レイキャビクでは、先週も安定した天候と気温を保ってくれました。一時的に雨がぱらつくこともありましたが、大風とかはほとんどなく、気温も12―15度くらいを保ってくれています。
半袖シャツ一枚でも寒くないようなことが多く、ありがたや〜!です。少し前にも書きましたが、こういう感じの「夏日」(レイキャビクではこれが夏日です)は、ここ十年間くらい七月になると幾日かある程度でした。
今年は「えっ?! まだ六月じゃん!」と、改めてびっくりしています。しかも、これまでに相当そういう「夏っぽい」日が続いてきたような気がしますし。今年の夏は長い。という嬉しいゾクゾク感が湧いてきます。
ここで地球温暖化を持ち出すと、せっかくの嬉しいゾクゾク感が、怖〜いゾクゾクに変わってしまいますので、今は知らぬ顔をして通り過ぎておきます。
そういう夏最中(なつさなか)のレイキャビクから、今回は「白夜」について書いてみたいと思います。これも夏関連のトピックです。
言うまでもなく「夏至」が一番日が長くなる時ですね。だいたい六月の21日前後が夏至になるということです。以前は「夏至は6月21日」と決まっていると思い込んでいたのですが、多少は移動するとのこと。
今年は6月22日が夏至でした。ちなみに来年は21日。
この夏至と並んで、アイスランドでは6月24日を「ヨウンスメッサ」という一種の祝日として祝う習慣があります。この辺の文化事情については、以前書いたことがありますので、そちらも目を通していただけると嬉しいです。
ヨウンスメサ 夏至の祭り
今日は、文化的なことよりは、もう少し即物的に「じゃあ、レイキャビクの夏至って、実際どのくらい明るいのか?」ということをご紹介してみたいと思うのです。で、今回は少し写真を多用します。
6月17日前後 夜の10時過ぎ
まず一枚目ですが、これは午後10時05分に撮ったもので、私の古アパートの寝室兼書斎の窓からの、ご近所の様子です。ただし、これは夏至の夜ではなく、多分六月の17、18日くらいの夜だと思います。
続いては夏至の日の前日、6月21日の夜です。スミマセン、「夏至は21日」と思い込んでいたのですが、今年は22日だったと後から知りました。(^-^;
写真は午後11時50分くらいですね。これも拙宅の窓からの写真です。いや〜、ちゃんと外へ出て行って撮ればもっと見栄えがするのでしょうが、怠慢で申し訳ありません。m(_ _)m でも、あまり頑張りすぎると、続かなくなりますので... (言い訳)
写真は、一枚目とは反対側の通りです。ちいちゃなベランダからは、海が見えます。五枚目の写真、海の向こうにかすかに山のシルエットが見えますが、これはスナイフェトゥルネスという西の半島にある氷河です。
水平線中央にかすかに見えるシルエットは氷河
この氷河、今年の春先のニュースでは「2050年頃には、氷河は無くなるだろう」と言われていました。恐ろしや地球温暖化!
そして最後は日が変わり、翌22日の午前1時過ぎですね。ホレッ、見てみろ。夜更かししてちゃんと写真を撮る努力しをしているではないか?それはホントです。最近のワタシはもっと早く寝てしまうのが常です。
これは一枚目と同じ方面のご近所様です。
さて、気象局の公式ページの資料により、レイキャビク地域での日の出、日の入りの時間を見てみますと、日の入りが一番遅くなるのが六月の21日から23日の三日間で23:49分。
逆に日の出が一番早くなるのは六月の18、19、20の三日間で、03:09分ということです。
ですから、この最後の写真は日没後の写真ということになりますね。日が沈んでも、すぐには暗くはなりませんから空は明るさを保つことになります。
ここで、「白夜」なのですが、この言葉が「一日中日が沈まない」ことを指しているのか、あるいは「一晩中暗くならない」ことを指しているのか、曖昧な部分があるようです。
日本語のウィキによると「真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のこと」だそうです。
もし、厳密に「二十四時間日が沈まない」のを白夜とするならば、レイキャビクには白夜はないことになります。アイスランドでも、北部のグリームスエイという島まで行かないと、この意味での白夜はありません。
レイキャビクを含め、アイスランドのほとんどの地域では、夏至でも太陽は一応沈みます。ただ暗くなる前にまた昇ってくるので「暗い夜」は存在しないわけです。「白夜」を「暗くない夜」として考えるならば、レイキャビクでも白夜を楽しむことができることになります。
別に夜中が明るくても、それで何が変わるというわけでもないのですが、それでもなんとなく得をしたような、楽しい気分になってしまいます。
私は明るい夜は好きですね。「オーロラと白夜と、どちらかを選べ」と迫られたら、ワタシは迷うことなく「白夜」を選びます。オーロラは十五分で飽きますが、白夜は毎晩でも飽きません。
ですが、夏至を越してしまった今、だんだんと日が短くなっていく現実に直面しなくてはなりません。まだまだ七月はいいのですけどね、八月の半ばになってくると、気が滅入ってくることがあります。
一日の半分は明るくて、半分は暗い、というのが良いバランスで健康的なのでしょうが、自然というのは時に面白いイタズラをするようです。
皆さんも、もし関心があれば、レイキャビクでの夏の白夜を楽しみにいらしてくださいませ。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
