自然を愛して

田舎暮らし

ハマナスの自生地

2016-05-18 17:45:27 | Weblog

島根県大田市静間町垂水地区の近藤ヶ浜にハマナスの自生地があります。
日本海側の西限地として県の天然記念物に指定。
ハマナスの分布は海外では朝鮮半島、中国東北部、サハリン、カムチャッカ
日本では寒冷地の北海道に多く、本州では太平洋側では茨城県、日本海側では島根県に分布。
5月初めに鮮やかなハマナスの花が新聞に出ていましたので、見頃の8日に行きましたが花びらが落ちていて
がっかりしましたが、海岸の周囲には種々の植物があって写真を撮って楽しみました。
蕾が少々ありましたので15日に再度訪れ、念願かなってハマナスの花を観ることができました。
花数は少しでしたが色鮮やかな赤紫の花、蕾、緑の実を観察できて満足しました。

ハマナスについて


分類:バラ科、バラ属 和名:(浜茄子)(浜梨)
ハマナスは花径6㎝~8㎝です。
初夏から晩夏にかけて次々に花を咲かせますが、ひとつひとつの花は命は短い1日草です。
生育地は海岸の砂地、落用樹木、高さは1m~1,5m 
茎は枝分かれして立ち上がり、茎には細かい棘があります。
葉は奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)
『葉の形態の主脈の左右に小葉が羽状に並んでいるものです』
小葉は5枚~9枚、形は楕円形 
実の特徴は花の後でき実は偽果『子房以外の部分が加わってできる果実』で
紅く熟し、甘酸っぱくてビタミンCが豊富です。
現在は園芸用に品種改良されたものもあります。

周囲に咲いていた花

   ハナニガナ             ハナボッス

ハマニガナ(浜苦菜
分類:キク科、ニガナ属、被子植物、多年草、海岸の砂地に生育。
砂浜で長い地下茎を伸ばして増え、葉は3㎝~5㎝、長い葉柄があります。
花期は4月~10月、葉腋から長さ10㎝になる花茎を伸ばし、
2㎝~3㎝の黄色の頭花をつけ、総苞は筒形で長さ10㎜~11㎜、総苞片は内側より短い。
果実は痩果で長さ6㎝~7㎝になり痩果のくちばし状は太く短いそうです。
ハナボッス(浜払子
分類:サクラソウ科、オカトラノオ属、越年草
北海道から沖縄県まで広範囲に分布、海岸に生育。
高さ10㎝~40cm、茎は茎部から分岐して直立しています。
花は5月から6月に1㎝の小さな白花を咲かせ、花冠は先端に5つに分かれています。
葉は光沢があり、やや多肉質で、葉の付き方は互生で均等に陽が当たるよう螺旋状に付いています。
緑の葉に白の花は浜辺に良く映えます。


          ハマエンドウ                          コマツヨイグサ

ハナエンドウ(浜碗豆)
分類:マメ科、レンリソウ属 多年草
日本各地の海岸に分布。日当たりの良い砂地や岩場などによく見られます。
草丈は高くなく地表面に沿って茎を伸ばし這って広がります。
葉は偶数羽状複葉、葉の先端には巻きひげがあります。
花期は4月~7月。濃紫色の花を咲かせ、スイートピーに似ており可愛い花です。
実はエンドウマメのような形状です。
コマツヨイグサ(小待宵草)
分類:アカバナ科、マツヨイグサ属、多年草
北アメリカ原産。日本には明治時代後半に渡来して分布拡大。
河原、裸地、農耕地などに生育。
花期は5月~7月、腋に直径4cmほどの淡黄色の4弁花をつける可憐な花です。
草丈は20㎝~40cm茎は斜上または匍匐(ほふく)『地面を這って伸びる蔓状の茎』
根元からよく分岐し、葉は無柄で互生、長さ3㎝~7㎝の細長い縁は不規則なぎざぎざの鋸歯です。


          葉(5月8日撮影)                      花(5月15日撮影)
ハマヒルガオ(浜昼顔
分類:ヒルガオ科、ヒルガオ属、多年草
北海道から沖縄にかけて分布、海岸の砂地に生育。
開花時期は5月~6月 花径は4㎝~5㎝の淡紅色。花冠は浅く5つに裂けます。
花は5~6月に咲き、花柄は葉より長く、葉の上に抜き出て咲きます。
草丈は10cm~20cm。茎は砂の上を這い、茎が砂に埋もれて葉だけが出ます。
葉は腎心形、やや丸くて基部は左右に張り出し、葉はつやのある緑で厚みがあります。長さは2㎝~4cm、幅は3㎝~5cm。
実は果(さくか)『熟すると下部が裂け、種子が散布される果実』です。
8日には咲いていなくて、15日には綺麗なハマナスの花を見つけ季節の植物変化を観賞するのも楽しみがあります。

名前が分からない植物



ハマナス案内板の前にある山

      ツルニチニチソウ                       ニセアカシア
           
ツルニチニチソウ(蔓日々草
分類:キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属 多年草
開花は3月~7月 花に付く茎が直立し、青紫色の花が咲く。
筒状の合弁花で咳が5つに大きく裂けています。
原産地はヨーロッパ中部からコーカサス、観賞用に渡来したものが野生化して庭植え、道端、林の中で見かけます。
落ち着いた竹林の中に点在して目立ちましたが優しさを感じます。
ニセアカシア(和名はハリエンジュ(針槐))
分類:マメ科 ハリエンジュ属の北米原産の落葉高木
樹高は20m~25m、花は5月~6月に白色の総状花序で蝶形花を下垂し、強い芳香のある白い蝶形の花は10㎝~15cmほどの房状に大量に咲かせます。
葉は奇数羽状複葉で小葉は薄く5~9は、基部に1対の棘あり、小葉は楕円形で3~9対。
花の後に平たい5cmほどの鞘に包まれた4~5個の豆ができるそうです。
8日は満開できれいでしたが15日には花は一房も付いていませんでした。
用途は街路樹、公園樹、砂防・土止めに植栽、

         
   近藤ヶ浜

ハマナスの花が咲く所から五月晴れの空、美しい山陰海岸の海、白い砂浜、さざ波を聞きながら
美味し空気をいっぱい吸って夫婦で自然を満喫しました。

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