徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ シルクスクリーン講座 2日目 基礎の確認と実験

2011年04月30日 | シルクスクリーンプリント講座


この日は段取りよく製版を済ませ
早々に刷り作業に取り組みました。

「基本動作を確実なものにしたい」という希望が
受講動機にあった事に対して
講師の清田もえ子さんは
“刷り作業”の注意点を書き出し、丁寧に解説されました。



ホワイトボードに書き出された注意点は
すべて慣れた頃に忘れがちな事柄ばかり。

あらためてこれらの事を頭に入れて
動作確認をおこないました。

ベタ面を刷るなど、単純な作業ほど難しい・・・。
基礎訓練の大切さが身に沁みます。



コチラは
たくさんの実験道具を持参してこられた方の作業です。



スクリーンを通して刷るのではなく
絵筆を走らせるように
インクヘラで下地を作り





その上からランダムに画像を刷った実験作です。



下地のインクには金粉が混ざっており
表面が微妙にキラキラと輝いています。





次作の進め方についての打ち合わせです。
前進するための秘策を検討中。

どのような展開が見れるのか?楽しみです。





記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■ 写真講座 2日目 作品制作にむけての基礎を学ぶ

2011年04月24日 | 銀塩写真講座


徳永写真美術研究所のテキスト
【写真の基礎知識】を用いて
撮影についての基礎講義をおこないました。



講義の後は実際に
様々なフォーマットのカメラを手に取りながら
カメラの構造や仕組みを確認しました。

次の授業までに
リバーサルフィルムで撮影し
撮影結果を検証。
その後は
作品として成立させるための
<イロハ>について
様々な実習を通して考えてゆきます。





記:徳永好恵

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■ 表現研究講座 1日目 不確かな実像の動画

2011年04月17日 | 表現研究講座


本講座は毎回が実験です。
グループワークを通して
写真表現について考え
研究することを主旨としています。

受講生の皆さんには
表現活動の下地となる
様々な体験を
積んでいただきたいと願っております。
進行役の私(徳永好恵)も
講座の中での気付きを楽しみにしています。



講座初日は
写真機発明までの過程を知る事から。

画家が下図を描く際に使用したカメラオブスクラを作りました。

徳永写真美術研究所には
カメラオブスクラの簡易キットがあるので
短時間で作ることができます。

今回の目的は
像を結ぶ現象を観察すること。



当日は柔らかな陽射のため
スクリーンに写る像が見やすい状態でした。



研究所に隣接する公園では
常にたくさんの子供たちが遊んでいるため
毎回、何人かは
私たちの活動に興味を示します。



一通りの観察が終った後で
写る像を動画として撮影した方がおられました。

そこには





自転車を走らせる子供の姿が
上下左右逆転して記録できていました。

この不確かな実像の動画は
なかなか魅力的なものでした。

これは・・・何かに展開できるかも知れません。





記:徳永好恵

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■ シルクスクリーン講座 1日目 はじめに・・・

2011年04月16日 | シルクスクリーンプリント講座


< はじめに >

現代は一昔前と比べると
気軽に印刷物を作れる時代になりました。
オフセット印刷
オンデマンド印刷
インクジェット印刷
など
印刷部数に適する選択ができます。

そのような時代に
何故に
シルクスクリーンなのか。

シルクスクリーンプリントは
美術史においては
複製芸術として位置づけられていますが
無制限に複製できるオリジナルなき複製術ではありません。

徳永写真美術研究所では
情報としての表現を追うのではなく
物質としての魅力に主眼を置く表現を研究しています。
そして
簡単・便利など効率面を優先することなく
技法の選択をおこないたいとも考えています。



シルクスクリーン技法を使用した作品では
1960年代に
アンディ・ウォーホルにより制作された作品群が有名です。
彼は当時の社会状況をテーマとするため
この技法を用いました。



現代
私たちが
この技法を使う意味とは?



そのような事を考えながら
本講座と向き合いたいと思います。

写真家のホンマタカシさんが
最近、シルクスクリーン技法による新作を発表されています。
その作品の意味とは?




今期は経験者の顔ぶれとなりました。
そのため
初心者を対象とする実習の予定でしたが
各自の受講目的に対応する内容に変更しました。



担当講師・清田もえ子さんによる基礎講義の後は
さっそく作品の構想についてディスカッションをおこないました。



授業後半は
製版原稿を作成する手順の復習をして講座初日を終えました。





記:徳永好恵


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■ 写真講座 1日目 写真史レクチャー

2011年04月10日 | 銀塩写真講座


一般的に写真誕生の年とされるのは1839年。
“写真”は比較的新しいメディアに属します。
しかし
写真誕生以前の歴史も重要です。
この日は
紀元前からの史実も含めて
写真史レクチャーをおこないました。



レクチャー用の道具類です。

3種類のカメラオブスクラ

19世紀後半から20世紀初頭に撮影されたポートレイト

その他もろもろ。





ポートレイトからは様々な事柄が読み取れます。
例えば






人物の顔をよく見ると、目が写っていません。
男性の顔には目の位置に2つの点が描かれています。
目のないポートレイトとなった理由は
撮影時間が長いため。
撮影中に何度もまばたきをした結果
目を描写できなかったのです。







ニセフォール・ニエプスによって
初めて画像を定着させる事に成功した画像の
撮影時間は8時間程であったとの事。
写真史上、とても重要な画像ですが
長時間撮影のため
前述の目が写らないレベルではなく
全体がぼんやりとしています。

写真の歴史は
感材研究の歴史と深く関っています。

20世紀に入ってからは
感光性を高めて撮影時間を短縮し
瞬間を捉える事も可能となりました。
現在も引き続き
高感度・高画質の研究が続けられ
いまや
皮膚の肌理までも描写できる時代です。

高度な技術を利用できる環境で
私たちは
何をどのように表現すればよいのでしょうか。

この写真講座では
技術を習得するだけでなく
様々な事を考える場としたいと思います。




記:徳永好恵

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■ 2011年度 TIPA写真塾開講

2011年04月01日 | お知らせ


2011年度TIPA写真塾がスタートします。

講座ラインナップ
【写真講座】
【シルクスクリーンプリント講座】
【表現研究講座】



当ブログでは
これまで通り授業記録を掲載してまいります。
しかし
2008年からの記録が存在しますので
同じ内容を繰り返さぬよう
今年度は少し趣向をかえた形を考えています。
具体的には
カリキュラムの紹介に重点をおくのではなく
講座での気付きを中心に記す予定です。

どうぞ
TIPA活動をお見守り下さい。


徳永写真美術研究所
担当講師 / 徳永隆之・徳永好恵・清田もえ子


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