レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

女流写真家、美女、しかもSexy... 貴男ならどうする?

2020-01-25 00:00:00 | 日記
一月も最後の一週間となろうとしています。今回は定時よりも一日早く更新させていただきます。書きたいことがいくつか溜まっているので、珍しく「臨時増刊」的更新をしようかとも考えています。(*^^*)

アイスランドは相変わらずカメハメハーン ・ストームの襲来が続いています。先の木曜日も丸一日国際空港はシャットダウン。やれやれ、ですが、もう飽きたのでこれ以上言いません。

先の19日の日曜日はちょっと面白いことがありました。RUV(国営放送)で、「Brot」ブロート(犯罪) というミニシリーズの刑事物を放映しています。アイスランド産。ストーリーそのものも面白いのですが、地元のテレビでスペシャル面白いのは、自分に馴染みの通り、店、場所等が出てくることです。

ニュースやその他のビデオでも年中見ているはずなのですが、ちゃんとしたテレビや映画のあの「シネマティック」な映像でご対面すると、なにか違った雰囲気で面白いのです。

で、(多分全八話中の)第五話だった先の日曜日の回では、なんと私のホーム教会のBreidholtskirkjaが実名入りで出てきたのです。主役の一人の刑事が女性牧師から情報を得るシーン。




刑事物ドラマに登場 我がブレイズホルトゥス教会


かわいい女性牧師は残念ながら本物ではなく女優さん。ワタシならタダのエキストラで参加したのに...  そうはいかないか? 

そういえば、「RUVの撮影がある」って、二月か三月にハウスキーパーのハルドールさんが話してたなー、と今さらながら思い出しました。

さて、今回はその延長線上?で「映像美術」についてです。「美術」は大袈裟ですが。

以前、書いたことがありますが私はFacebookのかなりガツガツ系ユーザーです。しばらく前までは、こちらの新聞やネットニュースにも積極的にオピニオンを投稿したりしていましたので、それなりに「出たがり屋」だと言われても仕方ないでしょう。

で、若者のFacebook離れがささやかれるようになり、Instagramが盛んになってきた頃、娘が「父ちゃん、インスタやったら?」とアドバイスしてくれました。(娘はいまだに私を「父ちゃん」と呼びます。幼児期のクレヨンしんちゃんの影響 (^-^;)

ですが、私はインスタは全然ダメで、今になってもアップの仕方がよくわからないほどです。アカウントは作ったものの、パスワードを忘れてしまったくらいに縁がありませんでした。

なぜだろう?と考えていたのですが、最近になって答えを見つけました。私は「文字を書く」タイプの人で、映像派ではないのです。意見を文字で書くことはしても、主張を映像で表現できる人ではないのです。

Facebookが好きだったり、こんなマイナーなブログでも八年目を迎えているのは、単純に何か書くのが好きだからだと思います。

Facebookに写真を投稿することもありますが、それは書くことの「説明用」であって、写真自体が一見に値するものであることはまずないでしょう。このブログの写真を見ていただければ良くお分かりになるとい思います。




そしてさらに私の以前のオフィス ネス教会も登場!


そんな私ですが、何度か言いましたように、今、Youtube用のビデオ作りを準備しており、その関係でいろいろと写真やビデオの関係の本やYoutubeビデオを見るようになりました。

実際、クリスマスあたりから、この悪天候の一月中かなり就寝前の自由時間をYoutubeに費やしています。見ているうちに「映像クリエーター」という言葉に頻繁に出くわし、それで「ああ、自分は映像派じゃないんだ」と気が付かされた次第です。

写真とかビデオという映像関係のYoutubeビデオは星の数ほどあります。もともと仕事にされている方や趣味にされる方が多いですから当然ですよね。

で、私も始めは初心者に説明をしてくれるようなビデオを拾い見していたのですが、そのうちいくつかもうちょっとマニアの人向けのビデオも覗くようになりました。いくつか、面白いチャンネルを見つけましたので、それらをちょっとご紹介してみたいと思います。

ひとつ事前にお願いがあります。皆さんの中にもフォトマニアの方はいらっしゃるだろうと思いますが、私はまったくの素人として書きますのでご容赦を。

まずご紹介したいのはSnapChickという方のチャンネル。Snapはスナップ写真のスナップ、Chickは「(ヨーヨーお姉ちゃん的な)女の子」のことですから、女流写真家の方のチャンネルです。

