レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

裏方さんの Merry Christmas!!

2020-12-24 15:00:00 | 日記
メリークリスマス! 日本の教会ではもう少し改まって、主の御降誕の日をお慶します、とか言います。もちろん普通の会話ではメリークリスマスの方が主流でしょうが。

アイスランドでは、教会の内でも外でも共通してGledileg jolグレージィレーグ・ヨウルがクリスマスの挨拶言葉です。意味は「喜ばしいクリスマスを」。以前にも書きましたが、これが会話での挨拶となると、発音がくずれて「グレリヨ」みたいになります。




「グレリヨ!!」メリークリスマス!!


昨日23日はアイスランドの聖人ソールラウクスにちなんだ「ソールラウクス・メサ」と呼ばれる一種の祝日で、クリスマス前夜祭のような日でした。例年なら夕方に市内の旧目抜き通りをパレードする「平和行進」が行われるのですが、これもCちゃん対策のために中止となってしまいました。

クリスマス前日で、お店は遅くまで開いてクリスマスプレゼント準備の最後のチャンスとなり、多くの人で街は賑わうのが例年のこの日。今年は、人出はぐっと減りましたが、それでもそれなりに賑わったようです。ロックダウンが再開された英国などに比べると、多少の自由はまだあります。

さて、前回、前々回と書きましたように、個人的にはあたふたの度合いがかなり上がりっぱなしだった今年のアドベント。ここまできますと、一応の峠を越した感があります。

あたふたの理由は、教会での普通の集会がCちゃんのおかげでサスペンドになっているため、礼拝(ミサ)の動画を事前に収録して流す、ということが普通になっていたことです。

高齢の方が多い、私の居候先のブレイズホルトス教会にはTeck guyが皆無なため、私が収録係としてお助けしていたのです。

私自身が責任を持っている英語での集会や、そこから派生してきているペルシャ語グループの動画はもちろん作ることになっていたのですが、加えてアイスランド語の一般礼拝だけではなく、高齢者の会や、はたまたクワイヤ等が独自に配信したいクリスマス特番的な企画の動画まで作る羽目になりました。

アドベント期間中に撮影編集した動画は、全部で... 二十三になります。クリスマスの日まで勘定に入れて、二十三配信。

私自身、そこまでTeck guyではないので、慣れないこと、わからないことが順次発生してきて、まあ、かなり忙殺されたことは事実です。

それでも、なんというか、うまく動画がまとまってくれて、見るに堪えるくらいのレベルに達してくれると、こちらも嬉しくなるし、一種の達成感があります。

今回、この「本来の仕事ではないのだが、with Coxxxxの期間中はやらざるを得ないでしょ」的な課題に際して、ひとつ決めていたことがありました。それは自分の名前はどこにも出さない、ということ。

私は基本的にはクレジットに関しては、几帳面な方です。自分が責任者であるような場合には、何かの課題に貢献した人については、必ずその人の貢献が明らかになるようにクレジットを付けるようにしています。

例えば、何かのイベントがうまくいき、そのことをFacebookに書くような時、ちゃんと貢献者の方々の名前を挙げて感謝するようにしています。

ですが今回、自分が労を担いながら、自分の名前は出さないようにしたのにはわけがあります。




本文とは無関係ですが、アイスランドの「THE」クリスマス料理Hangikjot ラム肉の半燻製(自宅です)


第一に私は動画についてはシロートなので、できたものも素人の域を出ていないことはわかっているからです。はっきり言って、公にクレジットを掲げられるとこまではいっていない。

それに付随して、うかつに名前なんかを出して、あーでもない、こーでもない、と文句を言われるのが面倒だったからです。「画面がブレてる」「音声に雑音が入る」わかってますよ、言われなくても。

ですが、一番大きな理由は別にありました。「舞台裏で働くこともできるんだよ」アピールです。

私は「緑の党」のお話しの中で何回か触れましたように、メディアにものを言うことを積極的にしてきた人なので、「出たがり屋」「売名男」「スポットライト症候群」のように言われることもよくあります。

自分ではそうはお思いませんが、そのように見る人がいるということは理解できますし、ことさら腹も立ちません。そのくらいの批判は仕事のうちと思っています。その批判を恐れて、言うべきことを言わないとしたら、そちらの害の方がずっと大きい。

実際には、ずいぶん裏方の仕事をすることも多いのですが、そういう部分は他人様の目には届きません。当然です、だから「裏方」仕事なんだから。

ところが、今の教会にいる高齢の主任牧師が時折「まあ、トシキもスポットライト好きだからね」みたいなことを口にするのです。いい人なのですが、これには、多少カチンとくるところがありました。

なんせ、この牧師さん、政治談義が好きで教会のキッチンとかでよく演説を始めるのです。「これがアイスランドのキャピタリズムだ!」とか「現代のポピュリズムとは?」とか。

私が思うには、政治的な意見を開陳したいのなら、世間に向かって言ったら?ということです。教会のキッチンでトウトウと演説しても意味ないし。言うべきものがあるのに、外に向かって言えないのは、奥ゆかしいのではなくて、ガッツが足りないんでしょ?

