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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流「昆虫すこいぜ!」ホーセキ、ほうせき、宝石…

2023-01-05 | 小父のお隣さん
 綺麗!見事!ファンタスティック!としか言いようがないアサギマダラの蛹だ。最初に見たのは拠点のモチノキの樹冠に広がったキジョランの葉裏だったから脚立に上っても手も届かず「透明なグリーン」にしか見えなかったのだが今回は目先でそれも陽光に体色を煌めかせながら…を見れたのだ。

 見れば見る程イヤリングにしてもお洒落な形状と色合いで、とてもとても蛹とは思えない。特に表面に点在する星と反射光が金色に見える様子は「蛹」と言わなければ「作り物」にしか見えないだろう。金色に輝く瞬間を何枚も撮影してみたが捕らえられたのは1枚も無かった。撮影者の腕の悪さは論外ではあるけれど「構造色」からくる微妙な色調は捉えにくいのも確かなのだ。僅かながら金色が見える感じがする写真を下にアップした。

 この蛹に触発されて食草園内の幼虫を見に立ち寄ったのだが既に息絶えて上半身が垂れ葉裏にくっついているだけになっていた。種子の直播にしても野生の成長歩留まりは悪いのは承知しているが羽化に至るまでに捕食されたり病気だったりで姿を消す幼虫の何と多い事か。
 庭やフイールドに食草や食樹を整え誘致するのは「罪」のようにも感じてしまう一瞬である。エノキ林を育成しヒオドシチョウの幼虫が大発生した事があったのだが一斉に分散し思い思いの場所で蛹化していく途中でヤマトシリアゲが大挙発生してほぼ全て吸汁されてしまった事がある。言わば「動的平衡」の一環であろうけれどホント良く呼応するものだと感心もしたのだった。