①黒あんと塩玉子②ココナッツと塩玉子③種(?)の実あんと塩玉子④ミツクスナッツと塩玉子。当然この時期は全て「塩玉子」いり。
インターネットで調べてみれば http://www.chinatown.or.jp/fact/column/chushusetsu
「中秋月餅」
日本ではお月見に丸い団子をお供えしますが、中国では満月に見立てた丸い月餅を家族で切り分けて食べ、家庭円満と健康を祈ります。今では1年中で見かける月餅も、本来は中秋節の時期にしか食べられない特別なお菓子でした。昔から中国では月餅をお中元のように贈る習慣があり、特に中秋節に欠かせない中秋月餅は、予約をして買うほど特別で大切な存在とされています。
中華街でも中秋節の頃になると、この時期だけに作られる中秋月餅が店頭に並びます。その代表的なものが、餡の中に塩卵の黄身が丸ごと入った鹹蛋(タンファン)月餅です。鹹蛋とは塩漬けにしたアヒルの卵の黄身のことで、鶏卵よりも脂分が多く、ねっとりした濃厚な味わいが特徴。通常、アヒルの塩卵は茹でてみじん切りにし、お粥の具や料理の調味料として用いられることが多く、鹹蛋を丸ごと月餅に入れるのは、中国でも中秋節のみに限られます。
とろけるような黄身の塩味と、ほど良い甘さの餡がマッチした鹹蛋月餅は、まさに中秋節にしか味わえない旬の逸品。なかには1個の月餅に鹹蛋が2~3個入ったスペシャル版もあり、餡も黒餡や白餡、ナッツ入りの餡やハスの実入りの餡など、お店によって様々なバリエーションがあります。各店の味をいろいろ食べ比べて、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょう。
「中秋節」
旧暦の8月15日にあたる「中秋節(仲秋節)」は、十五夜の満月を愛でながら秋の豊作を祝う節句です。中国では祝日になるほど大きな伝統行事で、「春節」「端午節」と並ぶ三大節句のひとつとして盛大にお祝いします。この日は嫁いだ娘も生家に戻り、家族たちと食卓を囲んで久々の一家団欒を楽しむそうです。
中秋節は別名「団円節」とも呼ばれ、大変おめでたいことの意に使われています。中国ではどこも欠けていない満月を「円満・完璧」の象徴と考え、一年のうちでもっとも円に近い中秋の満月(十五夜)を特に大切にしています。
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