なぜ、このチャンネルに行き当たったかというと、この方が美人だからでした。(あー、もう、オトコってこれだから...  でも悲しいかな、それは事実なのでした)

実際、「わあ、綺麗な女性(ひと)だ」と思う程度に綺麗な女性ですし、後から気がついたのですがプロポーションも抜群。自分で撮影しながら、時に自分でモデルもしているようです。




美人でセクシーなSnapChickさんのYoutubeチャンネル


そして、見ているうちに気が付いたのですが、ご自身がモデルをされているフォトの中に、結構セクシー系のものもあるのです。と、なれば、さらにもっと見たくなるのがオトコです。

ところが「もっと色々な写真があるし、さらに『バック・ステージ・スナップ』も公開してるわ。でも、ここから先は会員になってくれないとダメ」

見ると会員にも序列があって、一般会員、VIPからパトロンまであります。まあ、プロなんだし、生活があるんだから、作品を見るのにお金を払うことは不思議でもなんでもないですね。

ただ、なんというか、セクシー写真を「撒き餌」的に出しておいて「ここからはPayしてー」というのが、なんか、キャバクラか如何わしいサイトを連想させるものとなってしまいました。(ちなみにワタシはキャバクラには行ったことがありませんです)

SnapChickさん、ビデオでも時折ビキニ姿で登場、明らかに自分が美人でプロポーションも良い「セクシー女子」であることを売りに使っていますよね。

それにしてはトークに弱い、というか話しはそれほど面白くありません。多分、しゃべることが、もともとそんなに得意でないタイプなのでしょう。

「会員になるべきか、誘惑に負けずにとどまるべきか?」と悩みましたが、結局「止め」にしました。話しが面白くないのと、なんというか、露骨な「セクシー」の売り込みがちょっと鼻に付いたかな?。

ですが、もう十年以上もYoutubeを続けているようですし、チャンネル登録者も16万人以上あるようですので、多分内容はあるのでしょう。「セクシーに負けた」おっさん連中もかなりありましょうが。

興味を持たれた方は、YoutubeでSnapChickで検索をされてみてください。って。いうか、パブリックなサイトなんだからリンクを貼っても問題はないか。 ここです。

The Snap Chick Channel


でも、皆さんがPay会員になってもならなくても、「オラは責任ないからー」ですからね、よろしく。(*^^*)

チャンネル紹介、ひとつで終わってしまった。もう少し続きがありますのでそれは次回以降に持ち越しです!


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自然の中で生きる人々 - 西部フィヨルドからのニュース

2020-01-19 00:00:00 | 日記
新年に入ってのアイスランド、年頭からカメハメハーン・ストームの連続襲来で、警報が絶えることない日々が続いていたことは前回ご紹介した通りです。その後も同じような強風尽くしの日々が続きました。

ようやく先週の後半、水曜日になって「普通の」天気が戻ってきました。もっともそれはレイキャビク近辺の話しで、北部の方ではしつこくイエロー警報(五段階中三番目の警報)だかオレンジ警報(上から二番目の警報)だかが出ていたと思います。

そしてその水曜日の真夜中。北西部の小さな村Flateyriフラーテリで雪崩が発生しました。二十分間隔で二回。夜11時過ぎだったそうです。この地域では雪崩警報も出されていました。

村の住宅地のはずれにある一軒の民家がこの雪崩に襲われました。母親と14歳を頭とする三人の子供が在宅でしたが、このうち14歳の長女が自室で雪の中に閉じこめられてしまったのです。

幸い、警戒中だったレスキュー隊二十人余りがすぐに駆けつけ、少女は四十分後に無事救出されました。しっかりした女の子で、後日インタビューで「自分自身は身体を二センチくらいしか動かせませんでした。でも、自分がどうこうより、お母さんと幼い弟妹二人のことが心配だったわ」

この村、アイスランドは北西部のVesturfjirdir ヴェストゥフィルジィル「西フィヨルド」と呼ばれる地域にあります。人口は僅かに250人程度の小さな村です。地方自治体としては、大きな町のIsafjordurイーサフョルズルに含まれます。