で、それはともかく、今回この一連の動画のお助けを通して、この先輩牧師さんに、私は「スポットライト症候群」ではないことを悟ってもらいたいと思ったわけです。

先輩牧師さんが認識を改めてくれるか否かは、まだ分かりませんが、種は撒いた、という感じでしょうか?へへ、楽しみ。




本文とは無関係ですが、これも人気が出てきたクリスマス料理七面鳥(自宅です)


ところが、関連したことなのですが、ちょっと意外というか、私が思っていた域を超えるものに気が付かされました。動画制作という裏方仕事が、私の予想を超えて「裏方」だったことです。

動画を観る側としては、例えばそれが教会の動画だとして、「牧師さんのお話しがとても良かった」「クワイヤのコーラスがきれい!」「子供たちの歌声がかわいい」というような反応をするのが普通。

「この動画の編集は整っている」「音がきれいに取れている」とか「うまく繋いである」などという人はまずいません。いるとしたら、最近自分でYoutubeを始めた人で、そういう目で動画を観る人くらいのものでしょう。

実際にFacebookとかで配信をすると、「演者」に対しての賞賛はたくさん付くのですが、動画制作に関しては100%スルー。おそらく誰も、動画にはそれを撮影して編集してる人がいるんだ、なんて考えたこともないのでしょう。動画制作って、ここまで裏方だったんだー。

これは別に文句ではないのです。ただ、とても考えさせられるものがあります。いかに、物事には見える部分と見えない部分があるかということです。当たり前のことなんですが、自分自身、思っていたほど理解してはいなかったようで。

自分に関して考えてみても、やはりいつでも見える部分だけを見て判断し、ジャッジしてきてるなー、と認めざるを得ないのです。




もう一度ダウンタウンの「青い木」


テレビの「モヤさま」とか、好きなんです、ああいう「街ブラ」の番組。出てくるのは三村さんと、大竹さん、田中アナの三人が中心ですが、時折、収録クルーがが画面に映り込むと、「え〜! こんなに大勢で歩いてるんだ〜!」と驚かされます。

マイクロフォンの付いた長〜い竿を持つ人、ヘッドフォンで音声をチェックする人。照明、ディレクターさん?メイクさん、その他よくわからないのですが画面の外に十人以上で固まって動いていますよね。

考えてみれば、そもそも事前の情報収集や、訪問先の設定と交渉等々、収録に出かける以前に山のような仕事があるはずです。

ただ、そういう部分は「裏方」つまりは見えないところにあらねばならないものであるのがルールなのでしょう。いかにもさまぁ〜ずのおふたりと田中アナが三人だけで、行き当たりばったりに街ブラをしてるんだ、と視聴者が思うようなものこそが、優れた回なんでしょう。

だから、結局裏方に生きる人は、視聴者の方々からの賛辞以外のところに喜びと生きがいを見出さないといけないのでしょうね。

後に残るこの感覚は何?不公平感、あきらめ、哀愁? あるいは自分自身だけ味わえる満足感か?... ...

まあ、裏方さん自身にはそういうのもあるでしょう。対して、こちら、見る側にとって大切なのは、見えない部分が常にあることを理解すること、できればそれを忘れずにいることだろうと思います。

これって、テレビ番組だけのことではなく、ほとんど身の回りのすべてのことに当てはまることのはずです。そして、その周囲にある事柄が自分にとって多少なりとも良い影響や利益を及ぼしているのもであるならば、見えない部分で働いていらっしゃる方々にも感謝するということは、私は自分自身のためにも大切なものと考えます。

ちょっと無理ヤリー!?みたいになりますが、クリスマスの光も「暗闇と死の陰に座している者たちを照ら」す(ルカ1:79)ものであり、世のスポットライトの中心からは外れています。

見えないところにいる方々に感謝をするのは、クリスマスには特にふさわしいことなのでしょう。「あたふた」の嵐が過ぎ去ると、天にそれを告げる星が輝いていたような... (*^^*)

メリークリスマス。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「十人」とのお付き合い それに子供たち

2020-12-20 00:00:00 | 日記
あれよあれよという間に、クリスマス目前となっています。こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

日本では「Cちゃん下での、例年とは違った年末年始」ということが多く話されているようですね。「Cxxxxの影響で、例年とは違う新学年」「夏休み」「お盆」とか、結局同じ内容のことが、単語を変えて続いてきてしまっていますね。

