大阪ミナミの湊町にある「A.I.R. 1963ビルディング」屋上に9月26日、屋上菜園が登場した。少しずつ現実化しつつある、「屋上農園」。楽しみです。
以下なんば経済新聞より引用-----------------
同菜園は、都市農業を推進するおもしろ農業が、同ビルに持ちかけて実現したもの。「都市を発信地として食糧自給率を上げる意識改善、ヒートアイランド現象の緩和、都市空間の有効活用」を目指して行われたもの。
同ビルのコンセプトである「アートとエコロジーで街を元気にする」を踏襲した第1弾のインスタレーション。ホウレンソウ、水菜、天王寺カブラ、小松菜などの野菜の種をまいた屋上は約200平方メートルあり、まずは5平方メートルほどを菜園とした。
おもしろ農業では「大阪の屋上が全部菜園になったらよいと思う。各家庭で野菜を自給できるようになればという社会的なメッセージも込めた」と話す。
今後は事業として成立させるために、栽培した野菜を販売するほか、菜園の貸し出しや、「都会で農業体験ができるというパッケージとしても販売していきたい」と抱負を語る。
今回の取り組みは1年間の実験的な取り組みとしてスタートしており、屋上を無償で借り受けたほか、ひょうご環境・緑化研究会からの技術サポートも受けた。今後は菜園を広げるとともに、大阪の他のビルの屋上にも菜園を広げていく考え。
10月22日~27日、同菜園で成安造形大学構想表現クラスとコラボレーションしアートイベント「屋上畑でつかまえて ~僕らの温室アート~」が開かれる。
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注目されている農業。Topdasでも新しい農業ビジネスに関する調査分析、企画提案を行っているが、収益ビジネスとして成立させるとなるとこれが結構難しい。
単に、高齢化した現在の農家に若い人を呼び込む、使われていない農地を復活させる、不況で働ける場所として就農を選ぶ、卸を通さず直販する、新しい場所で野菜を売る、などは誰でも思いつくことだと思うが、これだけでは継続して発展するビジネスにはなり難い。
その点、今回のように屋上緑化(温暖化対策)にも絡め、人が多く集まる都心部の屋上を有効活用し、収穫した野菜の販売だけでなく、体験パッケージなどでも収益を上げて行こうとする動きには、新しいビジネスモデルを予感させるものがある。
アイデアを付け加えるならば、これらに太陽光や風力発電などの環境エネルギーを導入し、その電力を次世代電池(リチウムイオン電池など)に蓄え、生育を促進する為にLED照明を使い、さらに余剰電力を売るというように、時代に即したビジネスモデルもありでしょう。
走りながら事業構想 Topdas