半袖シャツ一枚でも寒くないようなことが多く、ありがたや〜!です。少し前にも書きましたが、こういう感じの「夏日」(レイキャビクではこれが夏日です)は、ここ十年間くらい七月になると幾日かある程度でした。
今年は「えっ?! まだ六月じゃん!」と、改めてびっくりしています。しかも、これまでに相当そういう「夏っぽい」日が続いてきたような気がしますし。今年の夏は長い。という嬉しいゾクゾク感が湧いてきます。
ここで地球温暖化を持ち出すと、せっかくの嬉しいゾクゾク感が、怖〜いゾクゾクに変わってしまいますので、今は知らぬ顔をして通り過ぎておきます。
そういう夏最中(なつさなか)のレイキャビクから、今回は「白夜」について書いてみたいと思います。これも夏関連のトピックです。
言うまでもなく「夏至」が一番日が長くなる時ですね。だいたい六月の21日前後が夏至になるということです。以前は「夏至は6月21日」と決まっていると思い込んでいたのですが、多少は移動するとのこと。
今年は6月22日が夏至でした。ちなみに来年は21日。
この夏至と並んで、アイスランドでは6月24日を「ヨウンスメッサ」という一種の祝日として祝う習慣があります。この辺の文化事情については、以前書いたことがありますので、そちらも目を通していただけると嬉しいです。
ヨウンスメサ 夏至の祭り
今日は、文化的なことよりは、もう少し即物的に「じゃあ、レイキャビクの夏至って、実際どのくらい明るいのか?」ということをご紹介してみたいと思うのです。で、今回は少し写真を多用します。
6月17日前後 夜の10時過ぎ
まず一枚目ですが、これは午後10時05分に撮ったもので、私の古アパートの寝室兼書斎の窓からの、ご近所の様子です。ただし、これは夏至の夜ではなく、多分六月の17、18日くらいの夜だと思います。
続いては夏至の日の前日、6月21日の夜です。スミマセン、「夏至は21日」と思い込んでいたのですが、今年は22日だったと後から知りました。(^-^;
写真は午後11時50分くらいですね。これも拙宅の窓からの写真です。いや〜、ちゃんと外へ出て行って撮ればもっと見栄えがするのでしょうが、怠慢で申し訳ありません。m(_ _)m でも、あまり頑張りすぎると、続かなくなりますので... (言い訳)
写真は、一枚目とは反対側の通りです。ちいちゃなベランダからは、海が見えます。五枚目の写真、海の向こうにかすかに山のシルエットが見えますが、これはスナイフェトゥルネスという西の半島にある氷河です。
水平線中央にかすかに見えるシルエットは氷河
この氷河、今年の春先のニュースでは「2050年頃には、氷河は無くなるだろう」と言われていました。恐ろしや地球温暖化!
そして最後は日が変わり、翌22日の午前1時過ぎですね。ホレッ、見てみろ。夜更かししてちゃんと写真を撮る努力しをしているではないか?それはホントです。最近のワタシはもっと早く寝てしまうのが常です。
これは一枚目と同じ方面のご近所様です。
さて、気象局の公式ページの資料により、レイキャビク地域での日の出、日の入りの時間を見てみますと、日の入りが一番遅くなるのが六月の21日から23日の三日間で23:49分。
逆に日の出が一番早くなるのは六月の18、19、20の三日間で、03:09分ということです。
ですから、この最後の写真は日没後の写真ということになりますね。日が沈んでも、すぐには暗くはなりませんから空は明るさを保つことになります。
ここで、「白夜」なのですが、この言葉が「一日中日が沈まない」ことを指しているのか、あるいは「一晩中暗くならない」ことを指しているのか、曖昧な部分があるようです。
日本語のウィキによると「真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のこと」だそうです。
もし、厳密に「二十四時間日が沈まない」のを白夜とするならば、レイキャビクには白夜はないことになります。アイスランドでも、北部のグリームスエイという島まで行かないと、この意味での白夜はありません。
レイキャビクを含め、アイスランドのほとんどの地域では、夏至でも太陽は一応沈みます。ただ暗くなる前にまた昇ってくるので「暗い夜」は存在しないわけです。「白夜」を「暗くない夜」として考えるならば、レイキャビクでも白夜を楽しむことができることになります。
別に夜中が明るくても、それで何が変わるというわけでもないのですが、それでもなんとなく得をしたような、楽しい気分になってしまいます。
私は明るい夜は好きですね。「オーロラと白夜と、どちらかを選べ」と迫られたら、ワタシは迷うことなく「白夜」を選びます。オーロラは十五分で飽きますが、白夜は毎晩でも飽きません。
ですが、夏至を越してしまった今、だんだんと日が短くなっていく現実に直面しなくてはなりません。まだまだ七月はいいのですけどね、八月の半ばになってくると、気が滅入ってくることがあります。
一日の半分は明るくて、半分は暗い、というのが良いバランスで健康的なのでしょうが、自然というのは時に面白いイタズラをするようです。
皆さんも、もし関心があれば、レイキャビクでの夏の白夜を楽しみにいらしてくださいませ。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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