Gledileg jol グレージィレーグ・ヨウル! もしくは「グレリヨ!」
Merry Christmasを意味する挨拶ですが、実際の発音はぐっとディフォルムされて「グレリヨ」となります。
このクリスマスの挨拶、日本語でしようとすると:「主のご生誕の日のお喜びを申し上げます」
とか、どうしてもかしこまったものになってしまいます。メリクリ以上の意味を込めての挨拶は、どうしても教会関係者に限られるからだと思います。もっとも、それも私が日本にいた頃の話しですので、今は様変わりしているかも。
今、これを書いているのはクリスマスイブになる前の24日の午後。レイキャビクは快晴で気温はマイナス1℃。気持ちのいい冬日ですが、ホワイトクリスマスにはなりそうもありません。
個人的なことになりますが、昨日の23日から今日の昼までチョー忙しく過ごしました。昨日はソウルラウクス・メサという特別な日。聖人ソウルラウクスに由来する、クリスマス前夜祭的なノリの日で、好きな人は「エイ」の料理を食べにレストランへ足を運んだりします。
12月23日の伝統「エイのおしっこ」
発酵させてないフレッシュなエイは美味だそうです
Myndin er ur Audlindin.is
なぜ忙しかったかというと、教会のクリスマス関連の動画を四つほど用意しなければならなかったからです。「そんなことなら、事前に準備しておけば問題ないではないか」と思われるでしょう。
その通りです。事前に予定されているものなら。ですが、今回の動画は予定されていたものだけではなかったのです。
実は、クリスマス直前の今週の火曜日。政府はコロナ感染防止のための制限を強化し、一般の集会はまた二十人マックスとされてしまいました。教会とかのオルガナイズされた集会では五十人まで、クイック検査の陰性結果を示さないでも集まることが許されています。
アイスランドにもオミクロン株が侵入し、一週間くらい前に二百人強という、一日での新規感染者数の記録を更新していました。それからほんの数日で、今度は四百人越え(22日 )、そして昨日は488人の新規感染。
さすがにここまでくると、黙ってみているわけにもいかないようで。
こういう状況下ですが、教会はクリスマス直前態勢。昨年の今頃は規則では「集会は十人がマックス」でしたし、加えて教会としては「原則、集会は自粛する」ことになっていました。
今年は、新しい規則によれば五十人までは可能ですし、かつクイック検査の陰性証明の提示を義務化したイベントでは二百人まで集まることが許されています。
ですから、教会も工夫すればクリスマス集会を持つことはできます。で、どのようにするかは個々の境界の判断に依るものとされました。
ドタキャン後にわかに始まった動画作り
そこで対応が分かれてきます。クイック検査を条件付けた上で、普通の集会にしようとする教会。実際に集まることは控えて、ライブの配信をすることにした教会。ライブの実施が困難なので、動画配信にする教会、等々。
私の関わっている集会は、そんなに大きなものではなく、普段から四十人を越すかどうかですので、五十人枠で十分と考えていました。
ですが、私の集会のあるブレイズホルトゥス教会の他の牧師さんやスタッフと話し合った結果、フィジカルな集会は止めにしよう、という結論となったのです。
理由は、もともとここの教会に来る人は高齢者が多く、つまりコロナにより気をつける必要がある人が多いことと、それにもまして「今現在、感染が再爆発している真っ最中だ」という事実認識でした。
昨年の今頃は、「十人マックス」というかなりきつい集会規制が敷かれていました。それでも私自身は、事前登録を必要とした上で、クリスマス集会を小分けにして(一回につき十人まで)、一日三回持ったりしました。
そうできた理由は、「コロナが依然としてあるけど、状況的には回復期に入っている」という認識があったからです。今年の場合は、それとは真逆なのです。
その中で、教会としては「たとえ規則的には可能であるとしても、やはり、何が問題の根幹かを考えて、それを率先するのが教会の本来の務めではないか?」と自問したわけです。
これまでのコロナの推移の中で「なんとか規則との帳尻を合わせれば... 」みたいな考え方も広範に見られるようになってきました。
小さな社会とはいえ、人それぞれ立場が違います。飲食店やシュービジネス関係の人たちのように、まさに集会制限が生きるか死ぬかのバロメーターのようになっている人もいます。
ですから、帳尻合わせが悪い、とは一概には言えません。それでも「いやいや、規則に従がうことは大事だけど、すべてではないでしょ。問題は感染拡大を可能な限り防ぐことだから」という原則がうやむやにされるべきでもありません。
教会はその原則を確認しよう、ということになったわけです。他の人を攻撃するためではなくて、社会がバランスを保つようにするためです。
これは一緒に働いているオルガニストさんと牧師さん
というわけで、クリスマス関連の集会が、すべて「ドタキャン」となった次第です。すべての教会で一律ではありません。私のいる教会では、ということです。他にも多くの教会が同じ判断をしています。
そして、そのドタキャンと同時に、いくつかの動画の作成、つまり撮影と編集、ネットへのアップが私のところへ流れてきたのでした。なんというか... オラ、ドタキャンの犠牲者?