今回は、多少挿絵というか、写真の説明を付けますね。一枚目がまずフラーテリの村を含む西フィヨルド地方がアイスランドのどこにあるかを示すものです。青い枠で囲まれた部分です。




左上、青ペンの囲みが西部フィヨルド地方です
Myndin er ur Vedur.is


この地方の町、村は大体みなそうなのですが、山地が海岸近くまで迫っており、人が居住する地域というのは山の麓から海に至る、本当に狭い平地の部分に限られています。これで山の斜面に大量の雪が積もったら、どのような状態になるか想像いただけるかと思います。

二枚目の写真ですが、これは西部フィヨルド地方を紹介するサイトから拝借したものです。普段の、というか夏の平常時のフラーテリの様子です。見ていただくと、すぐに気付かれるでしょうが、村を見下ろす丘の斜面部分に、人工の土手のようなものがあります。これは「雪崩よけ」なのです。




夏のフラーテリの様子
Myndin er ur Westfjordis.is


つまり雪崩が村を目掛けて落ちてきた場合、この土手が雪を村の左右に誘導するように設置されたものです。

今回の雪崩に巻き込まれてしまった民家は、二枚目の写真で言うと、右側の土手のすぐ内側にある民家のひとつのようです。

三枚目の写真は、今回のふたつの雪崩がどのような流れで落ちてきたかを示しています。青いペンで書き入れたのが防御の土手。赤い丸で囲ったところが巻き込まれた民家の位置です。




ふたつの雪崩の位置図 右側の雪崩は漁船に打撃を与えました
Myndin er ur Ruv.is


こうしてみると、防御の土手はそれなりに役に立ったように思われます。もっとも雪崩は、始めのところから左右に分かれて落ちてきており、防御の土手を正面から襲ってはいないのですが、これはどの場所で最も雪崩が起きやすいか?を計算して土手を作ったからと思われます。

実はこのフラーテリには悲しい歴史があるのです。今から二十五年前になろうかという、1995年の10月26日、この村を襲った雪崩により二十人の人命が失われてしまいました。

当時私はアイスランドに移って三年目、レイキャビクに住むようになって二年目でした。痛ましい出来事だったと記憶しています。

ただ、それには少しばかり関連した「前史」があります。同じ年の1月16日に遡ります。フラーテリと同じ西部フィヨルド地方にある別の村、Sudavikスーザビクで雪崩があり、そこでは二十六人の方が亡くなりました。幼い女の子が犠牲になったのを覚えています。ちょうど二十五年前ですね。

ですから、同じ年の10月のフラーテリの雪崩は、一年で二回目の大きな自然災害だったわけです。アイスランドという小国にとって、二桁の人命が失われるということは、とんでもない惨事です。それが年に二回。

もうひとつ付け加えますが、このスーザビクでの雪崩は1995年1月16日に起きました。日本時間のこの日の未明、あの神戸淡路島大震災が起こっていました。

私は日本で人の命が「千」という単位で失われるということに、それまで接したことがなかったものですから、とてもショックを受けていました。そこへ間髪を置かずにスーザビクの惨事。しばらく喪章を付けて歩いていたのを覚えています。





同じ西部フィヨルド地方のスーザビク
Myndin er ur Vestfirdir.is


その二十五年前の苦い経験から、フラーテリではこの「雪崩防御の土手」が作られていたのでした。

ふたつの雪崩のうちのひとつは港まで達しました。相当数の漁船やボートが海に沈んでしまい、物的な被害は相当なものになっています。雪崩から二日経ってから、カトリーン首相を始め、財務大臣や国土交通大臣がフラーテリを訪れ見舞いと視察をしていました。

「それでもとにかく、人命が犠牲にならなくて本当に良かったわ」とカトリーン首相は語っていましたがその通りだと思います。

今年のアイスランド、カメハメハーン のストームの連続爆撃でメチャクチャの天候の連続となりました。「ひでえ年始だー」と始めは思いました。ですが、今は考えが変わりました。

あの無謀極まりないMountaineers of Icelandのスノーモービル・ツアー。四十余人が氷河で立ち往生したにもかかわらず全員無事帰還。同じく四十人弱の学生スキーツアーのバスが横転した事故。これも奇跡的に人命は失われませんでした。

