今日の生昨日の悪夢明日の糧
悲しみを血潮に閉じて今日も生く
絶望の背中に希望の紙一重
手を置いた鼓動に聞こゆ応援歌
夜もすがら松の榾木をたき明かし藁ぐつうたむ冬は来にけり 熊谷直好
世もすがら松の焚き木を投げ返し慰めも無し冬は来にけり
世もすがら避難の人を追いたててその手で打たむ冬は来にけり
世もすがら花火の玉を突き返す励ましも無し冬は来にけり
世もすがら産地の品を突き返す復興も無し冬は来にけり
核のエネ省エネならぬ呑金ギョッ
お先棒保安院から制御棒
先んじて更迭もどきのご安泰
核家族隠し獲り出の三悪人
希望的判断場当たり先送り
ヒロシマの168倍そんだけか
陽いずこ瑞穂の国の秋津島米も作れぬ汚染列島 心土不治
パンドラの箱が破れて闇覆う街地田畑人の影消ゆ 玉手箱
七重八重釜の裂けたる父祖の地は身のひとつだに置けず悔しき 同感
あなうれし作業待つ身に線量計 藤枝衆
秋立つや今日まだ昇る白蒸気 洗濯屋
腹立つや狂まだ続く永田諜 トロル
若くして御身はしずくぬぐはばや
情こころ今だやらせを取りつくさず
あたふたと青顔赤顔白日光
第一や痴れ者どもの夢の跡
静かさや岩にも滲み入る放射能
聞くピーの故里には古き仏たち
詐乱れを知られて速し善がり声
ノーモア、ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ 反対派
飲もう、ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ 推進派
原子炉もプールも尽きぬ後光なり 信仰派
ピーピー止まぬ一京万年廃棄物 数字派
人は居ぬ緑豊かなふるさとは見えぬ線量藪野原 土壇場
放たれてプルトニュウムの大魔王孫子代々引き継ぎ祟る 愁嘆場
フクシマやああフクシマやヒバクシャや
古釜や冷やすに注ぐ汚染水
賛意聞く人やらせに熱の風いかに
釜の妻保安くずして通りけり
迷言や釜を巡りて世も末え
はらはらと血涙ちらす酪農家
父母の墓石恋しき帰路の声
砕けた町に 砕けず夢を
興せや基盤 地場産業 ハア コリャコリャ 駒子姐さん
松葉杖突いた政府は手が打てぬ トロル
ヒロシマの何発分やフクシマは 地識人
新たなる被爆者の道フクシマよ後は野となる灰は落ちたし バカデミー
静かなる原爆と成り原発は死の灰噴いて国灰神楽 御家芸
葦髄にプルトニュウムを保安院根っ子は一つ企業自治体 真髄
四つの船はや帰り来としらか付け朕が裳の裾に斎ひて待たむ 孝謙天皇
黄泉の船もし還り来ば白飯つけ我が喪の父祖地斎ひて待たむ いちる
今日よりは顧みなくて大君の醜の御楯と出で立つ我は 防人
今日よりは顧みなくて大災に四方の御楯で生き経つ我は 断涙
世間は数なきものか春花の散りのまがいに死ぬべき思へば 大伴家持
世間は数亡き者が春花と散るを紛うて死ぬ辺来重い場 亡膳
なでしこが花見るごとにをとめらが笑まひのにほひ思ほゆるかも 大伴家持
撫でし子に花挿すごとに乙女らの笑まいのにおい頬緩むかも 鼻下爺さん
はじめチョロチョロ中パッパあかん事なら混ぜ込めろ 逃殿窮電社訓
ガンマ線施主は緩慢頑固戦被災者我慢永田は癌満 大臣災
セシウムで世襲無となる父祖の地も田畑牛馬屠られ棄民 新施界
似て非なる加害と被害上塗りす難答奇答難民棄民 罵笑
お釜さえ据えれば後は送呈害みんなでシラを切る飯仲間
作業員露のごときの扱いも汚染の現場玉汗無限
幻視力暗然保身身をもって民に示した実の無き身を
お釜割れ万年焼け石現れて水も焼けさす土も焼けさす
復興相ありゃまやかし激昂相仁智スカスカ資質炭殻
沫本流激昂怠策短頭相
Lady Gaga san 肩入れするに
永田我々惨ガタばかり ハア コリャコリャ 不案
歳費で評定ナウナウせずに
家畜の埋葬行くがよい ハア アホバカアホバカ 落農家
住処も職も無い無いづくし
音だけ増えてまた追われ ハア ピーヒャラピーヒャラ 難民
ここの田んぼは年中稔る
小田原評定永田舞 ハア ドンマイドンマイ 秋田小言