四川と福建料理を地得意とする福満園。いつのまにか中華街でも3店舗を誇るらしい。どの店舗も美味しい料理を提供してくれるが、本店は庶民性がいまだ羅残されている。今日は珍しいメニューが出されていた。この季節「ピリ辛」という文字は胃袋を揺るがす。まずはスープ・香の物・ご飯が運ばれて来る。今日も以揚州茶楼の黒服をしていた方、動きにはそつがない。
今日は暑いので水がよい、お願いすればポットに入ったお茶も出してくれる店である。スープは豆腐入りの玉子スープ。薄味で美味しい。香の物は、キュウリの浅漬け。非常にあっさりとした仕上がり。美味しい。ご飯は相変わらず炊き具合の良いもの。これだけで、ご飯を多少食べる事が出来る。きゅりは、包丁等で押しつぶされたような仕上げ。味が仕込み安くなっている。
しばらくしてメインデッシュ登場。野菜炒めを想定していたが、鶏肉を唐揚げしたものを玉葱・ピーマン・人参等小量の野菜で炒めている。ピリ辛は、純粋の唐辛子。非常に多く炒られている。これが絶妙の辛さを演出。いまいまで食べたことまない、食感と味わい。やや強めに揚げられた鶏肉煮も紹興酒を基本とした下味がされている。当然ご飯が進む。
丼を2回ほど堪能すれば、完食。残されたのは鷹の爪のみ。美味しく食べさせて頂く。頃合いも良くデザート「杏仁豆腐」が出される。あっさりとした味のアン欄豆腐は、胃袋を落ち着かせてくれた。
「ランチのイメージ」
福満園「福建・四川」 045-662-5185 ブログ ブログ
650円(料理1品+スープ+漬け物「ザーサイ」+ご飯「小」+デザート「杏仁豆腐」)
800円(半チャーハン+ラーメン「スペシャルランチとなっていた」+デザート「杏仁豆腐」)
どうやら石川町近くに本店を持つ「福満園」の支店のようである。いよいよ中華街進出がかなったわけであろうか。その割には,インターネット等では美味しいとか,良いとか評論家めいた人(詳しい管理人たち)が評価を連ねていた。2002年初夏の開店だと思う。整然とした店舗あり,ワープロで作成したポスターしかり,普通の新規店ではないかと鷹をくくっていた。ランチも種類はあるが変化があまり感じられない(5品をあまり変えていない)のも足をのばしていた原因でもあった。
今日は雨。当然中華街も入り口付近が便利。初めての入店となる。新しい故に,店は整然としている。13時近くであったが,ほぼ満席である。私が座ったのに気が付いていないように,2人の店員が休む暇なく切り盛りしている。動きに無駄がない。気が付いたか,了解していたのか,お茶を手に進んできた。この店はテーブルにメニューが置いてあるので,便利(中華街のほとんどの店はその都度出し,引き下げてしまう)である。のんびりメニューを読書しようと思っている人間には良い。
まずは,ご飯とスープがだされる。スープは,小さめの器であるが十分に味が出ており美味しい。長時間煮詰めたと思われる自然な味である。あっという間に飲み干す。細かく刻まれたザーサイをつまんでみれば,美味しい。塩抜き・下味も完璧である。「鶏肉の甘みそ炒め」というもの注文してみた。福建らしいメニューはこれしかなく後は普通の定食メニューである。食べてみれば美味しい。甘みのある中国みそが上品に,それもコクを十分に出しながら炒められている。メインは,鶏肉。下ごしらえと品質がよいのだろう。実に柔らかく食べやすい状態になっている。野菜も,中国野菜を種に5種類ほど彩りよく入っている。ランチでも気を抜かない精神が生きている店である。加えていえば,気が付かないように見えていた店員も,細部に目が届き客の食べ具合を承知して皿を下げ,その上でデザートを出してくる。
久々の大ヒットの店である。個室(10人程度・カラオケ付?)もあるようなので,コースも利用してみたいと思うが,メニューでは定番のコースしかなく,是非相談しながらアレンジメニューを依頼したい店である。小さな注文も聞き入れてくれそうな店である。蒲田にも支店があるらしい。
ランチ例)
A麻婆豆腐 B鶏肉の甘みそ炒め Cイカと海老のチリソース D蒸し茄子のニンニクソースあえ E海老の卵炒め以上650円 F半チャーハンとラーメン800円
2003石川町の店もなくなり,「新館」が中華街に開店した。蒲田の店も閉じ,中華街に専念するらしい。
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