夏にハマったのは「(高齢者の)メンズメイク」であるわけですが、前回までの話しでは「メイクの効用、必要性に気づいた」というところまでで、まだ「ハマった」の域には達していなかったと思います。

やりたくもないし興味もないけれども、必要だから仕方なくやる、というのを「ハマった」と言う人はいないでしょう。「ハマった」というからには、そこに何らかの楽しさとか駆り立てられるものを見出しているものだと考えます。

ここで、ちょっと話題が変わりますが、前々回のブログでご紹介したネオマーケティングという会社のアンケートがありました。2023年に年齢幅16歳から39歳までの男女それぞれ200人、計400人について実施したアンケートです。

メンズメイクに関する調査2023


このアンケートでは、30歳以上の男性の七割が「メンズメイクになんらかの抵抗を感じる」という意外な?結果が現れていました。

理由はというと、まず「必要性を感じない」36%。次いで「面倒臭い」が34,4%。「やり方がわからない」24,4%。さらに「何を選んだら良いかわからない」が16,9%。

これらの理由って、とてもよくわかる気がします。まったくのメイク門外漢だった私が一歩踏み込んでみて感じたことの羅列だからです。まあ、最初の「必要性を感じない」だけは当てはまらないかな?必要を感じたから覗いてみたわけですから。

でも三十代前半くらいなら、メイクの必要は特に感じないでしょうね。「興味ある無し」ということではなくて「必要性」云々ならば。必要性ということであるなら、体臭防止の乳液やヘアスタイルのための整髪剤くらいのものでしょうし、これらはメイクというよりは身だしなみのA B Cだと思います。




本文とは無関係 先日お伺いした家庭のお庭から1
Pic by Me


男性がメイクに対して抵抗を感じる理由の中の第二位になっている「面倒臭い」はちょっと置いておきます。次の第三位の「やり方がわからない」は「関心がない」の言い換えであることは前回書きました。さて四番目の「何を選んだら良いかわからない」ですが、これは私も同感です。

ネットの情報やYoutubeを通して、メイクの大雑把な流れや分野というか項目についての知識は得ました。するとまず何を揃えなければいけないか、ということの見当がつきます。日本のアマゾンで「メンズメイク」で検索して出てくる商品の閲覧も助けになりますよね。目星がつきます。

というわけで、スキンケア・ローションやBBクリーム、ファンデーションやコンシーラー、ブラシ等々を日本のアマゾンで購入。多少の費用はかかりますが、幸いなことにメンズ用の化粧品は比較的安いです。だいたい千円台から二千円台。女性用のコスメの三割程度の価格?

おそらく「男性はそれほどのお金をコスメには使わない」とかいうマーケットリサーチの上での根拠があるのでしょう。

この「必要なものを揃える」というプロセスで、先ほどの「何を選んだら良いかわからない」ことが切実に感じられるわけです。例えばコンシーラーとかの場合、リキッドやクリーム、スティックから小さな瓶入りのチップ・コンシーラー、はたまた絵の具みたいなパレット入りのもの。なんでこんなにあるの?どれを買えばいいの?

思うのですが、この辺で別れていくんでしょう、ハマる人と挫折する人が。ハマる人というのはおそらく、この山のようなコスメを前にして(実際にそこにあるわけではなくて、観念上のコスメです)それらをさらに探求していこうと思う人でしょう。ワタシは結構楽しんでいます。そこで「あきらめた〜」となる人もあろうかと思います。




本文とは無関係 先日お伺いした家庭のお庭から2
Pic by Me


すべてが簡単にわかるものでもないのは何事も同じ。初心者の私が、一番難しいと感じているのは、ファンデーションとかで自分の肌色にあったものはどれかということです。多くのYoutuberの先生方は「実際に見本で試して選んでね」とかおっしゃいますが、さすがにそんな度胸はないな。

こちらでも大きなお店の化粧品コーナーにはそれ用の専門スタッフがいらっしゃいますけど、初老のアジア系移民のおじさん(おじいさんか?)にとって、あそこで「私の肌に合う色味はどちらかな?」というのはハードル高いわ。

