「梅に鶯(うぐいす)ホーホケキョ、京都の名物京人形、行儀のよい子は利口の子、子どものお好きな布袋(ほてい)さん」。昔からの言葉遊びでホーホケキョから京都という具合にしり取りがずっと続く。途中は省くが、後半は「足袋にキヌテンコールテン」「天神様には牛と梅」。「梅」で先頭に戻るので、いつまでも終わらない▼いつまでもおしまいにならない話に、こんなしり取り言葉が浮かんでくる。「高速道路がございます、ますますお金がかかりそう、相談したけど打つ手がない、いつか無料は夢ん中、泣かずに待ってもらうを請う」▼料金徴収期限を最長二一一五年まで延長する改正道路整備特別措置法などが成立した。無料化のゴールは遠ざかり、おそらくは半永久的に徴収が続くことになるだろう▼料金徴収期限は二〇〇五年の段階では五〇年。それが一四年に六五年まで延長され、今度は二一一五年。老朽化した道路や橋の改修には巨額の費用が必要、少子化によって利用者も減る−。政府の言い分はある程度は理解するにしてもやり方が気に入らない▼料金をどうするか、根本の議論を避けている。無料化は困難と思いながらも正直に話さず、さも、いつかはその日が来るという法改正では利用者はごまかされている気分にもなる▼しかも九十二年後。楽しみに待つことにするが、無責任な期限延長はそれこそ「道」から外れている。
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