そして、今回の雪崩。14歳の女の子は無傷で救出保護されました。

「メチャクチャついてるじゃん、アイスランド!!」というのが、私の今の感想です。

もちろん、人命に関わるような事柄を「ついてる」「ついてない」などといういい加減なことで済ませて良いことはないですし、あくまで「起こってしまったこと」についての感想というか、心持ちに過ぎません。




25年前 雪崩後のスーザビクの様子
Myndin er ur Visir.is/ Brynjar_Gauti


「アイスランドの綺麗な自然の中で暮らす」ということは確かに素晴らしい恵みだと思いますし、そういう思いを抱かれてこちらに観光にいらっしゃる方も多いと思います。

しかし、その反面で、自然の中での暮らしは自然との対峙でもあります。「自然との戦い」という表現はあまり気に入りません。戦っても負けるのは目に見えているように思えるので。

「対峙」ー というか、きちんと見据えて、真摯に向き合うことが生活の根本になくてはならないようです。フラーテリの「雪崩防御土手」はその具体例でしょう。

なんだかんだ言っても、ワタシなんざ東京生まれのシチーボーイですからね。その自然との対峙の部分ではやはり門外漢の自覚があります。幸いレイキャビクは西街では雪崩の心配はなさそうです。

ああでも、屋根から落ちてくる雪の塊には気をつけないと。あと足元の氷にも。小さくても自然は自然。舐めてはイカンぜよ〜!!


**********
PS. 『メチャメチャついてるじゃん、アイスランド!!」と書きましたが、それは「(限られた範囲で)起こってしまった事実に比して被害が少なかった」という意味で、アイスランドで何も悪しきことや悲しいことが起こっていない、ということではありません。

このブログを投稿した後、ニュースで子供が巻き込まれた事件ふたつが報じられました。ひとつはハフナフョルズルというレイキャビク近郊の港町の事故。(少なくとも)子供四人が乗った自動車が海に転落。子供三人がERに収容されました。事故の詳細は現時点では不明。

もうひとつ南東部での交通事故です。二台の車が正面衝突のような形でぶつかりました。乗員は計九名。中三人が子供でこれもERに収容されています。ついでですが、乗員は全員外国人でフランス人と韓国人ということです。おそらくツーリスト。いつも繰り返していますが、ここでのレンタカーの運転は大変な危険を伴います。十分に気をつけてください。

病院に収容された方々が、命を取り止め、回復されることを祈ります。

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2020年 カメハメハーン初(ぞ)め

2020-01-12 00:00:00 | 日記
2020年、十日ほど過ぎましたが新年の出だしはいかがでしょうか?レイキャビクは、というよりアイスランドは、まあこれまであまり例がないのではないか?と思われるくらいの「嵐」三昧です。(^-^;

これまでの十日間で、気象局からイエロー警報なり、その上のオレンジ警報なり、出ていなかった日があるだろうか?と考え込んでしまうほどです。レイキャビク界隈では大雨でも大雪でもないんです。主体は風です。

丸一日のストーム、いやカメハメハーン。やっと通過して一晩の休み。すると次の昼からまた風が吹き出す、というような感じで静かな日がありません。

先週の火曜日には全国に警報が出されていました。カメハメハーンの到来は午後三時くらいに予想されていましたので、私も早めにオフィスを出て帰宅しました。融通のつく人は大方そのようにしていたと思います。




新年の出動初め? レスキュー隊
Myndin er ur Ruv.is/Bjorgvin Kolbeinsson


ところがです。その天気の中を何を考えているのか、のこのことスノーモービル・ツアーに出かけて行ったバスがあったのです。しかもロングヨクトゥルという氷河へ。しかもこれ、事情に疎い個人のグループではなく、Mountaineers of Iceland というツアー会社の企画バスだったのです。39人が参加していたとか。

アイスランドでは、レイキャビクとか、セルフォスとか、人が居住する土地は海岸沿いの平地に集中しています。平野ではそれでも風や気温は、内部の高原地帯よりはずっとマイルドなのです。

