三菱重工業とニチユは27日、国内のフォークリフト販売事業の統合に向け基本合意したと発表した。
来年4月をメドに共同出資の新会社を設立する。ニチユはフォークリフトの国内販売でシェア3位の大手。三菱重工は昨年6月にニチユを持ち分法適用会社としており、両社の販売網を整理して営業を効率化し、首位の豊田自動織機を追撃する体制を整える。
新会社「ニチユ・MHIフォークリフト(仮称)」の資本金は未定だが、ニチユが50%超を出資して連結子会社とする予定。売上高は年間700億円程度になるとみられる。現在、両社が保有する16の販売子会社については新会社の傘下に置き、合計で約210ある拠点については営業エリアの重複などに応じ、順次整理を進める。
私がまだサラリーマン時代、このフォークリフト(物流)業界に、異分野から新商品・サービスを投入して目をつけられたことがあります。
「夜道には気をつけなさい」と優しく恐ろしい言葉を頂いたこともあるほど、今と違って閉鎖的な業界でした。
現在ダントツでトップシェアを走り続けるトヨタL&F。10年ほど前からお付き合いがありましたが、やはり業界2位のコマツ以下とは、当時マーケティングに大きな差があったので、当然の結果でしょう。
バッテリーフォークリフトメーカーとしての強みを持っていたニチユには、伸びる数多くのチャンスもあったのですが、業界のしがらみや慣習を優先する力の方が強くて中々うまく進めなかったことを覚えています。
もともと提携関係にあった両者。エンジン式は三菱、電気式はニチユとそれぞれの専門メーカーが一緒になって総合物流メーカーになるという構図は、もっと早く実現していれば、業界シェアもずいぶん変わっていたと思います。
結構お世話になった業界ですし、現在も大型バッテリーに関しては大手商社からの流れで海外製バッテリーの販売協力もしているので、これからも注目して行きます。
ちょっと先が早く見える Topdas