アイスランドでも御同様で、「Cちゃん下でのアドベント」そして「クリスマス」がやってきます。




クリスマスまで一週間 レイキャビクのダウンタウンの池より


十人を限度とする、集会制限は年を越して、新年一月の二十日頃まで継続されることが決定しています。そこで、教会では恒例のクリスマス礼拝(ミサ)を行うことは不可。アドベント以来、こぞってネットを通じてのライブ配信やビデオのストリームに走っていることは、前回までにお話しした通りです。

ある教会では「うちではクリスマスイブにライブで配信する」と決めています。一方、私のいるブレイズホルト教会では「イブの6時は(アイスランドでは『イブ』は18時きっかりにスタートします)家族が夕食の卓に着き始める時間。

その時にPCやタブレットでライブを見ることはないだろう」ということで、イブは見送って、二十五日に収録したビデオミサを配信することになりました。ちなみにその「収録」担当者はワタシです。

ところが、この「ライブ」「収録」でちょっとした混乱がありました。教会の一般の集会は「十人規制」の下にあります。ところが、規則では「音楽公演や演劇のような文化的行事」では三十人まではステージ上に集って良いことになっています。ついでに観客は五十人まで。

「観客の五十人」はともかくとして、では、ミサの収録には三十人集って良いのかどうか?という点がはっきりしなかったのです。実はこの文化行事は三十人まで、と規則が発表されたのは、今月の十二日だったのですが、私はそれに先立つこと四〜五日前に、教会のクワイヤのクリスマスソング八曲の収録をしていました。

十人を越さないようにクワイヤを三つのグループに小分けにして歌い、そのビデオを一曲ずつ「クリスマスメッセージ」としてネット配信しよう、という企画でした。ワタシは企画者ではなく単に収録係。






クワイヤの歌声の一例

ところがその過程で、あるグループがメンバーだけで十人集まってしまったのです。これに指揮者のアルニーさんと、カメラを持ってるワタシを加えると十二人。「違反だよ」

しばし思案したアルニーさん、「僕は映らないようにするから」...まあ、いいでしょう。そのかわり、私もカメラをズームしたりスパンしたりしないようにしました。「十一人目」がバレたら困りますから。

そうやって撮り終えたのですが、後からチェックすると、なんと指揮するアルニーさんの「振り振り腕」が映り込んでいる部分があるではないか!

幸い僅かだけだったので、これはカットして枠外に出すことができます。ホッとしていると、なんと次の曲ではアルニーさんがオルガンを伴奏でつけるではないですか!

これはもう動かない「十一人目の証拠」です。オルガンを弾くなら、なんでメンバーをひとりベンチ入りさせなかったのか、理解に苦しみました。収録係でしかないワタシは、その場ではあまり強く言うこともできず、後で改めてブレイズホルト教会の牧師さんに相談しました。

もう一回ちなみに、私はこの教会にオフィスを持つ特別職牧師で、この教会の牧師ではないのでした。

アルニーさんの問題は十人規制をどのくらい「マジで」受け止めるかという点でした。「十人と十一人では、そんなに違いはないだろう」という極めて常識的な考えがアルニーさんの理解。納得しますよ、私も。

ですが、私の理解は違ったのです。十人いるか十一人いるかで、Cちゃん対策に差があるか?という点では「ない」だろうと思います。ですがそこじゃないのです。

問題は、これがネット配信され、誰かが「あれ?十一人いるじゃん!」と気づくことなのです。そうなると「国民教会、集会規制を無視」とか、あっというまに炎上ネタになりかねないのです。

アイスランド社会にも、教会を親の仇のようにみなし、常に攻撃材料を漁っている人たちがいます。そこへわざわざ餌を撒いてやる必要はない、というのが私の考えでした。

結局、アルニーさんも理解してくれて、くだんの一曲はお蔵入り、となりかけていたのですが、そこで「文化イベントは三十人まで」という規則の緩和が発表されたのです。

やれやれ、セーフ。クワイヤのこの企画は、教会で収録されましたが内容はコンサートだったので、間違いなく文化イベントです。十二人でもOK。




ダウンタウンの「青い木」きれい
Myndin er eftir Bjarna Thor Bjarnasyni


ですが、ここでライブやビデオの配信についての、Cちゃんとは別の問題点が顕在化しました。それは「個人情報保護法」です。

近年、EUではこの「個人情報保護」に極めて神経質になってきており、EU内はもちろん、協力諸国にも保護法の強化を求めています。で、アイスランドもEU基準に合わせて、保護法を新たにしたのですが、今回ひっかかったのは「子供の姿をライブやビデオ配信で見せて良いのか?」という点です。

私の得た理解よると、「親の許可があれば良い」というものでした。もちろん、普通の動画に関してですよ。

先週書きましたように、クリスマスのイベントに子供たちは不可欠。私もガキンチョ、じゃない天使たちを中心とする動画を作り終えていました。はっきりいって、かなり良い出来だったのです。

その配信を目前にした先週の金曜日の夜、ビショップから牧師連にメイル。「教会関係で、子供たちが映っている動画は、たとえ親の許可がってもSNSに配信しては『いけない』」

ガーン!...

滅入る、ならぬメイルには続きがあり「ただ、教会のHPへ動画をアップするのは良い。教会のHPはSNSではないから」

動画を、FacebookやYoutubeを介せずにHPへアップする仕方は知らなかったので、それを調べるのに翌土曜日を丸々費やしました。休もうと思ってたのに...

不満足ながら、なんとかHPに動画を載せましたが、このビショップからの「SNSに配信しては『いけない』」の「いけない」が、ビショップの意見なのか、法の一部なのかで混乱がありました。

多くの理解では、「季節限定的なイベントや、募金の呼びかけのように、子供たちの詳細な情報が露呈しないものについては、親の承諾がある場合には禁止の例外とされる」というものです。

これは、これからのこともあるので、きちんとシロクロをつけてもらいたい点です。今回の騒動に関しては、私は動画のアップの仕方の学習にかかりきりだったので、保護法の詳細を読むようなゆとりはありませんでした。

ビショップのオフィスにはこの個人情報保護法のためだけの法律家が雇われています。もう少ししっかり仕事しろ! というのがワタシのホンネでした。




これは市庁舎のクリスマスツリー
Myndin er eftir Bjarna Thor Bjarnasyni


こんな感じで日々を過ごしていると、まったく個人的なクリスマスの準備は追いついてきません。あと四日しかないじゃないか...

まあ、いいや。別の見方をすればまだ369日あるということだ。

周囲の牧師さんや教会のスタッフから一様に聞かれるのは、「イブはいつも教会で働いているから、今年は自宅で何をすれば良いのか、見当がつかない」ということ。

それぞれに新しい生活を見つけていかなくてはならないようです。

それではクリスマスまでの一週間弱、病気、怪我、火事、Cxxxxに気をつけて元気にお過ごしください。I wish you a Merry Christmas です。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

徳の足りないワタシのイラ、イラ、イラー!!

2020-12-13 00:00:00 | 日記
いやいや、師走も前半戦がまもなく終わろうとしています。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?

レイキャビクでは、一時の 厳寒の日々は抜け、どちらかというとまた暖かい日々に戻っています。先週半ばからは6〜7˚Cにまで戻りましたし、天気予報ではこの調子が今週も続く、と言っています。ホントかね?




本文とは無関係なようで関係あり この自然の静寂を心に
Myndin er eftir Matt_Palmer@Unsplash


ワタシ自身は忙しさに拍車がかかってしまいました。動画作りは続いています。普段は大人たちが「主演」の動画ですし、教会の動画というのは基本的に「静か」な作りですので、それほどの作業はありません。

ところがクリスマス前には必ず「子供が主役」になる機会があるのです。アドベンツクランツという四本のキャンドルの立つリースがあります。これにクリスマスまでの毎日曜日に一本ずつ灯を灯していくのが習わしなのですが、その火付けの役割は、だいたい子供が受け持ちます。

その他にも、子供たちのコーラスはクリスマス期には必須。当然動画にもご出演いただきます。それだけで撮影者の苦労は倍増。なんせ、ガキ...じゃない、可愛い良い子の皆さんは、飽きっぽいし、箸が落ちても笑い転げるし、大人の言うことは聞かないし...

というわけで、たった十五分の動画のコンテンツの撮影に三時間を費やしましたよ。マジな映画か?

心の狭いワタシは、動画の撮影、編集だけですでに相当カリカリきているのですが、先週も書きましたように、生活上の困難を抱える人たちはいつでもいるのです。夫婦の危機の相談や、自殺未遂の人のカウンセリング、難民申請が拒否された人への支援など相変わらずあります。

そこへもってきて、この時期になると「クリスマス前なのにご飯を買うお金がない」「家には小さな子供もいるの」という人が加わってきます。この皆さんには、一つの共通項があり、必ずアポなしで突然現れるのです。

困っているから来るのはわかりますが、その反面こちらのイライラが上昇するのも不可避。徳が足りないワタシでした...




クールな静寂を我がココロに
Myndin er eftir Joshua_Howey@Unsplash


ところが、さらにイライラのタネがあります。それはワタシのマックです。

私はもう十年以上もアップルユーザーで、身辺のそういう機器はだいたいアップルで統一されています。

私の職務上でのコンピューターの利用というのは、伝統的には、情報集めのためのネット閲覧、お説教を書いたりするファイル関係、「ながら作業」をするためのYoutube視聴、のようなことがメインです。

コンピューターの使用ランクとしては「軽度利用者」に属するものと考えます。ただ、大切なことは「いつでもないと困る」ということです。特にアイスランド語のネット辞書は、生活必需品で一日二十四時間ないと困る、と言っても大袈裟ではありません。

そういう「どこでもアクセス」環境という点では、アップルだと一貫性が保てるので都合が良いのです。「だってアップルが好きなんだもん」というのもありますけど...

自宅で使っているのは、iMac21インチ、レティナディスプレイの中で一番安いやつです。これがですねえ、最近特に遅いのです。ワードを開くのに何分、クロームを開けるのに何分、という感じで、キーボードに指をを叩きつけるか、というくらいまでイライラ倍増。

そこへこのところ加わったのが、ワードでの日本語の「とろさ」。これはOSのアップデートと関係しているのではないか、と想像するのですが、日本語の理解力が数段落ちた気がします。いつもこうだったわけではないのですけどね。

まずは時折ですが、打ち込んだ文字がディスプレイに現れるまでに数秒を費やすことがあります。さらに変換キーを叩いても何も起きず。フリーズ... 数秒。

さらに変換のとろさ。例えば「レイキャビク」という頻繁に使用する単語。これを打ち込んで転換しても「例キャビ区」だの「レ行きゃびく」だのが出てきます。普通、始めはそういうバカ転換をしても、使っているうちに使用頻度の高いものを学習するのがコンピューターでしょう?




学習能力のないマック...


毎回これですからね。何でかねー?オマエは学習能力がないのか!?と喚きたくなってきます。

そして、最近の動画編集。これも遅〜い。でも、まあ、これは許します。もともとインテルcore5で作業用メモリーが8GBの廉価版iMacですから、多少ともヘビーな作業は荷が重いのは仕方ないでしょう。何と寛容なワタシ。

で、しばらくの間、マックプロの16インチに乗り換えようか?と考え始めているのです。2020年版のマックプロは総じて良い評判を得ているようです。スクリーンが今より逆行して小さくなってしまいますが、まあ、今のイライラが解消されるなら我慢できましょう。

しかし、ここで最後のイライラ、というか難関。値段が高い。「高い」ではなく、一字ずつ区切って「た」「か」「い」のです。

マックブックプロの16インチ。なにもカスタマイズしないスタンダードバージョン。2.3GHz 8コアプロセッサ 1TBストレージ。日本のアップルのサイトでの標準価格は288800円。




アップル公式サイトより
Myndin er ur Apple.com/jp


これって、皆さんの感覚ではどうですか?高いですか?安くはないですよね。多分、お店を選ぶならもっと安くなるのでしょう。

しかしです。そんなものではないのです。アイスランドの現実。

この同じマック。こちらで買うと... ジャーン!!

579990クローネ。




This is Iceland... , too...
Myndin er ur Epli.is


OK。日本の価格は消費税抜きですから、消費税10%を足して317680円。これに今の円−クローネのレートで換算すると、約390000クローネ弱になります。だいぶ差は縮まりましたが、これでも二十万弱の差があります。

ちなみにアイスランドの価格は消費税込み。日本円に換算すると、この差は約十六万円。

全体価格で二十九万円の品物について、十六万円価格が高いのですよ。これって、どう思われますか?

「アイスランド、いいなあ」というお声をちょくちょく耳にしますし、それはそれで嬉しい思いもありますが、こちらの価格差もまた現実なのです。

と、いうわけで、この乗り換えは今のところサスペンドになっています。今のワタシの財政では「ふ」「か」「の」「う」なのでした。まあ、あと一年くらいして、それまで他の無駄遣いをしなかったら、多分買い換えるでしょう。

と、いうことは、あと一年はこのアホな日本語転換に付き合わなくてはならない、ということ。買い換えるまでの間に、ワタシが高血圧で倒れるか、はたまた切れてキーボードを叩き壊すようなことになるかも、ですねー。

そうならないうちに、アップルさん、日本語機能を回復させてくださいませ。

皆様におかれましては、師走のせわしさとCちゃんの存在にイライラを増さず、アドベントの平和を心のうちに保ってくださいますよう。
と、徳の足りない牧師は祈ります。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アドベント、街走る動画プロデュューサー

2020-12-06 00:00:00 | 日記
いよいよ師走に突入ですね。世界中の多くの国で同じことが起こっていることと想像しますが、ここレイキャビクでもまた、例年とは違う師走を迎えています。もっともアイスランドでは師走とは言わず、アズヴェンタとなりますが。

Adventaは英語ではAdvent、ついでにラテン語ではAdventusと言いました。意味は「到着」ということです。

キリスト教文化の地では、クリスマス、つまりはキリストの誕生・到来にちなんでクリスマスに先立つ約四週間をアズヴェンタ、あるいは日本語の「降臨節」「待降節」と定めるようになったのです。

このあたりのことは毎年のように書いてきていますので、もし関心があるようでしたら、そちらも覗いてみてください。

アドベントと墓地と歌舞伎町


アドヴェントの光


日曜日が三回しかないアドヴェント?


というわけで、トピックとしてはもう絞りきってしまったようなこの時期、それでもこういう御時世ですので、例年とは異なるおもむきです。




本文とは無関係 Hvitserkur
Myndin er eftir v2osk@Unsplash


日本でも同じなんでしょうね。テレビの情報バラエティは毎日のように横目で眺めていますが、実際に師走の街を歩いているわけではないので、その辺の空気というか、実際の様子はちょっと想像するのも難しいです。

さて、まず最初に宣言しておきますと、今年の場合は私にとってはまさに「師走」です。やることがたくさんって、すでにかなり「お疲れ」になっています。いろいろ理由があるのですが、まずは天気。

アイスランドは、先週のほぼ丸一週間、全国が荒天のアラートであるイエロー警報 –部分的にそれより一段階上のオレンジ警報– に包まれました。強風に加えて、金曜日から気温もぐっと下がりマイナス10°Cに達しました。

まず風について一言しますと、風速13〜15メートル/秒はかなり激しい風です。17,2メートル以上からは台風に相当するということです。それが、毎日一週間続くとかなり疲れます。

例えば車のドアの開け閉めや、運転中も気が抜けなくなります。小さな子供同伴だともっと気を遣います。加えて寝ている間のヒューヒュー、ゴーゴーという風が家にぶつかる音も疲れさせてくれます。

それに気がついてみれば、冬至間近でお昼近くまで真っ暗。そんなことにハッとするまで気がつかないということ自体が、今年を象徴している気がします。

そういう中で、例えば街中での用件と用件の間で中途半端な時間ができたりします。普段なら周囲のお店をブラ見しながら時間を潰せるのですが、今はうかつにお店にも入れない。Cちゃんのおかげで店内人数制限がありますし、「必要なことをするだけ」にお店に「突入」しないといけないような雰囲気。

ですが、これらは皆さんに共通の外的要因。私個人の忙しさの理由の第一は、「動画作成」という本来の仕事ではない「仕事」です。

アドベント入りしても、現在はまだ「マックス十人」という集会制限があります。教会では日曜学校も、お年寄りの集会もすべてサスペンド中。

というわけで、クリスマスを迎えるこの時期、ほとんどの教会がズームや動画のストリームによる「集会」を提供し始めました。

もちろん、私のいる教会もそうです。私自身は春から夏を通して、このブログよりもさらにマイナーな教会でのメッセージ動画を流し続けてきました。これは英語でのもの。




動画用ビデオを撮影中のショット


そんなことから、私のいる教会でのアイスランド語の礼拝でも「動画作りを手伝ってくれ」クワイヤーから「短い動画でのコーラスメッセージを流したい」さらにはお年寄りへのサービスをお世話している部局からも「お年寄り向けのメッセージを発信したいから」

というわけで、私はにわか「動画プロデューサー」と化しました。春の二の舞。いやいや最近は「映像クリエーター」と言うのか?まあ、オラはそこまでいかないから「動画プロ」でいいか。

オタクのいない悲劇... おじ(い)さんのテック奮闘記


「にわか動画ブーム」は私の教会だけのことではなくだけではなく、教会全般の現象。アドベント直後のFacebook、教会関係の動画がまさに「雨後の筍」。

これ、さらにはアイスランド社会一般の現象でもあるようです。その影響らしく、あちこちのマック用品扱い店では、外付けのメモリーディスクが売り切れ続出。動画、メモリー量を喰いますからね。御同輩が多いようで...

撮影とかは、他の人との時間合わせ等があり、それも面倒のうちですね。それに「動画とか、よくわからないから助けてください」と言ってきたはずの連中が、いざ撮影を始めると「もっとこういうふうに撮れない?」だの「サウンドレベルをもう少し上げて」だの、余計な注文を付けてくる。

何だオマエら?カメラもマイクロフォンもオラの私物を使わせてやってんだぞ!

おまけに、一度撮影が終わると、その後に続く大切な「編集」の部分は、こつこつオラがひとりで家でやる作業。誰も、なーーーんも知らない世界の出来事... そしてオラの名前はどこにもクレジットされない...(涙)

とどめとして、無料。支払いのオファーもありましたが、プロの仕事からは程遠いワタシの仕事。お金をいただく気にはなりませぬ。教会の難民基金への協力だけお願いしました。




手塩にかけて?編集したお年寄り向けの動画の見出し


そして、大体世の中とはそういう風にできているものなのですが、人がこのように手一杯な時に限って、難しい相談事を持ち込んでくれる人がいるのです。夫婦のトラブル、難民強制送還の危機、はたまた自殺未遂...

自殺未遂の人を見舞いに病院へ出向くと、そこではもちろんCちゃん対策で、十重二十重の防護手続き。これもまた疲れるわ〜。

何というか、潜水服着てマラソンしてるような毎日です。潜水服なんて着たこと一度もありませんが...

というわけで、今回は愚痴以外の何でもない、チョー薄口ブログとなりました。そういうことも(ちょくちょく)あります。「ホントに、至らないワタシです... 」って、どっかの誰かも会見してたなー。

何となく、割りの合わない時間の使い方であるような気もしてしまいますが、それでも出来上がった動画にはそれなりの愛着を覚えてしまうワタシなのでした。

今の不自由さ、不都合さ、フラストレーション倍増は、自分だけのことではなく「みんな共有」であることを忘れないで今週も過ごしていきたいものです。

皆様もCちゃんだけでなく、ご自身の精神的或いは身体的健康に十分留意してお過ごしくださいますよう。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やめるの「ヤーメタ!」の巻き

2020-12-02 00:00:00 | 日記
こんにちは。書いている本人が飽きてきた「緑の党」に関する思い出話しの完結編です。定期のアップからはみ出してでも終わらせます。

ですがのっけから脱線。

先週、このマイナーブログを訪ねてくださった奇特な皆さまの数が、のべで四十万人に達しました。ブログを始めてからまる八年ちょっとですので、長〜い期間をかけてのコツコツなのですが、三十万人に達したのは去年の七月でした。

ですから、そこから一年ちょっとでのべ十万の方が覗いてくださったということで、これはまあ、ありがたいことです。このブログはまったく商業ベースからはずれていますし、「もっと多くのViewを!」が目的ではないのですが、それでもいつも読んでくださる方がいるということは励みになります。

心より感謝申し上げます。これからもよろしくお願いいたします。m(_ _)m




レイキャビク西街の拙宅のアドベント飾り


さて、緑の党です。

この冬から夏にかけて繰り返された、独立党法務大臣の「難民締め出し」の試みと、政権に着いていながら「なーんも言わない」緑の党に疲れた私は、「緑の党、もうやーめた」と決心するにいたりました。

単なる一般の支持者に過ぎない私ですが、移民であることや、ある程度知名度がある?こともあり、これまで選挙の度ごとに「私は緑の党を支持します」みたいなPRに招かれてきました。

ですから、私が「緑の党のヒト」と思っている人は結構いますし、やめるからには、たとえそれが個人の問題であるとはしても、Facebookくらいでアナウンスしてもいいだろう、と考えました。

それで十月の始めでしたが、上に書いたような理由で「抜けることにする」とFacebookにアナウンスしました。その直前には「離党届け」も緑の党の事務局宛にメイルで送っておきました。

面白いもので、こういう時には他の人たちは喜んで「いいね」をつけてくるのです。これは人間の習性でしょうね。

「そうだ、そうだ、緑の党はウソつき党だ」「カトリーンは社会の脆弱層を助けようとしない」とかのオンパレード。さらには「ピラター(アナーキズムな別の政党)へいらっしゃい」とか。別にオラ失業者じゃないから。

Facebookに書いて一時間もすると緑の党の事務局長から電話が入いりました。会ったことのない人なのですが、慰留されました。こちらとしてはもう決めたことなのだったのですが、きちんとなぜやめることにしたかを説明。

それからまた一時間もするとRUV(国営放送)のネット版に、なんと「トシキは緑の党をやめる」とニュース。別に国会議員じゃないし、そこまでのニュースバリューはないと思うんですけど...

党活動で知り合っていいた人たちからも、いろいろとメッセージをもらいました。「残念だ」とか「考え直して」とか。ここで一言。前にも書きましたが、緑の党の人は、実際に良い人が多いのです。

嫌な奴もいなくはないですが、総じて良識のある人が多いです。だから、こちらも向こうの話しを聞いて、こちらからもきちんと説明するのは嫌ではありません。個人的なケンカではありませんから。




ダウンタウンの真ん中 首相府
Myndin er ur Stjornarrad.is


その翌日、今度は首相府でカトリーン首相のアシスタントをしているラウラさんという女性から連絡がありました。この人も面識のない人。忙しかったので、そのまた翌日にこちらから連絡すると、またしても慰留。

いろいろと話題になった難民のケースの舞台裏の話しを聞かせてくれました。「マスコミに出ない緑の党の働きもあるのよ」

そうでしょう。私もそういう「陰の働き」のあることは承知しています。ですが陰の話は陰に留まっているべきだと考えています。都合に合わせて、陰から「秘話」を引っ張り出すのはルール違反ですよ。

すると意外な提案。「カトリーンも話したがっているから、来てくれない?」これにはちょっとビックリしました。面識はありますが、今や彼女は首相ですからね。コロナでチョー忙しい時期だし。こっちは単にヒラの党員。