で、結局一か八かでアマゾンで買ってみて、合うか合わないかの結果待ちとなります。こういうのもオンラインで見極められるようになれば便利なのでしょうが、「色味」となると難しいでしょうね、今はまだ。

一応道具と具材?が揃ったとしても、実際のメイクには技術も必要です。「シミを隠すくらいのメイクなら、そんなに技術は必要ない」と当初は思えたのですが、いやいやなかなか奥が深いです。勉強中です。m(_ _)m

というような「紆余曲折」とまではいきませんが、行きつ戻りつを繰り返しながらも、私は楽しんでいます。新しいことを学ぶというのは、何か「気づき」をもたらしますね。

今の今まで「美容講習」とか存在の意味さえ考えたことありませんでしたが(失礼! (^-^; )、今では理解できます。むしろ行きたかったりして。それもハードル高いな。

大きな気づきはこれです。なぜ化粧品売り場が必ずデパートの一階に展開しているのか。化粧品ビジネスというものがどれだけどデカい世界なのか。これらの、今の今まで目に前にありながら理解していなかった事柄について、「なるほど」という一筋の光明が差した気がします。




本文とは無関係 先日お伺いした家庭のお庭から3
Pic by Me



まあ、それはおまけのようなものかもしれません。本筋はやっぱり自分のベストバージョンを日々創り上げていく、という楽しさです。今日の自分は昨日よりも一歩前進しているという感覚。これは自分の生活を豊かにしてくれると感じています。

「見かけよりは中身」「見かけ倒し」とかよく言われるように、「見かけ」だけではいけないでしょうが、「見かけは無意味」というような極論も「無意味」でしょう。実際、肌艶を整えるだけのナチュラルメイクでも、心までシュッとしてくる気がします。

男性の多くが感じる「面倒臭い」というのは確かにあるかもしれません。日々のルーチンの中に、ある程度の時間を要求しながら入ってくるわけですから。でも、まあたかだか10分か15分程度。私の場合はメイクによるプラスの効用が面倒臭ささを上回っています。

というわけで、何回かにわたりメンズメイクについての体験をご紹介してみました。費やす時間、労力、金銭等々、さらにそこから得られる創造的喜びを鑑みて、私の場合は最近一番の「ハマり体験」となったようです。

八月。皆様も良い「ハマり体験」を持たれますよう。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


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まだハマってないメンズメイク

2025-07-28 18:00:00 | 日記
こんにちは/こんばんは。

「最近ハマったもの」シリーズの第三回です。その前に、今、夏休み中です。約二週間。

五月に三週間ほど日本へ予定外帰省しましたので、夏休みの大方は消費してしまったのですが、管理職から「忌引きで一週間は夏休み外の休みが取れるから」とのこと。そうすると今の二週間と合わせて夏休みは一ヶ月となります。前にも何度も書きましたが、こちらではみんな夏休みは少なくとも一ヶ月は取ります。




清涼感アップ用ピック
Steve_Smith@unsplash_com


さて、本題。最近メンズメイク(前回は「メンズ・メイク」と記しましたが、「メンズメイク」の方が一般的なようなのでそちらに変更します)にハマっているのですが、なぜそうなったか?の個人的顛末をお話しします。

「メンズメイク」は「美しく飾る」ことよりはむしろ「マイナスをゼロに底上げすること」と前回書きました。私もそれが動機でした。歳がいくにつれて、顔面のシミが濃くなってきたような気がして嫌だったのです。

別にそれ自体自然なことだし、害悪があるわけでもないのですが、不必要に年寄りっぽく見えてしまうのですよ。ワタシ、断続的ではあっても筋トレは続けていますし、身体全体のフォルムは全然年寄りっぽくはありません。

それが顔のシミで年寄りになってしまうのは残念なのでした。スキンケアとして、入浴後にフツーのニベアとビタミンクリームみたいなのをつけていましたが、それですでにできてしまったシミが消えるわけでもなし。