まあ、しかし、時はクリスマス直前。キリストの慈愛と慈悲にあやかって犠牲者となってやろう、ということでここ三日ほど、身を粉にして働かせていただきました。
肩が凝ったぞ、さすがに。オラ、UssiyさんやYukaさんみたいな映像クリエーターではないのだ。ちなみに、おふたりは人気のYoutuberさんで、私もちょくちょく拝見させていただいているお方です。
Ussiy Filmsさんのチャンネル
Yuka Oishiさんのチャンネル
まあいいや。考えてみれば、動画作りにしても、学んだことを忘れないためには、ある程度実践をキープしないといけないし、その意味ではいい機会だったかも。
責任持たされた動画は、すべてレディーとなりました。めでたし、めでたし。これで、わりと繁忙期でないクリスマスに入ることができます。
皆さんも、良いクリスマス、そして年末の日々を過ごされますように。秘訣はスマイルですよ、心の中のスマイル! (「お前が言うな」 ... 陰の声)
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
Merry Christmasを意味する挨拶ですが、実際の発音はぐっとディフォルムされて「グレリヨ」となります。
このクリスマスの挨拶、日本語でしようとすると:「主のご生誕の日のお喜びを申し上げます」
とか、どうしてもかしこまったものになってしまいます。メリクリ以上の意味を込めての挨拶は、どうしても教会関係者に限られるからだと思います。もっとも、それも私が日本にいた頃の話しですので、今は様変わりしているかも。
今、これを書いているのはクリスマスイブになる前の24日の午後。レイキャビクは快晴で気温はマイナス1℃。気持ちのいい冬日ですが、ホワイトクリスマスにはなりそうもありません。
個人的なことになりますが、昨日の23日から今日の昼までチョー忙しく過ごしました。昨日はソウルラウクス・メサという特別な日。聖人ソウルラウクスに由来する、クリスマス前夜祭的なノリの日で、好きな人は「エイ」の料理を食べにレストランへ足を運んだりします。
12月23日の伝統「エイのおしっこ」
発酵させてないフレッシュなエイは美味だそうです
Myndin er ur Audlindin.is
なぜ忙しかったかというと、教会のクリスマス関連の動画を四つほど用意しなければならなかったからです。「そんなことなら、事前に準備しておけば問題ないではないか」と思われるでしょう。
その通りです。事前に予定されているものなら。ですが、今回の動画は予定されていたものだけではなかったのです。
実は、クリスマス直前の今週の火曜日。政府はコロナ感染防止のための制限を強化し、一般の集会はまた二十人マックスとされてしまいました。教会とかのオルガナイズされた集会では五十人まで、クイック検査の陰性結果を示さないでも集まることが許されています。
アイスランドにもオミクロン株が侵入し、一週間くらい前に二百人強という、一日での新規感染者数の記録を更新していました。それからほんの数日で、今度は四百人越え(22日 )、そして昨日は488人の新規感染。
さすがにここまでくると、黙ってみているわけにもいかないようで。
こういう状況下ですが、教会はクリスマス直前態勢。昨年の今頃は規則では「集会は十人がマックス」でしたし、加えて教会としては「原則、集会は自粛する」ことになっていました。
今年は、新しい規則によれば五十人までは可能ですし、かつクイック検査の陰性証明の提示を義務化したイベントでは二百人まで集まることが許されています。
ですから、教会も工夫すればクリスマス集会を持つことはできます。で、どのようにするかは個々の境界の判断に依るものとされました。