スノーモービルを楽しむような氷河地帯は、ずっと高地になりますし、それだけ気温も低く(二十度位は低いのではないかと思います)、また風も強いわけです。

レイキャビクですら「不要な外出は控えて」と警告が出されているのも関わらず、氷河へ向かったこのご一行。案の定、火曜日の夕方七時過ぎに氷河地帯で身動きが取れなくなり、レスキューを申請。




この天気でスノーモービルはないだろう?と
Myndin er ur Visir.is


その晩の十時過ぎに参加者は全員保護されてシェルターへ入れたそうです。子供も参加していたようで、母親の恐怖と不安の談話がニュースで流れていました。

別のロブさんというい英国人の男性は「山の上の天気の予報がそんなに悪いということはまったく知らなかったし、誰も教えてくれませんでした」

大事には至らなかったとはいえ、あの天候の中を呼び出されたレスキュー隊にしてもたまったものではなかっただろうと思います。さすがに警察も簡単には済ませてくれないようで、経緯を調査をするというコメントが出されていました。

その翌日のニュースには、生出演で観光及び産業大臣のソルディス・コルブルン・ギルヴァドティール氏は(若くてなかなかかわいい女性なのですが)、「一体何を考えているのか!?」とマジギレしていまいた。ごもっとも。

本当のホント。助かったからいいですけど、全滅していても不思議ではなかったと思いますよ。レスキューが現地に到達できただけでもかなり奇跡的なことのように報じられていましたから。

Mountaineers of Icelandの責任者もインタビューされていましたが、何も言い訳なしで、頭が下がりっぱなしでした。アイスランでは珍しい光景。

ですけど皆さん、こういうツアー会社もありますからね。今回は社名をそのまま書きましたが、おそらくこの先、この会社を避けるツアー客の人も出てくるでしょう。ですが「行いにはコンセクエンスがある」ですからね。身から出た錆です。




結構かわいいソルディス大臣も怒り心頭
Myndin er ur Ruv.is


そして、おとといの金曜日の夕方。今度はアイスランドの大学生40人ほどを乗せたバスが、北部のブランドウスという町に向かう途上、Oxl オクスルという町で国道を外れて土手下に転落する事故がおきました。事故の原因はまだ明らかにされていませんが、視界不良か強風に煽られたことが推測されています。

幸い生命にかかわるようなことはなかったようですが、バスはスキーツアーに向かい途上だったとかで、これも?印が付くのではないかと思います。その当時、ストーム警報はまだ出ていましたから。

その他、空の便も狂いっぱなし。相当数の外国からの観光客の皆さんがケフラビクの空港で足止めされたようです。

もちろん、その逆も然り。クリスマスの休暇をスペインとか太陽の下で過ごそうというアイスランド人も多いのです。ニュースで報じられていたのは、スペイン西海岸のアリカンテという都市から、アイスランドへ飛ぶはずだった便のこと。

ノルウェーの航空会社で、乗客の大半はアイスランド人だったようです。夕方6時くらいにテイクオフして、五時間くらい飛んでケフラビク上空まで来たようです。ところがカメハメハーン・ストームのせいで着陸できない。

上空を四回旋回したところで「ダメだ、こりゃ」とスコットランドへ行ってしまいました。着陸して二時間。乗客はずっと機内待機だったそうです。そしてようやく再離陸。みな、「あー、帰れる(*^^*)」と思ったのが残念賞。

飛行機はなぜかアリカンテへ戻ってしまいました。乗客の一人ウンヌルさんという女性は、「結局まるまる半日飛行機に座っていて、その結果まだ同じ場所にいるというのは、何というか、心が折れたわ」

この方、スペイン在住で、アイスランドへは帰省だったそうですが「もういや。春になったら帰省することに決めたわ」とのこと。カメハメハーンの一勝。

実はこのフライトには私のホーム教会の同僚の女性も旦那さんと乗っていたそうです。スペイン滞在中は、Facebookに太陽だのプールだの、カクテルだの水着だの、と写真をアップしていたのですが、最後でザンネンなことに。

と、なぜかワタシは嬉しそう?イヤイヤイヤ、同情しています。




転落した大学生のスキーツアーバス
Myndin er ur Visir.is


とはいえ、私も影響を受けました。クリスマスの前後に、アマゾンでいくつか注文しておいたものがありました。アメリカとイギリスからだったのですが、やはり飛行機の遅延が影響してデリバリーが遅れました。

