トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*ひと夏の鯉

2011-09-12 | 感じるままの回り道

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  天然の風に吹かれて怪我の夏

  棒脚は忘れえぬ怪我ゴザの床

  伏せた日々つばくろ消えて虫づくし

  カネタタキ今朝は足側夜あたま

  ひと夏を見続けリンゴ頬を染む


初聞き

2011-09-12 | 小父のお隣さん

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         夢破るアオマツムシにクツワムシ

         競う音に窓を閉じたり月の夜

         今宵また嬉し恥ずかし虫の恋

 一昨日、夜半に目覚めた。ちょうど月が南中の頃で、室内にも月光が差し込んでいる。窓の至近でアオマツムシが鳴いているのは毎度の事だが、その奥からクツワムシの鳴き声が聞こえてくる。今期、初聞きである。翌夜はスズムシの声が聞けた。これは居間の窓際にベッドを設えねばならなかった結果だ。二階では届かない。

 鳴く虫ではクツワムシが一番鷹揚で、近接撮影を許してもらえるのだが、今期は姿を見る事もままならない。「婚期を逃した」いえ「今期は逃した」といわざるを得ない。鳴いているところへは、割合ラフに接近しても逃げることは稀だし、突然ライトを当ててカメラを近づけても鳴き続けている事が多い。まあ、ケータイのカメラでは綺麗に撮影は出来んが…。