自然を愛して

田舎暮らし

国勢調査と老人

2010-10-06 22:52:18 | Weblog
平成22年国勢調査を10月1日に提出しましたが、国勢調査前のある日、テレビで国勢調査の宣伝ニュースを見ていたときのこと、
母が突然「国勢調査の歌」を歌い始めました。
「大正十年十月の一日には午前零時に国勢調査がおこなわる・・・」
その後に続く歌詞が思い出さないそうですが、どこかで聴いたようなメロディーだと思いましたら唱歌に似ています。
母も95歳過ぎてから、徐々に物忘れが多くなったと感じていますが、当時小学2年生ですのに良く覚えていたと感心しました。

早速「国勢調査の歴史」を調べてみましたら、大正十年は九年の間違いで、
第1回国勢調査は大正9年10月1日(西暦1920年に行われていました。唱歌も間違いなくありました。

第1回国勢調査は法律制定後から20年近くの年月が要し、国に挙げての大事業ですから、広報の一環として国、地方挙げての宣伝歌謡の募集が行われ、
そのうちの一部が「国勢調査宣伝歌謡集」として、当時の臨時国勢調査局から出版されています。
(唱歌、和歌、標語、川柳、都々逸から新磯節、新庄節、オバコ節、鴨緑江節、安来節、サノサ節など盛り沢山載せてあるそうです。)
国民も「文明国の仲間入り」を合言葉に意気込み名士による講演会、新聞の華々しい報道、旗行列、花電車、チンドン屋までが広報に活躍しました。
10月1日午前零時の前後には、各地ではサイレン、大砲が鳴り、お寺やお宮では鐘、太鼓を鳴らし、お祭り騒ぎだったようです。
母は今覚えていませんが、多分お寺の鐘か、お宮の太鼓は聴いていると思います。

老人のお話は「生き字引」と言われるように物忘れしない前に聞いておくと歴史の勉強に役立ちます。
国勢調査の歴史は「統計局ホームページ/国勢調査に関する詳細な解説」の中の“国勢調査の歴史”をお読みになると詳しく書いてあります。

       彼岸花の咲く風景


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