「旅」というものは人の趣味になるようですね。「旅が好きです」というと風流人の香りがして羨ましくなります。ちなみにここのところ札幌では梓林太郎さんの「旅行作家 茶屋次郎ミステリーシリーズ」を愛読しております。
私は個人的には旅は嫌いではありませんが、ひとり旅をするのはあまり好みではありません。っていうか、ひとり旅は仕事の出張以外にはあまり考えられません。ひとり旅って寂しくないんですかねえ?
まあテレビでやってる旅番組ではレポーターに俳優さんとかがすぐに食堂などで「お母さん、これ美味しいね」とか言ってすぐに打ち解けてますが、礼儀正しく育ったワタシにはできない芸当です。私がひとり旅をしたらモロに「寂し旅」になります。
もっともそんな私でもひとり旅を楽しんだことがないわけではありません。神学校の最終学年の時には二ヶ月間のエルサレムでのセミナーの後、聖書勉強のためにトルコからギリシャをひとりで周り、それはそれで楽しい思い出となっています。
で、まあそういう修行時代?というか「若者の旅」を楽しんでいる際には「安くあげる旅」を旨とするのが一般的ですよね?例外もそこここにあるかもしれませんが。ビジネスクラスやグリーンカー、5スターホテルは別世界の人たちのもの、という「通念」を私も持っていました。
それはしごく健康なことだと思うのですが、問題は人は自分の置かれた環境の中でいつしかそれが当然のこと、と思い込み始めてしまうことです。しかも気づかぬうちに...
この間気がついたのですが、もう五十を越えていました。それでいてエコノミー常時使用をあらためて考えたこともありませんでした。若い頃ならともかく、この歳になればビジネスクラスを毎度使う人は珍しくないでしょう。ずば抜けて出世した、というわけでなくともそれくらいはアリだと思うのです、改めて考えてみると。
問題なのは「改めて考えてみること」なしに二十年以上も過ごしてきていたワタシの発展性のない生活態度ですねえ。しかしそうなるにもちゃんと土壌があったのです。
第一は特に日本のキリスト教界に伝統的な?「教会関係者は金に縁なし」という気風です。それが正しいものであるのか屈折した考え方なのかは意見が分かれるところでしょうが、教会に携わる者 -特に牧師などはことさら- 裕福な生活には告別すべし、というようなものの考え方というものは確かにあると思います。
加えて私はアイスランドへ移った際に日本の教会の職を辞していきましたので、アイスランドでは「無職」から始まり、その後アイスランド教会での牧師として働く資格を得るために一度ゼロまで戻って再スタートしました。で、周囲に比べても「門前の小憎」的意識が強かったので、経済的ゆとりには考えが及びにくかったと思います。
キリスト教界に中にはとりわけ清貧に重きを置いて質素な生活を唱える人もいます。それは間違ったことではないと思いますが、私自身は経済的裕福に執着するのでない限り、普通の経済的安定を求めることが反キリスト教的なものだとは全く考えていません。
さてそのようなことは全て私が万年エコノミー族であることの言い訳に過ぎないのですが、そのような者にも時たま「上のクラス」をかいま見るお裾分けが回ってくるようです。
やっぱり気持ちいいだろうな、のBoxシート
今回の札幌帰省で成田-新千歳間は、この春からJALが始めた早期予約で50%近い割引で取りました。これに1000円プラスするとJクラスという多少いい席に座ることができます。
で今回も「多少」いい席に座れるつもりでいたのですが、乗機してみるとこれが何と最近できたBoxシートだったのです。ひとつひとつのシートが仕切られていてプライベート空間になっていますし、家の今のテレビ大のスクリーンがついています。
そしてシートは完璧に180度フラットになるまでリクライニングするので、文字通り横になって寝ることができます。国際線の広告で見たことはありましたが、実際にお試ししてみると、これは素晴らしいものですよ!
はしゃぐと足下を見られそうだったので馴れたフリをしていましたが、内心ニタニタしながら写メを撮りました。(^-^;
悲しいかな、成田-札幌間は僅か一時間半足らずの道のり。このシートの真の心地良さを味わうには短すぎましたが、アイスランドからの旅の仕上げで疲れていた私はそれなりにこのシートを楽しみ、あやうくコテッと眠りそうになりました。
いつか成田-コペン間の長いフライトをこのシートで旅してみたいものです。無理だろうな...あぶく夢です。(*^^*)
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
私は個人的には旅は嫌いではありませんが、ひとり旅をするのはあまり好みではありません。っていうか、ひとり旅は仕事の出張以外にはあまり考えられません。ひとり旅って寂しくないんですかねえ?
まあテレビでやってる旅番組ではレポーターに俳優さんとかがすぐに食堂などで「お母さん、これ美味しいね」とか言ってすぐに打ち解けてますが、礼儀正しく育ったワタシにはできない芸当です。私がひとり旅をしたらモロに「寂し旅」になります。
もっともそんな私でもひとり旅を楽しんだことがないわけではありません。神学校の最終学年の時には二ヶ月間のエルサレムでのセミナーの後、聖書勉強のためにトルコからギリシャをひとりで周り、それはそれで楽しい思い出となっています。
で、まあそういう修行時代?というか「若者の旅」を楽しんでいる際には「安くあげる旅」を旨とするのが一般的ですよね?例外もそこここにあるかもしれませんが。ビジネスクラスやグリーンカー、5スターホテルは別世界の人たちのもの、という「通念」を私も持っていました。
それはしごく健康なことだと思うのですが、問題は人は自分の置かれた環境の中でいつしかそれが当然のこと、と思い込み始めてしまうことです。しかも気づかぬうちに...
この間気がついたのですが、もう五十を越えていました。それでいてエコノミー常時使用をあらためて考えたこともありませんでした。若い頃ならともかく、この歳になればビジネスクラスを毎度使う人は珍しくないでしょう。ずば抜けて出世した、というわけでなくともそれくらいはアリだと思うのです、改めて考えてみると。
問題なのは「改めて考えてみること」なしに二十年以上も過ごしてきていたワタシの発展性のない生活態度ですねえ。しかしそうなるにもちゃんと土壌があったのです。
第一は特に日本のキリスト教界に伝統的な?「教会関係者は金に縁なし」という気風です。それが正しいものであるのか屈折した考え方なのかは意見が分かれるところでしょうが、教会に携わる者 -特に牧師などはことさら- 裕福な生活には告別すべし、というようなものの考え方というものは確かにあると思います。
加えて私はアイスランドへ移った際に日本の教会の職を辞していきましたので、アイスランドでは「無職」から始まり、その後アイスランド教会での牧師として働く資格を得るために一度ゼロまで戻って再スタートしました。で、周囲に比べても「門前の小憎」的意識が強かったので、経済的ゆとりには考えが及びにくかったと思います。
キリスト教界に中にはとりわけ清貧に重きを置いて質素な生活を唱える人もいます。それは間違ったことではないと思いますが、私自身は経済的裕福に執着するのでない限り、普通の経済的安定を求めることが反キリスト教的なものだとは全く考えていません。
さてそのようなことは全て私が万年エコノミー族であることの言い訳に過ぎないのですが、そのような者にも時たま「上のクラス」をかいま見るお裾分けが回ってくるようです。
やっぱり気持ちいいだろうな、のBoxシート
今回の札幌帰省で成田-新千歳間は、この春からJALが始めた早期予約で50%近い割引で取りました。これに1000円プラスするとJクラスという多少いい席に座ることができます。
で今回も「多少」いい席に座れるつもりでいたのですが、乗機してみるとこれが何と最近できたBoxシートだったのです。ひとつひとつのシートが仕切られていてプライベート空間になっていますし、家の今のテレビ大のスクリーンがついています。
そしてシートは完璧に180度フラットになるまでリクライニングするので、文字通り横になって寝ることができます。国際線の広告で見たことはありましたが、実際にお試ししてみると、これは素晴らしいものですよ!
はしゃぐと足下を見られそうだったので馴れたフリをしていましたが、内心ニタニタしながら写メを撮りました。(^-^;
悲しいかな、成田-札幌間は僅か一時間半足らずの道のり。このシートの真の心地良さを味わうには短すぎましたが、アイスランドからの旅の仕上げで疲れていた私はそれなりにこのシートを楽しみ、あやうくコテッと眠りそうになりました。
いつか成田-コペン間の長いフライトをこのシートで旅してみたいものです。無理だろうな...あぶく夢です。(*^^*)
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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