自然を愛して

田舎暮らし

フジコ・ヘミングの松江公演

2013-03-20 13:35:14 | Weblog
3月17日に県民会館で開かれたフジコ・ヘミング演奏会に行きました。
ピアニスト、フジコ・ヘミングの名前を知ったのは1999年NHKのドキュメント番組の「フジコ~あるピアニストの軌跡~」を見たときです。
夫は感激し「奇蹟のカンパネラ」のCDが発売されるとすぐ購入してよく聴いておりましたので、島根会場のチケットの販売を知らせましたら
私に行っても良いからと薦めてくれました。

共演はトビアス・ゴスマン指揮、スペイン・カメラー21オーケストラ
演奏曲目は良く知っている親しみやすい曲でした。

モーツァルト  序曲《フィガロの結婚》
ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第5番《皇帝》 変ホ長調 作品73
モーツァルト  ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 作品467より 第2楽章
リスト ピアノ独奏 ラ・カンパネラ パガニーニによる大練習曲 作品141-3
ドヴォルザーク チェコ組曲 ニ長調 作品39

●ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第5番《皇帝》
ピアノ協奏曲は大好きですが、そのうち《皇帝》は1番のお気に入りです。
第1楽章:アレグロ(変ホ長調 独奏協奏曲風 ソナタ形式)
第2楽章:アダージョ・ウン・ポーコ・モッツ(ロ長調 変奏曲形式)
第3楽章:ロンド、アレグロ(変ホ長調 ロンドとソナタの結合形式)
〔第1楽章はいきなりピアノの独奏で始まりますが、展開部は木管が第1主題を奏して始まり、豪快に協奏しながら
第1主題を中心に全合奏で力強く奏し華麗に締めくります。第2楽章は穏やかな旋律が広がり、
第3楽章は快活なリズムで始まり、終わり近くにティンパニが伴奏する中で、ピアノが静まっていく部分が印象に残っています。〕

●〔モーツァルト  ピアノ協奏曲 第21番〕 
第2楽章はモーツァルトの一番の人気曲だそうです。
スウェーデン映画『みじかくも美しく燃え』に使用され美しく流れる曲にうっとりします。

●〔ラ・カンパネラ パガニーニによる大練習曲 作品141-3〕
ラ・カンパネラと聞くと「魂のピアニスト、フジコ・ヘミング」と言われ圧倒的な存在感があります。
当日は風邪を引いてあまり耳が聞こえないとおしゃっていましたが、熱演で魂の響きが心に残る音楽会でした。
81歳ですが、いつまでもお元気でご活躍を祈っています。勇気をいただきました。

●〔ドヴォルザーク チェコ組曲 ニ長調 作品39〕
第1曲:前奏曲(バグパイプの音楽を思わせる牧歌的な調べ)
第2曲:ポルカ(叙情的で、中間部は浮き立つような明るい調べ)
第3曲:メヌエット(ボヘミアの民族色の濃いソウセツカー舞曲)
第4曲:ロマンス(フルートが弦をバックに感傷的に歌う夜想曲)
第5曲:フィナーレ(ボヘミアンの民族舞曲フリアントのリズムによる高揚感が溢れるフィナーレ)
初めて聴く曲だと思いますが、親しみやすい旋律で管弦楽も良いですね。

●アンコールで演奏された「ふるさと」は福島第一原発事故の影響を懸念して2011年に日本ツアーを断念した経緯がある
オーケストラ団が復興への願いを込めて演奏されただけあって心のこもった演奏で自然と目が潤んできました。
音楽はすばらしい

春の訪れと共に咲いた花たち
   
フラワーアレンジメント(山茶花、水仙)                 庭に咲いた桃の花

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