こんにちは/こんばんは。

自宅ベランダからのオーロラ(撮影は去年)
Pic by Me
なんと一ヶ月ぶりの更新となってしまいました。そしてその一ヶ月ぶりの更新は、二年ぶりの「サッポロ北街ひとり日誌」となります。
そうなんです。実はちょっと急な用事があり五月の三週間近く、札幌へ帰省していました。さらに「サッポロ北街ひとり日誌」は二年ぶりなのですが、「実は」札幌へは去年の秋にも帰っています。特に変わったエピソードもない平安な帰省で、ブログ種がなかったので省いちゃいましたが。(^-^;
今回の帰省では予定外に桜が見れたり –これは海外在住者にはそんなに当たり前のことではありません– さらに梅や金木犀、さらにはチューリップ等々のお花が咲き並んでいるという札幌独特の五月に再会できたので書くこともあります。
ですが、なぜか今回はいきなり「アイスランドへの帰路の旅」についてとなります。ちょっとご紹介したいエピソードがあったので。
三週間弱の滞在を終えた私は、フツーに大きいスーツケースと一回り小さい荷物のふたつを転がしながらホテルを出ました。一回り小さい方の荷物はズック製のペチャンコになるタイプのもので、来る時は大きい方のケースの中に収まっていました。滞在中のユニクロでのお土産等々が詰まっているのです。
スーツケースふたつを転がして歩くのは、結構面倒なことでA地点からB地点へ移動すること以外、何もできなくなります。というわけで、新千歳空港に着いた私は真っ先にJALのカウンターへ向かいました。荷物から自由になりたかったのです。

半分「葉桜」だった赤煉瓦庁舎前の桜
Pic by Me
荷物さえ預けてしまえば、新千歳空港の盛んなエンターテイメントを楽しむことができます。少し前の「マツコ有吉のかりそめ天国」でやっていましたが、新千歳空港は国内空港では稀に見るほど、お土産屋さんや食べ物屋さんが立ち並び、さらには映画館から温泉まであるという「アミューズメントパーク」なのです。
私の帰路の経路は千歳から羽田を経由してヘルシンキへ。そこからアイスランドはケフラビクへ、という三年連続の新定番ルート。
ですが、最初のJAL便は午後6時発。私はかなり早めの2時前に空港に着いてしまいましたので、荷物が預けられるかちょっと不安でもありました。国際線乗り継ぎの場合は、自動チェックイン機ではなくJALの専用カウンターに行かねばなりません。
四番カウンターの一番右の受付で迎えてくれたのは結構可愛い女の子。チケットのチェックをすると、「18時発の便ですが、到着の遅れが見込まれています。よろしかったら早い便に振り替えますが、これから空港で何かご予定がございますか?」
携帯WiFIを返却ボックスに放り込むのとトイレ以外にはさしたる「ご予定」もない私は「いえ、まったく大丈夫です」と返答。女の子 –いや、若い女性職員– は何分かコンピューターと睨めっこした後、「早めの16時の便しか空いていないのですが、よろしいでしょうか?」
この日は日曜日で大混雑の日だったのです。16時発だと午後5時半くらいに羽田。乗り継ぎのFinnair便は夜の10時くらいなので、羽田でのんびりすることになります。でも保安検査とかあるし、早い分には構わないか。「はい、大丈夫です」
「承知しました」チケットを再確認していた女性職員は「最終目的地はヘルシンキですか?」「いえ、乗り換えでアイスランドまで行きます」
すると「わー! アイスランドですか?私、去年アイスランドに行くつもりだったのですが、仕事の予定が変わり行けなかったんです」といきなりパーソナルなトーク。さらに「お仕事ですか?」「えーと、仕事というよりはあそこに住んでるんです」
「えー、アイスランドにお住まいですか!? 」あたかも「いいなあ!」と続きそうな気配。「アイスランドに住んでいる方にお会いするの初めてです!じゃあ、オーロラとか見れるんですか?」
オーロラか。「はい、よく見れますよ、オーロラ」「いいですねえ、オーロラ見てみたいんです!」というので私は定番の答え。「でも、オーロラって、5分も見れば十分ですよ。外は寒いし」 ...考えてみれば、北海道の方がもっと寒いじゃん。