ドタキャン後にわかに始まった動画作り
そこで対応が分かれてきます。クイック検査を条件付けた上で、普通の集会にしようとする教会。実際に集まることは控えて、ライブの配信をすることにした教会。ライブの実施が困難なので、動画配信にする教会、等々。
私の関わっている集会は、そんなに大きなものではなく、普段から四十人を越すかどうかですので、五十人枠で十分と考えていました。
ですが、私の集会のあるブレイズホルトゥス教会の他の牧師さんやスタッフと話し合った結果、フィジカルな集会は止めにしよう、という結論となったのです。
理由は、もともとここの教会に来る人は高齢者が多く、つまりコロナにより気をつける必要がある人が多いことと、それにもまして「今現在、感染が再爆発している真っ最中だ」という事実認識でした。
昨年の今頃は、「十人マックス」というかなりきつい集会規制が敷かれていました。それでも私自身は、事前登録を必要とした上で、クリスマス集会を小分けにして(一回につき十人まで)、一日三回持ったりしました。
そうできた理由は、「コロナが依然としてあるけど、状況的には回復期に入っている」という認識があったからです。今年の場合は、それとは真逆なのです。
その中で、教会としては「たとえ規則的には可能であるとしても、やはり、何が問題の根幹かを考えて、それを率先するのが教会の本来の務めではないか?」と自問したわけです。
これまでのコロナの推移の中で「なんとか規則との帳尻を合わせれば... 」みたいな考え方も広範に見られるようになってきました。
小さな社会とはいえ、人それぞれ立場が違います。飲食店やシュービジネス関係の人たちのように、まさに集会制限が生きるか死ぬかのバロメーターのようになっている人もいます。
ですから、帳尻合わせが悪い、とは一概には言えません。それでも「いやいや、規則に従がうことは大事だけど、すべてではないでしょ。問題は感染拡大を可能な限り防ぐことだから」という原則がうやむやにされるべきでもありません。
教会はその原則を確認しよう、ということになったわけです。他の人を攻撃するためではなくて、社会がバランスを保つようにするためです。
これは一緒に働いているオルガニストさんと牧師さん
というわけで、クリスマス関連の集会が、すべて「ドタキャン」となった次第です。すべての教会で一律ではありません。私のいる教会では、ということです。他にも多くの教会が同じ判断をしています。
そして、そのドタキャンと同時に、いくつかの動画の作成、つまり撮影と編集、ネットへのアップが私のところへ流れてきたのでした。なんというか... オラ、ドタキャンの犠牲者?
まあ、しかし、時はクリスマス直前。キリストの慈愛と慈悲にあやかって犠牲者となってやろう、ということでここ三日ほど、身を粉にして働かせていただきました。
肩が凝ったぞ、さすがに。オラ、UssiyさんやYukaさんみたいな映像クリエーターではないのだ。ちなみに、おふたりは人気のYoutuberさんで、私もちょくちょく拝見させていただいているお方です。
Ussiy Filmsさんのチャンネル
Yuka Oishiさんのチャンネル
まあいいや。考えてみれば、動画作りにしても、学んだことを忘れないためには、ある程度実践をキープしないといけないし、その意味ではいい機会だったかも。
責任持たされた動画は、すべてレディーとなりました。めでたし、めでたし。これで、わりと繁忙期でないクリスマスに入ることができます。
皆さんも、良いクリスマス、そして年末の日々を過ごされますように。秘訣はスマイルですよ、心の中のスマイル! (「お前が言うな」 ... 陰の声)
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki