「CO2 ゼロ車を開発せよ」
このサブタイトルから、無公害車の開発のストーリーが書かれているのかと思い読み始めましたが、ちがう方法でのアプローチでした。そしてはからずも「サブプライム問題」と「リーマンショック」のことが少しわかりました。
興味ある文章がたくさん見られるビジネス小説でした。
「組織において目標とは達成されるためにある。そして未達の者には当然、能無しの烙印が押される。さらに一つのハードルを越えられれば、また次のハードルが設定されるというように、際限がない」
「人間がする仕事にはミスは必ず起こる。着目すべきは、それが許容範囲内にあるのかどうか。完璧を期するためには、膨大なコストがかかる。結果、原価が高くなり、製品そのものが市場競争力を失う」
「労多くして功少なしって労働は、企業において価値のないものとされる」
どの世界でも生き残るのは大変なようです。結果を続編があるのなら読んでみたいものです。