そういう状況で、今回札幌のJR INN ホテルに滞在していたある日のことです。つけっぱなしのテレビで通信販売のコーナーが流れていました。「簡単にしわ、シミが隠れます」それは女性用の化粧クリームだったのですが、フと思ったのです:「そういうの、いいかも。男が使ったって効果は同じだろ?」

翌日札幌駅の横にあるヨドバシカメラに行く用があったのですが、その際にヨドバシにも大きな美容コーナーがあることに気がつきました。「昨日の通販で見たようなものがあるのかなあ?」と思い足を踏み入れました。




五月に滞在したJR INN ホテル(奥)
Pic by Me


そして気がつきました。私は「お化粧」というもののプロセスをまったく知らないのです。女性が傍目には同じように見える化粧品を山のように積んだ化粧台に向かうのは見たことがあります。

しかしながら、化粧品にどのようなグループがあり、どのような働きの違いがあり、どういう順番で使うのか?どうして山のようにあるのか?とかはまったく理解していませんでした。まあ、昭和の男はみんなそんなものでしょう。

ですから、ヨドバシの美容コーナーに足を踏み入れても何を探せばいいのかもわからず。今、自分が何を見ているのかさえ理解していない。あのバチクソ阿保なダチョウ並みです。

不安そうに周囲をキョロキョロと見回すと、いるのは女性ばかり。さすがに恥ずかしくなり、3分で退出。こりゃダメだ、ということになり、日本ではそれ以上の進展はなく終わりました。

札幌からレイキャビクへ戻ってすぐの時期に、こちらのユニセフから連絡を受けました。「六月に『世界里親』募集のキャンペーンがあるので参加してもらえませんか?トシキはもう二十年も『世界里親』でいてくれているし」「世界里親」とは世界中で困窮の中にある子どもたちを経済的に支援する運動です。

ここのところトランプ大統領が音頭を取って、各種の国際的な人道的事業への支援金の削減がなされています。その煽りでユニセフとかでも予算が足りなくなり、一般の人たちからの支援を増やそうと懸命なのです。

で、反対する理由は何もないので参加することにしました。ただ。このキャンペーンいついては少々考えさせられたことがあるので、機会を見てそのことも書いてみたいと思っています。

とにかく、その関係でプロの写真家による撮影に行ったのです。当然のことですが、そのような撮影がなされる場合、簡単にでもメイクをします。これももちろんプロのメイクさんがしてくれるものです。

それでブラシが何十本も入ったバッグを腰に巻いたお姉さんが、パタパタと粉を叩いたりしてくれたわけですが、それで思い出してしまったのです。メイクのことを。




本文とは無関係 札幌スナップ1
Pic by Me


自宅に帰ってからマックに向かいました。「男性 化粧 プロセス」と打ち込んで検索。星の数ほど出てきました。動画はさておき、まずは大手化粧品会社が提供している解説サイトをいくつか閲覧。

大まかな流れを理解してから、今度はYouTubeで検索。こちらにもたくさんありました。そこで「メンズメイク」初心者用の動画をいくつか拝見し勉強しました。便利な世の中だ。ただでいろいろ学べる。

というような感じで、非常に大まかな手順というかプロセス、それに「お化粧」というものがどのようなパーツに分類されるかを理解し始めました。

まずスキンケアは基本というか前提というか、まずもってすべきこと。次いで化粧下地。メンズの場合はAll in one式のジェルとかがあり、保湿やUVカットをしてくれる。

それからファンデーションなのでしょうが、これもメンズはBBクリームというもので済ませることもできるようです。BBクリームは塗った後に色が自身の肌色に同化してくれるとかで、塗りすぎとかの心配がないらしく初心者には重宝とか。

シミがあるとか、肌の色むらが顕著とかの場合は、そこにコンシーラーを塗ったりしてカバーするのだそうです。ファンデーションとコンシーラーの境は曖昧みたいですねえ。濃さの違いなのかなあ?