まあ、飛行機が飛ばなくて荷物が遅れるのは仕方ないですし、腹も立ちません。ところが荷物はケフラビクまで来ているのに、そこからの配達ができないのですよ。これは結構イライラ、とは違いますが、気にかかるのです。

ワタシ、一人暮らしですので、宅配がある場合にはピンポーンに応えられる状況にいないといけないのです。で、ネットで荷物の状況をチェックしながら、来るのか?来ないのか?というのはあまりリラックスできません。

でも、窓から外を見るとひどい天気だし。この中を配達させるのも罪な気がします。でも、今週中に受け取りたかった荷物計七点は、結局しっかりと我が家へやって来てくれました。めでたし、めでたし。それにUPS ならびにDHLの配達の皆さん、ご苦労さまでした。m(_ _)m

さて、年の始めから、またまた悪天候の話題になってしまいました。でも、こういうわけですから、なんでワタシが昨夏の好天気にワイワイはしゃいでいたか、おわかりいただけることと思います。冬はそれなりに厳しいのでした、ここでは。

そうそう「今年は良い年でありますように」とか挨拶しますが、実際は毎年、同じように良いことも悪いこともあります。一年の初めにがっくりするようなことがあったとしても、それが365日続くわけではないですし、その逆もしかり。

確かなことは過ぎてしまった一日はもう帰ってこないということです。その時の良し悪しにあまりに左右されず、今のこの一日を大切にしていきたいものです。


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アイスランド- 日本 正月の架け橋

2020-01-03 00:00:00 | 日記
Gledilegt nytt ar! (グレーズィレフト・ニヒトゥ・アウル)

あらためまして、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
今回が2020年の初の更新になります。前回「アケオメ」のご挨拶は、正確にはこちらの時間では昨年の最終回の更新でした。




恒例の大晦日の花火 これはネットのMannlif.isからの転載フォト


さて、皆さんは良いお正月を過ごされたでしょうか?私自身はこの年末からお正月(というよりこちらではNew Year's eve & dayなのですが)は、かなり例年とは違った過ごし方をしました。

外国暮らしをされている邦人の方、特にご家庭をお持ちの方は多かれ少なかれ同じことをしているのではないか、と想像しますが、私もアイスランドへ移ってきてから、こちらでの家庭生活の中に、日本の文化伝統のようなものを織り込むべく尽力しました。

これは、実は結構奥の深い問題で、あまり自国文化に固執しすぎると新世界の文化に入っていけませんし、逆に全部日本から背負ってきたものを投げ出す、ということも実際にはできることではありません。

例えば食べ物など、どこかで絶対に譲れないラインというものがあるように思います。家庭があり、子供がいたりすると、自分だけの問題ではなく「子供にはミニマムでもいいから日本の文化を伝えたい」という思いも生まれてきます。

それで、それぞれのご家庭でそれなりの工夫やご苦労をされることになるのだと思います。私は三年ほど前までの二十年間、在住邦人の子供たちを対象とした「日本語教室」に参加していましたので、このトピックでの話し合いは何度もしたことがあります。

この国へ来て二十七年経ちまして、今年の四月で満二十八年になります。来た当初より結婚しており子供もありましたので、家庭の中での文化が、アイスランド的であり、かつ日本的でもあることは、日常生活の必須条項であったような気がします。

クリスマスやお正月(新年)ような、特別な「祭り」の時期に関して言いますと、「クリスマスは伝統的アイスランド流、大晦日やお正月は日本的にする」というのが我が家の「伝統」になりました。

「伝統」になるには多少年数を重ねる必要があります。実はもう離婚してから二十年以上経ちます。それでもクリスマスはEXと子供たちで夕食を取り、お正月には私のところで同じメンバーで日本的なご飯を食べることになっています。

クリスマス後、子供たちは私の西街の古アパートへ移ってきて、大晦日には夕食に年越しソバを食べ(ソバだけではないですが)、花火をし、アイスランド人ならみんなが見るテレビの年末の風刺ギャグ番組を見て、さらに真夜中の町ぐるみ花火を観賞する、といういのがパターンでした。毎年、繰り返して。だから伝統です。

