トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

越冬池からのご帰還

2022-04-23 | 小父のお隣さん
 昨年9月12日よりフイールドの上の池に越冬移住させていた二枚貝を引き上げて庭の池に戻した。もう少し早めに行いたかったのだが思わぬ作業が入り込んで先延ばさざるを得なかったのだ。胴長に身を包んで池の中に入り生簀を回収したのだが、何時ものごとく生存数が関心事である。

 今回は回収するのに合わせてサギの被害防止の設えもする手筈だった。貝の生簀を引き上げた際、網目に1匹3年魚くらいのクチボソと生簀の中に1歳魚が1匹づついたからサギによる全滅は免れているようで安心した。糠瓶を投下して生存確認しようかどうか迷うところだ。既に生体は確認してしまったし・・・。

 さて庭の池での夏、タナゴの繁殖用に飼育している二枚貝ではあるが、この頃の夏の暑さで水温が30℃に達する事も度々で夏の生存率の方が悪い。越冬池で失った事は無いのだ。どの資料を見ても28℃を越える水温は致命的だと書いてあるが給餌と溶存酸素濃度は制御出来ても水温を下げるためには池の周囲に散水するくらいしか打つ手がない。
 引き上げたドブ貝、マツカサガイ、マシジミは7カ月の別荘暮らしで外殻がプックリした感じもあるけれど、これは単なる希望的観測なので科学的ではない。それでも大きくなった印象はある。

 池に戻せばしばらくしていくつかは砂底に潜り始めた。このころになるとタナゴも警戒感が薄れて貝の周囲に集まってくる。新規購入したのに倍率が非力でトンボの撮影には使えないのが判明したタフカメラ、水中撮影出来るのを使わないのももったいないから写してみた。PCで再生してみると意外に良く写っている。まあ、これはこれでプリントするほどの対象ではないけれど写して楽しめるだろう。

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 タナゴの繁殖に挑戦して何年か・・・。池と浮揚水槽の併用、人工産卵床の試作等々希望的水準には至らなかった。心折れた訳でも宗旨替えするわけでも無いのだが今期は池内での繁殖を目指すつもりである。最大の難事は「稚魚の共食い」に尽きるのだが稚魚専用のシェルターは数年前から設置しているし中に入れる植物が悩みだ。近所の河川で手に入るオオカナダモはタナゴの環境とは無縁だしホテイソウならどうかとか、金魚藻の類いはカワニナの餌になり何時も育たず消えてしまうし、まずは投入から始めよ…するしかない。
 「良く管理された自然環境」この相反する矛盾する環境こそが小生が追い求める池内の環境なのだ。結果が分るのは盛夏の頃になる。

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