あとはアイシャドウとかマスカラとか、目の周りのお化粧が続くようですが、ワタシ限定で言わせてもらうと、これはあまり関係ないです。さすがにアイシャドウはつけるつもりはなし。(^-^;

最後はクレンジングと洗顔。クレンジングにもオイルだの乳液だの種類があって、それぞれ効用が違うようですが、これは学べばわかるものです。




本文とは無関係 札幌スナップ2
Pic by Me


前回ご紹介したネオマーケティングという会社が行ったリサーチによると、メンズメイクに否定的な男子の上げた理由の中で「やり方がわからない」というものが約25%を占めていましたが、これは要するに「関心がない」ということだろうと考えます。知ろうと思えば、これだけ簡単に教材が手に入るのですから。

ただ「やり方」というのが、単に手順のことだけではなく、具体的にファンデーションの塗り方とか、コンシーラーの使い方とかになりますと、それなりに奥が深いものように見受けます。それでもそれ用の教材は星の数ほどあると思いますが。

こうしてメンズメイクの世界に踏み込んだワタシですが、まだまだ先があります。私の場合、目的は顔のシミを目立たなくすることなのですが、これは結構難しいことでもあるのです。

この段階では、まだ「メンズメイクの必要を感じた」というのが正しいでしょう。「ハマる」というのはこの先にあるのでした。

というところで今回はここまで。まだ続きますよー、このトピック。(*^^*)


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メンズ・メイク ありやなしや?

2025-07-27 19:13:58 | 日記
こんにちは/こんばんは。

七月最終週となり、これから八月の第一週末にかけてがアイスランドでの夏休みのピークとなります。八月はみんなが夏休みから戻り始める一方で、特にレイキャビクでは毎週末にゲイプライドをはじめとして何らかのイベントがあります。夏のザワザワ感はまだしばらく続くことになります。




清涼感アップ用ピック セイディスフョルズルのBlue church  
Mynin er eftir Ben_Eaton@unsplash_com


さて前回「最近ハマっていること」について書きましたが、今日はその続き。私がこのところハマっていることをご紹介したいと思います。ズバリ「メンズ・メイク」つまりは男性のお化粧です。(*^^*)

と聞くと、特に私のご同輩の昭和世代の皆さんは顔をしかめるかもしれません。で、初めにふたつのことをきちんと申し上げたい。

ひとつめは、昭和世代が「男が化粧をする」ことに抵抗があるのは、「化粧」が「女装」に直結するイメージがあるからだろうと考えます。私自身がそういう思考回路を持っていましたから。

これは世代的な「刷り込み」という性格が強いでしょうから、誰の非というよりは社会通念として是正修正していくべき性格のものでしょう。メンズ・メイクは女装とは別物です。

ふたつめ。逆に昭和よりも若い世代の方はこう言うかもしれません:「メンズのメイクはいいけど、若い人たちのもんでしょ?高齢者がメイクって、ないない!(^-^;」

高齢者が囲碁将棋と庭の手入れ以外のことをするとすぐに「ないない」となるのも困ったものです。実際、私の考えでは –Youtubeとかを通して多くの人から学んだとですが− 筋トレやメイクは高齢者こそすべきことです。

無策でいると筋肉は加速的に減少し、容姿も衰えを映すものになっていきますから。高齢者の場合は、このような推移が目につくようになると、実際以上に「衰え」感を醸し出してしまうと感じています。

大切なことはその「衰え」感は、周囲の人々に対して作用すると同時に、自分自身に対しても影響するということです。この「高齢者」をめぐっての周囲の視線と本人の自覚ということについては、以前にも書いたことがありますが、結構複雑ですのでここでは深入りしないでおきますね。機会があればまた後で触れます。




本文とは無関係 札幌スナップ1
Pic by Me


TBSだったかな?のニュースで見ましたが、メンズ・メイクのビジネス市場はここ数年で急勾配の右肩上がりだそうです。ある解説によると、コロナ禍下でのオンラインによるコミュニケーションが、メンズ・メイクの背中を押したとか。ネット映りが良いにこしたことはないですからね。