五月の札幌は花の天国
Pic by Me
「やっぱりどこか遠くに行かないんと見れないんですか?」「いえいえ、家のベランダから見えることもあります。ただ周囲の明かりが少ないところの方が、もっとはっきり見えますね」
「ご自宅から見れるんですか?羨ましい!」この若い女性職員さん、結構な興味をアイスランドに持ってくれているみたいです。「でも、オーロラって、一回見たら十分ですよ。ほら富士山とか毎日見てても飽きないじゃないですか。オーロラは一回見たら、次に出ていても『だから?』っていう感じですね、私は」これは持論です。
「そうなんですかー?やっぱりいつも見れるとそうなんですかね?」というような会話をした後、荷物は無事にカウンター裏へ運ばれ引換券を受け取りました。笑顔で送られた直後に「ああ、ブログのこと話しておけばよかったな」と後悔。名札も見なかったので名前も確認してなかった。でも少なくとも向こうはこっちの名前は読んでくれてるな。
いやいや別にナンパしようという魂胆はありませんが、せっかくだから何か繋がりが作れればよかったのに。電話番号とかじゃないですよ。ブログを知ってもらえれば、それだけでも「繋がり」
これが午後3時前。
おおよそ27時間後、私はケフラビク国際空港に無事到着しました。現地時間の翌日朝の9時。9時間の時差を遡ってきたので日本では時が進んだその日の夕方の6時です。
旅の最後の微かな心配の種は、荷物がちゃんと一緒に来ているかどうか。最近拡張された、荷物受け取りの回転ベルトコンベアのあるエリアへ。ありがたいことにふたつの荷物ともちゃんと現れてくれました。
と、大きな方のスーツケースを引き下した私の目に、バッグに括り付けられているカードが入ってきました。何やら日本語が見て取れます。「ご搭乗ありがとうございます。アイスランドぜひ行ってみたいです」

こういうの大好き!
Pic by Me
名前こそもちろんありませんが、あの若くて可愛い女性グランドサービスの方であることは間違いなし。ああ、こうなると余計に「可愛さ」が増幅されてくるんですよね。名刺を携帯していなかったのが人生最大のミスだ... いやそれはさすがにお大袈裟か。でも、もし彼女がアイスランドに来るなら、一言連絡して欲しいよなあ。
でもこういう経験は初めてだし、正直嬉しかったです。(*^^*) おじさんか! おじさんだよ、オイラは。こういう慎みある粋な触れ合いは大好きだし、人生豊かにしてくれます。JALには私の憧れの天女様がいるのですが、これでまたJALに引き込まれてしまいました。
サッポロ北街ひとり日誌 (18-2) – 神の恵みと幸運とJALのCA
で、このブログを書きながら、星に願いを。5月25日日曜日の午後、新千歳国際空港のJAL四番カウンターの一番右にいたあなた、ぜひともこのブログに行き着いてください。もしくは、この女性に心当たりのあるアナタ、このブログを読んだら彼女にお伝えくださいませ!! よろしく頼みますよーっ!!
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki

自宅ベランダからのオーロラ(撮影は去年)
Pic by Me
なんと一ヶ月ぶりの更新となってしまいました。そしてその一ヶ月ぶりの更新は、二年ぶりの「サッポロ北街ひとり日誌」となります。
そうなんです。実はちょっと急な用事があり五月の三週間近く、札幌へ帰省していました。さらに「サッポロ北街ひとり日誌」は二年ぶりなのですが、「実は」札幌へは去年の秋にも帰っています。特に変わったエピソードもない平安な帰省で、ブログ種がなかったので省いちゃいましたが。(^-^;
今回の帰省では予定外に桜が見れたり –これは海外在住者にはそんなに当たり前のことではありません– さらに梅や金木犀、さらにはチューリップ等々のお花が咲き並んでいるという札幌独特の五月に再会できたので書くこともあります。
ですが、なぜか今回はいきなり「アイスランドへの帰路の旅」についてとなります。ちょっとご紹介したいエピソードがあったので。
三週間弱の滞在を終えた私は、フツーに大きいスーツケースと一回り小さい荷物のふたつを転がしながらホテルを出ました。一回り小さい方の荷物はズック製のペチャンコになるタイプのもので、来る時は大きい方のケースの中に収まっていました。滞在中のユニクロでのお土産等々が詰まっているのです。
スーツケースふたつを転がして歩くのは、結構面倒なことでA地点からB地点へ移動すること以外、何もできなくなります。というわけで、新千歳空港に着いた私は真っ先にJALのカウンターへ向かいました。荷物から自由になりたかったのです。

半分「葉桜」だった赤煉瓦庁舎前の桜
Pic by Me
荷物さえ預けてしまえば、新千歳空港の盛んなエンターテイメントを楽しむことができます。少し前の「マツコ有吉のかりそめ天国」でやっていましたが、新千歳空港は国内空港では稀に見るほど、お土産屋さんや食べ物屋さんが立ち並び、さらには映画館から温泉まであるという「アミューズメントパーク」なのです。
私の帰路の経路は千歳から羽田を経由してヘルシンキへ。そこからアイスランドはケフラビクへ、という三年連続の新定番ルート。
ですが、最初のJAL便は午後6時発。私はかなり早めの2時前に空港に着いてしまいましたので、荷物が預けられるかちょっと不安でもありました。国際線乗り継ぎの場合は、自動チェックイン機ではなくJALの専用カウンターに行かねばなりません。
四番カウンターの一番右の受付で迎えてくれたのは結構可愛い女の子。チケットのチェックをすると、「18時発の便ですが、到着の遅れが見込まれています。よろしかったら早い便に振り替えますが、これから空港で何かご予定がございますか?」
携帯WiFIを返却ボックスに放り込むのとトイレ以外にはさしたる「ご予定」もない私は「いえ、まったく大丈夫です」と返答。女の子 –いや、若い女性職員– は何分かコンピューターと睨めっこした後、「早めの16時の便しか空いていないのですが、よろしいでしょうか?」
この日は日曜日で大混雑の日だったのです。16時発だと午後5時半くらいに羽田。乗り継ぎのFinnair便は夜の10時くらいなので、羽田でのんびりすることになります。でも保安検査とかあるし、早い分には構わないか。「はい、大丈夫です」
「承知しました」チケットを再確認していた女性職員は「最終目的地はヘルシンキですか?」「いえ、乗り換えでアイスランドまで行きます」
すると「わー! アイスランドですか?私、去年アイスランドに行くつもりだったのですが、仕事の予定が変わり行けなかったんです」といきなりパーソナルなトーク。さらに「お仕事ですか?」「えーと、仕事というよりはあそこに住んでるんです」
「えー、アイスランドにお住まいですか!? 」あたかも「いいなあ!」と続きそうな気配。「アイスランドに住んでいる方にお会いするの初めてです!じゃあ、オーロラとか見れるんですか?」
オーロラか。「はい、よく見れますよ、オーロラ」「いいですねえ、オーロラ見てみたいんです!」というので私は定番の答え。「でも、オーロラって、5分も見れば十分ですよ。外は寒いし」 ...考えてみれば、北海道の方がもっと寒いじゃん。

五月の札幌は花の天国
Pic by Me
「やっぱりどこか遠くに行かないんと見れないんですか?」「いえいえ、家のベランダから見えることもあります。ただ周囲の明かりが少ないところの方が、もっとはっきり見えますね」
「ご自宅から見れるんですか?羨ましい!」この若い女性職員さん、結構な興味をアイスランドに持ってくれているみたいです。「でも、オーロラって、一回見たら十分ですよ。ほら富士山とか毎日見てても飽きないじゃないですか。オーロラは一回見たら、次に出ていても『だから?』っていう感じですね、私は」これは持論です。
「そうなんですかー?やっぱりいつも見れるとそうなんですかね?」というような会話をした後、荷物は無事にカウンター裏へ運ばれ引換券を受け取りました。笑顔で送られた直後に「ああ、ブログのこと話しておけばよかったな」と後悔。名札も見なかったので名前も確認してなかった。でも少なくとも向こうはこっちの名前は読んでくれてるな。
いやいや別にナンパしようという魂胆はありませんが、せっかくだから何か繋がりが作れればよかったのに。電話番号とかじゃないですよ。ブログを知ってもらえれば、それだけでも「繋がり」
これが午後3時前。
おおよそ27時間後、私はケフラビク国際空港に無事到着しました。現地時間の翌日朝の9時。9時間の時差を遡ってきたので日本では時が進んだその日の夕方の6時です。
旅の最後の微かな心配の種は、荷物がちゃんと一緒に来ているかどうか。最近拡張された、荷物受け取りの回転ベルトコンベアのあるエリアへ。ありがたいことにふたつの荷物ともちゃんと現れてくれました。
と、大きな方のスーツケースを引き下した私の目に、バッグに括り付けられているカードが入ってきました。何やら日本語が見て取れます。「ご搭乗ありがとうございます。アイスランドぜひ行ってみたいです」

こういうの大好き!
Pic by Me
名前こそもちろんありませんが、あの若くて可愛い女性グランドサービスの方であることは間違いなし。ああ、こうなると余計に「可愛さ」が増幅されてくるんですよね。名刺を携帯していなかったのが人生最大のミスだ... いやそれはさすがにお大袈裟か。でも、もし彼女がアイスランドに来るなら、一言連絡して欲しいよなあ。
でもこういう経験は初めてだし、正直嬉しかったです。(*^^*) おじさんか! おじさんだよ、オイラは。こういう慎みある粋な触れ合いは大好きだし、人生豊かにしてくれます。JALには私の憧れの天女様がいるのですが、これでまたJALに引き込まれてしまいました。
サッポロ北街ひとり日誌 (18-2) – 神の恵みと幸運とJALのCA
で、このブログを書きながら、星に願いを。5月25日日曜日の午後、新千歳国際空港のJAL四番カウンターの一番右にいたあなた、ぜひともこのブログに行き着いてください。もしくは、この女性に心当たりのあるアナタ、このブログを読んだら彼女にお伝えくださいませ!! よろしく頼みますよーっ!!
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki