tonto's blog

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ハル

2011-09-20 | weblog

 ここ数年、映画をよく見に行くようになりました。本編が始まる前に、これでもかとたくさんの予告編が写されます。そんな中で宮崎あおいさんが出演する「神様のカルテ」という作品があるのを知りました。

 私は医療を題材とした小説や映画・テレビ番組はあまり見ません(意識して避けているのかもしれません)
 でも、主演の櫻井翔という俳優のことは知りませんけど、彼女がカメラマンを演じていると知り、急に興味がわきました。私が今持っているオリンパスの一眼は、彼女がイメージキャラクターとなっていて、そのカメラを首から下げ 撮影している姿 が感じよく、また似合っていて、購入を決めたようなものですから。

 先週、本屋でこの作品の文庫本を見つけ、映画を見る前に読んでおこうと思っていました。

 今日は台風前の秋雨前線による大雨。誰も来ない閑散とした仕事場で、時間つぶしに読み始めてしまいました。よくある病院を舞台にした、主人公が近代的な機器を駆使し、超人的に仕事をこなしていく医療現場が中心のお話ではありませんでした。

 中心になる内容はやはりシリアスなものでしたけど、上司や友人とのやりとりもとても興味深く楽しく、想像もしていないような「どんでんがえし」も。
 映画の予告編ではがん末期患者さんと主人公とのやりとりに感動するのかなと思っていましたが、小説を読んでいる途中で眼鏡が曇ったのは、がん患者さんのことではありませんでした。そんななか、奥様の「ハルさん」がとても魅力のある人でした。

 お勧めできる小説だと思います。これだけよかった小説ですから、もう映画はいいかな。いえ、宮崎あおいさんが演じるハルさんの「天真爛漫な笑顔」というものを見てみたい。