徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

写真基礎講座3日目 / 陽画と陰画、両方のフォトグラム体験

2013年05月12日 | 銀塩写真講座

今回のお題は
光と影で描くフォトグラム。
ただし
通常のフォトグラム実習ではなく
陽画と陰画の両方を体験する事がポイントです。



陽画法としてのフォトグラム実習では
熱で現像する感光紙を用いました。
アイロンの熱で現像できます。



この感光紙は未露光時は薄い黄色。
光があたると白に。
光があたらない部分は現像後
青に発色します。

作業は公園にて。
露光は太陽光でおこないました。 

光があたり過ぎると
真っ白の画面となるため
程よい光の加減を会得するまでは
なかなか思うような仕上がりにはなりません。

上手くできた例を紹介します。



蝶をモチーフとして露光した結果



蝶の痕跡を捉える事ができ
儚い印象の画像となりました。



コチラは
木漏れ日が射す中で
感光紙にロザリオを置き露光しています。
ロザリオは
神々しい光に包まれているように見えます。



太陽光での
陽画法を体験した後は
暗室にて
陰画法に取り組みました。



モノクロ印画紙を用いるフォトグラムは
光があたると黒に
あたらない部分は白に発色します。
先ほどの作業とは逆の階調となります。

同じモチーフでの露光結果を紹介します。







機械的に階調が反転するだけでなく
露光環境によって
描写の様子が異なる事に気付きます。



この光の作用こそ
写真の本質です。

photo (光の) - graph (図)


 記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。

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