質問って実は難しい?
何か課題があって、その答えやヒントが欲しい時に、友人、知人に聞いて見たり、時にはYahoo知恵袋のようなネットの質問箱に投稿して、解決の糸口を探すことがあります。
私も事業開発やマーケティング系の相談を受けていますが、共通して言えるのが、相談者自身が求めていることをきちんと的外れなく質問出来ていること自体が実は少ないのです。
例えば、「新規販路開拓で顧客を増やす方法が見つからない」と相談に来られると、最初はその情報しかありませんから、現在のやり方を聞いて、別のやり方をアドバイスします。
そうすると、今度は「それも考えたのですが、従業員は今までのやり方の方がいいと動かない」と答えが帰ってきます。
では、こういうやり方なら、誰にでも出来ますねと提案すると、今度は「彼らに任しても進まないので結局自分が動かなきゃならないのが悩みなんです」と返ってくる。
そういうやり取りをして進んで行くと、到達点は、「従業員さんの知識不足と新しい事への不安とモチベーション」に課題があって、まず社員教育でそこを解決することになりますねと整理整頓が出来て落ち着く。
相談者は、色んな想いや過去の経緯があって悩んでいるのですが、口から出ている言葉が相手にとっては全く違ったモノに聞こえてしまうことがあります。
優秀なアドバイザーは、そういうことを知っていて、ゆっくり時間をかけて本質を見抜き、そこから急加速して課題解決に助言をしてくれます。
中々、相談者と受ける側のベストマッチが難しいのですが、日常の出会いの中で、今は関係なくともイザという時に、この人とどういう関係になるのだろうと興味深くコミュニケーションを取る意識を持っているとずいぶん違うと思いますよ、が私の経験上の考え方です。
気づきの知恵袋 Topdas