セルバという情報通信関係の会社が10代から40代までの女性500人に対して、2021年に行ったアンケートによると、10代、20代の女性は六割方がメンズ・メイクに好意的で、化粧というよりは身だしなみの一部と見ているようです。

ただ年代が上がっていくにつれて、否定的な声が多くなるようです。具体的な数値は取れませんでしたが。まあ、納得できますよね。これ、2021年のアンケートなので、もっと新しいものはないか?と探したら2024年のものがありました。

「縁結び大学」というサイトが、10代から50代の女性326人に対して行ったアンケートです。それによると74,5パーセントがメンズ・メイクに好意的ということです。

面白いのは男性側の感じ方で、ネオマーケティングという会社が2023年に男女それぞれ200人、計400人について実施したアンケート。年齢幅は16歳から39歳まで。

それによると、「メンズ・メイクに何らかの抵抗を感じる」とした男性は30歳以下ではほぼ半数の50%くらい。それが30歳以上になると、なんと七割に跳ね上がります。ネガティブがですよ!この調査でも、女性の方は他のアンケート同様、肯定的が多数派。




本文とは無関係 札幌スナップ2
Pic by Me


男性陣のメイクに否定的な理由はというと、まず「必要性を感じない」36%。次いで「面倒臭い」が34,4%。「やり方がわからない」24,4%。さらに「何を選んだら良いかわからない」が16,9%だそうです。

メンズメイクに関する調査2023


これらのアンケート結果は、男性の否定派が予想以上に多いことを除くと、結構わかりやすいというか「さもありなん」という感じがします。

メンズ・メイクについての意識は男女とも肯定的な方向への変化の途上にあるようですが、それでもメンズのメイクが女性のお化粧と同じにはなっていないことも確かです。韓国などでは、若い世代の方々などの男女間のお化粧差は縮まっているのかもしれませんが、日本ではまだそこまでは行っていない心象を受けます。

先ほどのアンケートでも触れられていましたが、日本ではメンズ・メイク肯定であっても、それは「身だしなみ」「エチケット」の範疇であって、「美しく見せる」というものではないようです。

ですから、私が見聞きした範囲でのメンズ・メイクのポリシーというか基本線は「女子バレしない」「化粧バレしない」というところにあります。メイクするのは、「マイナスに見えてしまう」ところを「ゼロ」にまで底上げすることで、ゼロをプラス10にまで押し上げるものではない、みたいな。実際、私がメイクを思い立ったのもそのような理由からです。

え〜とですねえ、前置きが長くなってしまいましたので、個人的な体験を書くだけのスペースが足りなくなる見込みです。(現在、A4二枚強。メドは三枚)

ということで、今回は一般的なお話しだけに限ることにします。

男性がメイクすることについては、時代的な背景があったとしても、昭和期には随分と歪んだというか、いびつな固定観念が支配していたように思えてきました。




言わずと知れた梅沢富美男さん
Myndin er ur Ameblo.jp/umeza-watomio 


というのはですねえ、昭和であっても、ある種のビジネスにいる男性にとっては、化粧は当たり前の日常であり、誰も胡乱(うろん)な目では見ていなかったはずです。舞台俳優、映画やテレビ、ショービジネスの関係者がその代表でしょう。

歌舞伎に至っては「女がた」という称賛される枠まで用意されていて、女装ですら公に認知されていたのですからね。梅沢富美男さんに拍手。

それが、一般の社会人になるとアウト。その一般の社会人の半数近くを占める女性にとっては、これまたお化粧は日常生活で当たり前というか、必要不可欠なパートであったのに。

なんというか、そのアンバランスさがすごいと思うんですよね。私自身、その時代を生きてきてまったく疑問に思ったことはありませんでしたが。

残念ながら、今回は私自身の個人的なエピソードを書くところまで至りませんでした。ただ今週は夏休みなので、数日中にはマイ・エピソードもご紹介できると思います。

熱中症、ゲリラ豪雨水害に気をつけてお過ごしください。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


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コメント (2)
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