
予想通りではあるけれど、補うために接着剤を塗る前に取り付け位置に罫書き線を入れておいたので固い平面の上で据わりと左右の塩梅が均等になるよう注意修正しながら締め付ければ一件落着だ。あとは一晩待つだけである。
五台製作するうちのもう一台は、運転席が従前の残りもので架台床の底部からネジ取り付け式だったから、今回は別口扱いで従前の取り付けと同じに行う。
部品単位の誤差は集約するほどに大きな誤差や歪みとなって現れる事は承知でも、今回の結合で現れる誤差や歪みには思い至らなかった。接合した上部を架台床板に取り付ける時に判明した誤差や歪みは、今回のように大きな構成物にしてしまった後からでは修正しにくいのだった。要は「誤魔化し」で取り繕う羽目となる。
機関車でありながら誤魔化しで糊塗乗り切るのに躊躇は不要で、日々のニュースに黒い機関車の運転室と汽缶部の誤魔化しのお手本はいくらでもある。