しかも、こちらからではなくて、向こうから「会いたい」と言われて悪い気はしません。政治家とか会うことはあっても、普通はこちらから「会いたい」とアポを取って会いに行くものです。で、週明けの三日後に首相府を訪ねることとなりました。

首相府というのはダウンタウンの真ん中にある建物で、正式には「統治府」みたいなことを意味するのですが、ピッタリとした訳語が思いつきません。要するに首相のオフィスみたいなところです。

これはいいチャンス。きちんと説明をし、改善できるものは改善してもらうきっかけになれば良いと考えました。何を、どう言うか事前にポイントを考えたのですが、要するに「もう少し現場で働いている人たち –決まった役所官庁の役人だけでなく– を聞く必要があるのではないか?ということが中心点だと思いました。「事件は現場で起きてるんだー!」と青島刑事も叫んでいるではないか。

そして十月の十二日の月曜日に首相府にトコトコ出向きました。「コロナのせいで、Zoom会合が多い」とかで建物内は閑散。

静かな面談室で、久しぶりに直にカトリーンさんと、アシスタントのラウラさんとは初めてお目にかかりました。






カトリーン首相 この面談が後になぜかニュースに 
Myndin er ur Visir.is/Vilhelm


おざなりの挨拶が終わると、カトリーン首相が「草の根の声が全然届いてこないのよ。今、難民問題で何が現場で話されているか教えて」

いきなり核心かよ。それについて進言したかったのだけど。でも、そちらから切り出してくれるのなら話しは早い。

それから、いくつか温めていた提案というか、サジェスチョンをしました。目的は簡単なもので、いかに「多くの人」が「定期的に」党や政府と「意見交換」をすることができるか、に関してです。

基本的には賛成してもらえたので、コロナが落ち着いたら、ラウラさんともっと話しを詰めることとなりました。

ついでですが、話しの中で「私のアパートにもアフリカからの難民の女性とその子どもが住んでいるんだけど、英語が得意じゃないらしく、顔を合わせてもうまく話しができないので困っちゃうわ」とぼやいていました。

前々回書きましたように、カトリーン首相はごく普通のアパート住まい。それにしても首相と難民の人が同じアパートに住んでいるというのは、いかにも北欧っぽい事象かも。

それはさておき、ついで、なぜ法務大臣があのような悪法案を出してくるのを黙って見ているのか、と訊いてみました。すると意外な答え。

「トシキ、あなたが不快に思うのはよく理解できるわ。でもアイスランド国会には独特のルールがあって、各大臣は政府の合意なくしても、ほぼ自由に法案を提出できるの。与党内で反対意見がある場合には、一般審議で反対に廻るの」

「はー?」これにはビックリ。そういう法案の出し方は聞いたことがない。日本でも自公連立政府が何か法案を出す場合、一応連立パートナーの了承を受けるはずです。

「他のスカンジナヴィアの国でも、アイスランドみたいなやり方はしていないと思う」だって。普通のアイスランド人だって知らないんじゃないかな?フーム...

ちなみに、前回お話ししました外国人法の改悪案。前国会では国会期限切れで審議打ち切りとなっています。法務大臣は「期限内には間に合わない」とコメントしていましたが、実際は反対派の多さにひるんで撤回したのかもしれません。政治家の常套手段です。今現在は審議予定には入っていないと思います。





ニュースの続き 悪い気はしませんです
Myndin er ur Visir.is/VILHELN


とにかく、カトリーンさんの発言で、大きな疑問のひとつは解けました。なるほど。他にもいくつか「そんなこと考えているのか!?」というビックリ(これはポジティブなやつ)もあったのですが、差し障りがあるかもしれないので、はっきりとは書けません。

まあ、小一時間の話し合いでしたが、私自身にとっては良い機会でした。少なくともカトリーンさん自身はまだ「声が聞けていない」という自覚があるし、それを是正するためのアドバイスを聞く姿勢もある。改善を求める場合には良い素地となるものです。

政治家一般では、当たり前のことではないですしね。もうちょっと党に留まって、次の展開に力を貸したほうがいいのかもしれない。

というわけで、その翌日、私はまたFacebookで「やめるのヤーメタ」というアナウンスを出しました。自分の中に、まだ緑の党に対する信頼が残っているのがわかったので、もう一回自分にもチャンスを与えてみる、と。なぜか、これもまたニュースにしてくれました。そして、こういう場合の人間の習性が現れました。

「根性のない奴だ」「カトリーンにまるめこまれた」「ニュース価値がないだろ」大衆はこういう「やめるのヤーメタ」的ニュースは気に入らないのです。私はぜ〜んぜん気にしませんけど。

要するにですね、政治に関わるならある程度の駆け引きはいつも必要だ、ということなのです。(*^^*)


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする