トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

居るのか居ないのか、それが悶題だ!

2021-12-21 | 小父のお隣さん
 蔓性植物は高みへ上る性質があるから樹冠が高ければ高いほど手も目も届かなくなる。イボタに伝わせた写真のキジョランもイボタの樹冠まで届いて蔓の途中には葉も無くなったから晩秋の頃のアサギマダラの産卵期でも確認が出来なかった。12月も後半に入るとイボタの落葉も進みキジョランが見えやすくなった。

 西高東低、冬の季節風が強い冬晴れのこの日、濃紺の空を背景にキジョランを伺い見れば孔だらけなのだった。まるで「孔と冬の蒼紺」そのままなのだった。しかし孔は見えても幼虫の確認は出来ない。双眼鏡で探すしかないのだが、敢て携行しなくても食痕があれば存在証明にはなる。しかしながら、この食痕が果たして今期の食痕なのかどうかは手に取って観る必要があるし、出来なければ幼虫を確認しなくてはならない。とは言え、そこまでしたところで自己満足でしかないと思い直して指を咥えて眺めるだけにしたのだった。

 食草園で生育しているキジョランは現在5本であるものの、園地は棚田跡で粘土質、その上、トンボ池が隣接していて地下水位が高いはず。キジョランだけでなく他の食草食樹にとっても環境は良好とは言えない。そんなところに植え付けてしまった不始末のお詫びに一輪車で落ち葉を大量に運んで敷き詰めてみた。腐葉土が増えれば少しは助けにはなるだろう。

         

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