先日、一部上場企業の新規事業開発部門の責任者からのうれしい一言。
「大きな会社だから、いいアイデアが出るとは思っていない、だからあなたにもお願いしたいんです」
おっしゃる通りアイデアが出るのは、会社の大きさではありません。
アイデアが形になって、売り出す時は、会社の知名度やブランド力、資金、人員など有利な条件が揃っていることは間違いありませんが、商品やサービスを創るということは、最初のアイデアを出す人が社内の担当部署に限られていたなら、新しいモノやコトが生まれる可能性はすごく少なくなりますね。
だから、企業はマーケティング会社に調査を依頼したり、アンケートを実施してヒントを掴もうとしているわけです。ネット上でも、これまでたくさんのアイデアマッチングサイトが生まれては消えてきました。
何故、うまく行かないのでしょう?
個人や小さな企業ではアイデアがあっても、開発資金や人材がいないなどの理由でそのまま迷宮入りしてしまうものがあり、それをネットで救い上げようとする仕組み。これは、非常にカンタンでそれほど資金が必要なワケでもなく始められるので理にかなっていると思いますがなかなかうまく行っていません。
この大きな要因のひとつは、双方の考え方や思惑レベルが大きく乖離しているからです。
企業側には、企業内の事情があり、短期的な売上を求めている場合もありますし、規模の大きい売上や次の時代の事業の柱を探している場合、何かヒントでもつかめればいい、などさまざまです。一方のアイデアを出す側も、アンケートに答えるプレゼント狙いから、詳細なビジネスプランを立てている人までバラバラです。
見た目はカンタンそうですが見えない部分で一致しているかどうかは、宝くじを当てるようなものなのです。
では、どのようにすれば両者が近づいてWINWINの実現が出来るのでしょう?
私の知る限り成功しているのは、その間をつなぐコーディネーターがいて、つなぎの役割をしっかりと見守っている場合です。長くなったので、具体的な事業者名を挙げて説明するのはまた次の機会にしますね。
つなぎ目が見えている Topdas