トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

幼虫のお引越し

2023-06-09 | 小父のお隣さん
 庭のウマノスズクサに異変だ。どの蔓の葉もカスリ模様の様に虫食いに遭っている。食草用なので虫食いは構わないのだが本筋のジャコウアゲハではない食み跡から見ればもっと細かい昆虫のようなのだがそこまでは確かめる気も無かった。その上、例年ならどの株もジャコウアゲハの幼虫に喰いつくされる頃なのに今期は産卵さえしていない。
 台風前の日にようやく一頭だけ見つけたのだが既に終齢幼虫に近い。しかしながら肝心の食料である葉がボロボロでは食料枯渇が心配になるので台風一過、まだ雲行きが定まらないものの雨が止んだので幼虫をつけて蔓ごと切り取りフイールドのウマノスズクサにホッチキスで留めて来た。これで食料不足になる心配が消えたのだ。

 フイールドにもジャコウアゲハは飛翔していてもウマノスズクサは使ってくれず全てオオバウマノスズクサに産卵する。理由を考えても素人に分かるのは「好みがそっち」だろうと言う事程度である。どちらを食用にするかは当人が、いいえ当の親チョウが選ぶ事だから文句は無いけれどオオバウマノスズクサはアズマネザサの藪中にでしか確認できておらず、場所も急斜面だから幼虫の観察とて難しい環境だ。だからこそ昨季は挿し芽して株を増やして手ごろな場所で観察できる環境を用意したかったけれど根付かなかった事で頓挫した。

 今回、一頭だけだが引っ越しさせウマノスズクサに付けたのでこの幼虫の遺伝子が「ウマノスズクサを使う」事になればと皮算用だ。まあ、そんな遺伝子など無いだろうしここは素直に「食料確保」としておこう。

        


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