レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

場に合った音楽

2012-09-22 05:00:00 | 日記
最近ではヘッドフォンをつけて電車に乗っている人(アイスランドには電車はありませんが)、歩いている人、ジョギングをしている人など日常的な光景ですね。私自身は音楽を聴かないわけではありませんが、常に音楽なしではすまされない、というほどでもありません。ですからヘッドフォンをつけながら街を歩くということはしたことがありません。(大体、周囲の音が聞こえないで歩いて怖くないのかな?)

そんな私でも毎日必ず音楽に接する場所があります。車です。日本でも同じでしょうが運転中に音楽を好む人と、ラジオを聞くのを好む人と二種類のタイプがあるようですね。私はラジオは聞きません。アイスランド語なので理解しようと聞き入ってしまって運転がおろそかになるのが心配だからです。(この間東京でDVDを見ながら運転してる人がいたけど、あれは危ないんじゃないの?こちらはリムジンバスに乗っていたので上からよく見えたんだけど。)

以前は軽いジャズなどが定番でした。すぐに影響を受ける性質なので、スプリングスティーンのようなロックはたとえ好きでも運転中は聴きません。Born to Runは危ないです。

そんな折り、こちらに立ち寄った漁業関係の日本の方のレンタカーに乗せてもらうことがあったのですが、ド演歌を聴いていらっしゃいました。レイキャビクの街をド演歌で走る。非常に奇妙な感覚を覚えました。

私たち、映画やTVなどで知らぬうちに「その場にふさわしいBGM」というものがインプットされてしまっているのでしょうか?画面を見ていなくても、BGMを聞けば大体どういう場面か想像がつきますものね。

この「刷り込み」感覚に気がついて以来、今まで聞かなかったジャンルのものを車で聴くようにしたことがあります。きれいなフィヨルド沿いを裕次郎を聴きながら(ファンです。特に浅丘ルリ子とのデュエットの「夕陽の丘」)、緑の郊外を竹内まりあ(これはマッチしてますね)、街中を長山洋子を聴きながら、のように。

もともと演歌は好きなんですよね。特に運転中はあのテンポは「安全運転の素」だと確信しています。ところどころ一緒にうなれば発散もできるし。

それ以来、演歌からは多少後退しましたが、今はほぼ毎日J-ポップ系を聴きながら運転しています。一青窈、柴咲コウ、嵐、西野カナ、Zard、そして矢沢の永ちゃん。もはや日本のポップなくしてレイキャビクの街をドライブすることは考えられません。
場に合った音楽は自分で見つけるもんですね。No more 刷り込み!
コメント (2)
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