元日の晩ご飯の準備は大晦日からしなくてはならなく、結構スケジュール的にも詰まっているのが、私のとこでの年末年始の伝統だったのです。




これは西街の自宅からの花火画 不精して家から撮るとこんなもの (^-^;


「だったのです」と書きましたが、今回のお正月は変化の時期でした。

当たり前の話しですが、子供たちは成長します。いえ「当たり前」と言ったのは間違いですね。「嬉しいことに」子供たちは成長しました。長男は今はスウェーデンで勉強しており「今年はお金もないし、こちらで年を越すから」とのこと。

娘も働きに出ていますし、すでに彼氏さんと同居を始めています。というわけで、今年の大晦日からお正月にかけては、私はひとりでのんびりと過ごすことができたのです。

こちらからもたらした変化もありました。元日の我が家での夕食を、今年は外食に切り替えたのです、しかも元日ではなく、二日の夜。ただ「私持ち」であることはこれまでと同じ。

なぜそうなったか?というと、ちょっと冗談みたいなところがありのですが、現在Youtubeのビデオ作りを進めていることは、前に書いたことがあります。まだ、スタートしていないのですが、準備は進んではいます。

その過程で、照明器具やその他の撮影用の器具を購入したりしました。それらの器具は私の古アパートの、決して広くはない居間を占領し始め、デスクや椅子、ビデオカメラ用の三脚やその他の細々とした機材と共に、居間をスタジオ化しました。

その結果、今までのように四人五人が夕飯の卓を囲むスペースがなくなってしまったのです。(^-^;  というわけで、今年は外食となりました。当然、食事の準備は不要。というわけで、私の年末年始ののんびり度はさらに増したのでした。

Youtubeプロジェクトの進捗状況については、また回をあらためて書いてみたいと思います。

夏の挑戦 Youtuber!?

三十万御礼とYoutuberへの路 の続き


年越しそばに何をトッピングしようか?と考えていた大晦日の夕方のことです。姪がひょっこりと立ち寄って、なんと自前の「鴨のステーキ・日本風味付け」を差し入れてくれました。

タラの舌 アイスランド的珍味?


ラッキー! ワタシはネギを買うのを忘れる、という致命的なミスを犯していたので、「鴨南蛮」とはなりませんでしたが(「南蛮」とはカモとネギの組み合わせ、もしくはネギのみの場合に言うのだそうです)、それでも一格上の年越しソバにグレードアップしました。




年越しソバはワタシ的伝統のひとつ 姪の手作り鴨焼き付き


その際に今年は「ひとりで年越し」ということも話したのですが、姪は「えっ? ひ・と・り?」と、いかにも孤独な老人を哀れむような表情。「いやいや、大丈夫、孤独じゃないから」

これはホントのことで、こんなにリラックスした年末年始は、六年ほど前に札幌で越年した時以来ではないかと思います。

まあ、有り体に言うならば「子育てがひと段落した後のモラトリアム的自由」ということでしょう。生活環境は(仕事の環境も含めて)常に変化していますからね。「何事も『ずーっと同じ』はないよ」ということは座右の銘のようにしています。

今の「自由」もいつまで続くものかわかりませんからね。そうできるうちに、感謝し楽しんでおきたいと思います。

そんなことを考えながら始まった2020年です。新年の誓いは特に考えていませんでしたが「毎日を無駄にせずに、喜びを持って過ごす」ということでしょうか?あと、もうひとつ具体的なのは「Youtube、 launch!」です。(*^^*)

ともかく、2020年スタートしました。この年の一日一日が、皆さんにとって良い「一日」となりますことを年頭の願いとさせていただきます。


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謹賀新年 2020年!!

2020-01-01 00:00:00 | 日記
明けましておめでとうございます。

例年の繰り返しですが、私のいるアイスランドでは日本より九時間遅れていますので、まだ2019年の大晦日です。あの「往く年来る年」の狭間の九時間ゾーンを体験中です。

旧年中は – たとえ「たまに」であったとしても– このブログに立ち寄ってくださりありがとうございました。

2020年も相変わらずのマイナー路線をのんびりと行くつもりでおります。新年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m





この年が皆さんにとって幸の多いものとなりますようお祈りしております。


レイキャビク西街より

藤間寿紀


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