レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

アイスランド人の弱点?

2012-09-02 21:03:16 | 日記
アイスランド、と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか?アイスランド人自身は大体お定まりのキーワードを口にします。風、火、氷、バイキングの末裔の国....

これらは決して根拠のないものではありません。風は本当に強いです。仕事でデンマークに行った時、多少荒れ模様で風が吹いていました。誰かが「ストームね!」と言ったのですが、私は「え?このくらい強風にも入らないよ」と返したのですが、また別の人が「そうそう、私が知ってる別のアイスランド人からもそういうことを聞いたわ」。

火は言うまでもなく火山の象徴ですし、氷もバイキングも説明不要でしょう。昨今の世界への迷惑度を考えるならば「火山灰」「不渡り手形」もキーワードに入れてしかるべきでしょうか?

全般的に荒々しい自然に立ち向かう、バイキング魂の国民というのがアイスランド人自らが好むイメージのようです。

ところで北海道にゴキブリはいない、ということを聞いたことがありますが本当なんでしょうか?確かに一般的なイメージとして、虫類は南へ行けば行くほど多種多様になる感じがしますね。寒い地方では恐らく生息する虫類の数も少なくなるのでしょう。

アイスランドにも虫類は少ないです。ゴキブリ、ムカデ、ゲジゲジ、黄金虫等々いないようです(超ミニサイズのむかでの兄弟は見たことがあります)。春の蝶、夏のせみ、秋のトンボやコオロギなどもいません。海辺の小動物も同じで、日本の海岸での潮干狩り的な楽しみはアイスランドにはありません。

僅かに「虫」として注目を浴びるのは、夏の末期のクモです。クモといっても本当にちいちゃなクモちゃんで、全長1センチに満たないような連中です。このクモが出て来ると、子供たちはギャーギャー大騒ぎです。

大人はというと、これも大差はないようです。厳密なリサーチをしたわけではありませんが、私が知っている例から言えば、アイスランド人はトカゲやイモリのような小動物、あるいはカマキリ、芋虫、毛虫の類いを相手に顔を蒼白にして卒倒せんばかりになります。「ほれー、トカゲ」「やめて、やめて! 絶対ダメ!」快感です。

コスタリカの駐在大使をしていた人の娘さんに聞いた話ですが、アイスランド人は虫除けスプレーを入念にまとうので、アイスランド人が通った後には虫の死骸の筋ができる、とか。

これぞ弁慶の泣き所ならぬ、アイスランド人のアキレス腱。顔を叩く吹雪にも、太陽を隠す火山灰にも負けぬバイキングたちですが、トカゲやクモ、ムカデには参った、ということのようです。

追記

これを書いている最中に、留学のため日本に着いた女子大生が、「ワタシのベッドにゴキブリがー!」と写真付きでFacebookで叫んでいます。へへ)
コメント
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