季節の迷路に

　　　　　　　　　　　　　　　10月の花




　　　　　　　　　　　　　　　秋の花




　　　　　　　　　　　　　　　何処でどうして迷ったか




　　　　　　　　　　　　　　　いやいや迷ったのは花ではない




　　　　　　　　　　　　　　　季節の迷路に迷い込んだ秋




　　　　　　　　　　　　　　　さぁてどちらに探しに行こうか・・




　　　　　　　　　　　　　　　季節の神様ちょっと同情？




　　　　　　　　　　　　　　　思いやりのアザミの花

秋ゆらり

　　　　　　　　　　　　　　　秋ゆらり




　　　　　　　　　　　　　　　やっと来た秋の実季節も




　　　　　　　　　　　　　　　暑さを破れず




　　　　　　　　　　　　　　　ゆらりゆらりも南風




　　　　　　　　　　　　　　　嬉しさ半分気分半分




　　　　　　　　　　　　　　　やっと日陰で眺めれば




　　　　　　　　　　　　　　　遠くの日差しに




　　　　　　　　　　　　　　　ゆらりはこちら




　　　　　　　　　　　　　　　暑さ眩暈に襲われて

秋を見たけど

　　　　　　　　　　　　　　　あ～秋風もないのに




　　　　　　　　　　　　　　　・・・ホトトギス・・・




　　　　　　　　　　　　　　　時々季節がおかしいのか




　　　　　　　　　　　　　　　自分がおかしいのか・・混乱




　　　　　　　　　　　　　　　セーター羽織り見たかったなどと




　　　　　　　　　　　　　　　我儘一言つぶやき無理やり秋気分




　　　　　　　　　　　　　　　誤魔化しきれない汗は・・




　　　　　　　　　　　　　　　何気なく拭き去って

期待もせずに

　　　　　　　　　　　　　　　　長袖を半そで着替えて・・




　　　　　　　　　　　　　　　　なんだか中途半端な季節




　　　　　　　　　　　　　　　　咲く花も色ずく葉もないのだろうと




　　　　　　　　　　　　　　　　期待もせずに歩きはじめる




　　　　　　　　　　　　　　　　そんな日の思わぬ出会いは




　　　　　　　　　　　　　　　　予想以上の嬉しさで




　　　　　　　　　　　　　　　　秋めいた日差しも強い輝き




　　　　　　　　　　　　　　　　歩きすぎて疲れるという
　　　　　　　　　　　　　　　　おまけはついたけど・・・

時のすき間

　　　　　　　　　　　　　　　急ぎ足をふと止めると




　　　　　　　　　　　　　　　木々の葉は一枚二枚と




　　　　　　　　　　　　　　　気づきもせぬうち散り落ちて




　　　　　　　　　　　　　　　夕暮れ時の空に描くシルエット




　　　　　　　　　　　　　　　青々とした夏の日から




　　　　　　　　　　　　　　　色豊かな秋の日への時の隙間を




　　　　　　　　　　　　　　　長袖をそれでも寒いと




　　　　　　　　　　　　　　　押さえながら仰ぎ見ていた

ひと休みなど・・

　　　　　　　　　　　　　　　朝から雨・・の
　　　　　　　　　　　　　　　急な寒さ




　　　　　　　　　　　　　　　雨も上がれば
　　　　　　　　　　　　　　　きっと秋も進んで




　　　　　　　　　　　　　　　木々の葉も
　　　　　　　　　　　　　　　ほんのり色づいて




　　　　　　　　　　　　　　　それまでの少しの
　　　　　　　　　　　　　　　退屈な日々




　　　　　　　　　　　　　　　逃しそうな小さな自然でも
　　　　　　　　　　　　　　　ゆっくり探してみようか・・・

我が青春の夢

　　　　　　　　　　　　　　　突然開かずの本棚を整理




　　　　　　　　　　　　　　　またまた時間のかかる作業




　　　　　　　　　　　　　　　開いては眺め・・開いては眺めの！




　　　　　　　　　　　　　　　仕事一筋（これしかなかっただけ）の




　　　　　　　　　　　　　　　幅の狭い青春の思い出のなん十冊




　　　　　　　　　　　　　　　イタリアの手芸雑誌「ＲＡＫＡＭ」




　　　　　　　　　　　　　　　仕事参考の書！・・




　　　　　　　　　　　　　　　・・などを眺めながら合間に仕事？！？




　　　　　　　　　　　　　　　眺めながらふくらんだ夢・・

　　　　　　　　　　　　　　　夢は・・こんな手作りものに囲まれた・・あれれ

　　　　　　　　　　　　　　　夢は何処へ行ったか・・落したか・・

忘れられていた夏

　　　　　　　　　　　　　　　夏は色い花




　　　　　　　　　　　　　　　数多くの白い花に出会ううち




　　　　　　　　　　　　　　　すっかり忘れていた花もある




　　　　　　　　　　　　　　　似たような花に埋もれて




　　　　　　　　　　　　　　　ふと思い出してみると




　　　　　　　　　　　　　　　忘れられていた夏は




　　　　　　　　　　　　　　　新鮮な白い色で浮んできた

まだあったんだ！の花

　　　　　　　　　　　　　　　むかしむかし・・・




　　　　　　　　　　　　　　　どこでも見かけた秋海棠の花




　　　　　　　　　　　　　　　だから・・当たり前にある花




　　　　　　　　　　　　　　　そう思って突然目の前に現れると




　　　　　　　　　　　　　　　いつの間にか消えてたことに気づき





　　　　　　　　　　　　　　　戸惑う！




　　　　　　　　　　　　　　　そしてちょっと嬉しくなって




　　　　　　　　　　　　　　　まだあったんだ！の花を探し始める・・ほかに・・

秋の影

　　　　　　　　　　　　　　　　影の成す模様が・・秋




　　　　　　　　　　　　　　　　速いのかのか遅いのか




　　　　　　　　　　　　　　　　それさえもわからない月日の速さ




　　　　　　　　　　　　　　　　この影を見たのもつい昨日のような




　　　　　　　　　　　　　　　　それでも懐かしい気がするのは




　　　　　　　　　　　　　　　　それが一つ前の秋だったから・・