TOBA-BLOG 別館

TOBA作品のための別館
オリジナル水辺ノ世界の作品を掲載

ミナト

2016年05月17日 | イラスト


ミナト

海一族
T.B.1979年生まれ
180cm・O型

トーマ、カンナとは班を組んでおり
カンナとは恋人同士でもある。
メガネ。

海一族であるのでもちろん漁師だが
将来は何か店を開きたいと思っている。

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トーマ

2016年05月17日 | イラスト


トーマ

海一族
T.B.1980年生まれ
173cm・A型

四人姉弟の末っ子。

ミナト、カンナとは三人で班を組んでいる。
そのうち二人が恋人同士なので
時々いたたまれない。




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西一族の村にて

2016年05月13日 | イラスト





狩りの一夜
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「海一族と山一族」10

2016年05月10日 | T.B.1998年

カオリは
アキノに支えられながらお茶を飲む。

「おいしいわ」
「どういたしまして。
 まだ、無理に動かない方が良いわ」

アキノはカオリの背中に枕を置き
上体が起きるようにする。

「初めて飲む味」
「毒は入っていないわよ」
「いいえ、そうじゃなくて」

「?」

「私、本当に海一族の村に来たんだな、て」

この部屋は山側に窓がある。
元々この家もどちらかと言えば
海一族の村の中では山に面して居る。
それで、カオリを人目に触れさせず運ぶことが出来たが
海を見たらもっと驚くだろうか、と
トーマはぼんやりと考える。

「体調はどうだ?」

トーマの問いかけに
カオリは頭を下げる。

「ごめんなさい。
 すぐに出て行くわ」

「そうじゃない。
 そういう心配はしなくて良い」

ね、と
アキノが声を掛ける。

「あなた、あちこち打っているのよ。
 それに随分体を冷やしていたようだから
 お医者様に診せたいのだけど」

少し考えてカオリが言う。

「でも」

「そうね。
 あなたのことが村に知れ渡る事にはなる」

「俺達も取って食ったりはしない。
 どうやら事故のようだし、
 長がきちんと村に帰してくれる、と思うけど」

それでも、カオリの顔色はさえない。
トーマは提案する。

「もし、事を荒立てたくないのなら
 ウチでしばらく休んで 
 体調が戻ったら俺が村に送ることも出来る」

「トーマ」

アキノが諫めるように言うが
大丈夫だ、とトーマはそれを制する。

「ただし、危ないと判断したら
 すぐに医者見診せるからな」

「……ありがとう」

カオリはここに来て
初めて表情を緩ませる。

「助けてくれたのもあなたなんでしょう。
 優しい人が見つけてくれて
 私、とても運が良かったのね」


カオリが横になったのを確認して
トーマとアキノは部屋を出る。

「……これからどうするの?」

「数日は様子を見て
 また、考えてみるよ」
「数日でどうにかなる問題かしら?」

アキノのため息に
トーマは頭を下げる。

「本当に、助かったよ。
 ところで、彼女の部屋なんだけど」
「母屋はダメよ。
 父さんや姉さん達が居るし
 それにウチにはチヒロもよく来るし」

あぁ、とトーマは
納得がいく。
アキノの恋人は人としてはとても良いのだが
なにぶん口が軽い所がある。

「あなたの家で面倒を見るしかないじゃない。
 部屋が1つという訳じゃないのだし、
 寝室ぐらい貸してあげたら」

「でも、男の家でってのは」

「あなたいくら何でも
 病人には手をださないでしょう」
「そりゃ、当たり前だけど」
「別にばれたとき困るような
 恋人も居ないし」

う、と言葉を詰まらせるトーマを
からかうように
アキノが言う。

「かわいい子、だったわね」

だから、と
トーマは言う。

「そういうんじゃ無いって」


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「山一族と海一族」13

2016年05月06日 | T.B.1998年

 族長フタミに伝わったのは、そう遅くなかった。

 各家の長が、族長の元へと集まる。
 その誰もが、暗い顔。

 族長のいない部屋で、各家の長が話す。

「いったい、どうなっている」
「事情はわからん」
「なぜ、生け贄が消える」

 各家の長の後ろには、さらに、補佐たちが控える。

「今回の生贄は、ロ=フタミ家の者だったな?」
「フタミ家、どうなっている」
「どうなるも何も」

 フタミ家の長は、
 ハラ家の後ろに控えるヒロノを見る。

「ヒロノ。確か、お前が管理を任されていたな?」

 云われて、ヒロノは頭を下げる。

「聞いた話だと、通達のその日に、生贄は消えたとか?」


 ヒロノは答えない。

「管理を任されていたのだろう?」
「ヒロノ、聞いているのか」
「生贄はどこへ行った?」

 ヒロノは頭を下げる。

「申し訳ありません」

「申し訳ありません?」
「いったいどうするのだ」
「海との衝突は免れんぞ!」

 ヒロノは、頭を下げたまま。
 弁明も出来ない。

 と

 そこへ、族長フタミが入ってくる。

 席に向かいながら、一言。

「困ったことになったな」

 各家の長と、補佐たちは頭を下げる。

「選ばれた生贄が消えるなど、聞いたことがない」

 族長が席に着くと、各家の長は頭を上げる。
 云う。

「以前までは、生贄を隔離していたとか」
「清めも含め」
「逃げ出さないように」

「フタミ様」
「今回の生贄も、隔離するべきだったのでは」
「この事態になる前に」

「そうだな」

 族長は息を吐く。

「だが、その話も今さらだ」

 各家の長は、口を閉ざす。

「急ぎ、今後のことを考えなければ」

 族長は、ヒロノを見る。

「海一族に、今回の生贄の決定は通達済みだな?」

「はい」

「……しかし、」

 族長は、皆を見回す。

「カオリ=ロ=フタミが、誰なのかは、海一族には判らん」

 その言葉に、皆はざわつく。

 ――確かにそうだ。
 普段、交流を行っていないのだから。

「フタミ様、それは……」

「やむを得まい」

 族長は、目を細める。

「代役を立てる」

 族長は、ハラ家を見る。

「急ぎ、生贄の候補を選ぶように」



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