トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*災害列島

2011-09-14 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

         山津波白露のごとき命かな

         今日もまた今日も鳴りますカネタタキ

         此岸ゆえ地獄あちこち雨一過

         海が曳き乾く間もなく山が圧す

         泥田ゆえボウフラだけで材は無し


悪の枢軸

2011-09-14 | 小父のお隣さん

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 リンゴの枝が丸坊主になっていくのに耐えかねて、ようやく動かぬ足を進めた。何齢か、まだ赤茶色の幼虫がビッシリと葉裏に集合している時にガストーチで炙り、大部分は退治したのだが、その生き残りなのだ。名月の余韻も覚めやらぬ早朝に、野田野田と、いえノタノタと噴霧作業を実施した。

 炙った時は、まだギプスの時だったから高い所は如何ともしがたかった。それでも散開しない時に退治すれば丸坊主にはならない。大抵は枝が坊主になってから気付くけれど、被害が拡大しないうちに退治しないと丸坊主になってしまうほどの大食漢なのである。一昨年は棚田の横にあるコナラが食害され丸坊主、おまけに棚田は糞で色が変わってしまった。

 毎年発生するから注意はしているのだが、今年は後手後手である。別名「サクラケムシ」と言われるほどサクラに大発生するのだが、我が家は同じバラ科のリンゴの主要害虫である。サクラが食草とネットには載っていたが、フイールドではコナラやクヌギを丸坊主にしているのを良く見かける。ヤマザクラがあるのに、あえてサクラだけを選んでいる訳でもなさそうだ。

 ケムシは好きではないが、特にこのケムシ「モンクロシャチホコ」の幼虫は嫌いだ。被害を受けていると言う事でなく、赤茶色幼虫の群生や終齢幼虫の黒い身体に黄色い体毛は生理的な不快感がある。いわゆる「悪の枢軸」という感じだ…。