トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「自宅でのミヤマアカネ」

2023-07-15 | 小父のお隣さん
 朝、出かけようと庭の池の横を通ろうとしたときに足元からトンボが飛び立って横の樹に止まった。一瞬はマユタテアカネかとも思ったのだが翅の中ほどに褐色帯がある。間違いなくミヤマアカネだった。小生が判別できる種は普段、身近に飛翔している種に限られるけれど年に数回程度しかお目に掛かれないミヤマアカネは翅の中ほどの褐色帯のお蔭で判別できるのだった。

 朝の時間の池の脇、昨季は羽化体を観ているから今回も恐らくではあるけれど庭の池で発生した個体と思われる。池の魚類はタナゴとドジョウだけだしタナゴの自然繁殖を意図してマツモの藻場も設えてあるからヤゴの生息には困らない環境だろう。昨季はタカネトンボも羽化しているしシオカラも含め数種が発生している池になった。もともとトンボ用の池ではないのだが産卵されても差し支えはない。

 産卵と言えば池のタナゴたち、今期は産卵管が全く見えてこないのだ。昨季は試験的に藻場を設え数匹ではあったが繁殖に成功して今期は大々的に自然繁殖をと意気込み試みたものの産卵管が出ない個体では産卵できない。すぐ上の兄も同じ群れから分けたタナゴの繁殖を試みていたのだがやはり産卵管が出ないと言う。
 その話を聞くまでは「蘇や豆乳ヨーグルトで作った白カビと青かびチーズを二枚貝とタナゴの両用餌として給餌していて「ホルモンの異常をきたしたか⁉」と案じていた時だったので「そうでは無かった」と判明したものの産卵管の出ない理由が判明しないのでは手の打ちようがない。連日の猛暑日で水温も上がり気味だから今期は早めに避暑を兼ね溜池に産卵母貝としている二枚貝を引っ越しさせる時期を早めても構わない状況になっている。
 産卵管の出ていない群れの中に高水温が苦手な二枚貝を置いて置くわけにもいかないから今期のタナゴの繁殖は絶望的というより事実上絶望と言えるだろう。