徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 表現研究講座 6日目 サイアノ&シルク・・・ダブル試作の日

2011年06月26日 | 古典印画技法講座

前回のサイアノタイププリントの実習日は
雨天のため制作が進まず
本日もサイアノ制作の続きをおこないました。



この日は快晴とは言えませんが
まずまずのお天気。



ところが・・・
テストプリントが仕上がった頃に
またもや厚い雲に覆われ
太陽光が遮断されてしまいました。



今回も実験の域で作業を終えました。
次回、最後の講座日に勝負をかけます。



後半は
シルクスクリーンプリントに取り組みました。



製版作業の後は試し刷り。



この表現研究講座でのシルク作業は
写真からの視点で技法研究をおこないます。

写真の世界では
ネガ、ポジと呼ぶ画像の在り方があります。
しかし
シルクスクリーンプリントは
一つの画像で
ネガ・ポジ両方を兼ねる事ができます。

薄地に濃色で刷ればポジ画面が生まれます。
逆に
濃地に薄色で刷ればネガ画面が生まれます。
では
白黒2分割の下地にグレーを刷ると
どうなるか

ネガポジ共存画面が生まれるはず・・・という
実験をおこなう予定でしたが
この日は試し刷りまで。

サイアノ・シルク
両方とも試作の一日でした。



記:徳永好恵

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■ シルクスクリーン講座 6日目 それぞれの試作

2011年06月25日 | シルクスクリーンプリント講座

作品制作2日目。



作品をまとめる段階にさしかかった人にとっては
過去の作品との兼ね合いも考えながらの作業。



微妙な色の差異にもこだわり
最良の配色を検討されていました。



コチラは絵筆を持つ作業。
ドローイングと版表現を組み合わせる取り組みです。



複製芸術としての特性はさておき
モノタイプ(一点モノ)として
シルクスクリーンプリントでの表現研究に
意欲的に取り組む姿もあります。



次回で前期の講座が終了します。
これらの作業はどのように着地点を見い出すのでしょうか。
それぞれの試作の行方が楽しみでなりません。



記:徳永好恵

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■ 写真講座 6日目 暗室に慣れる 多諧調印画紙でのプリント

2011年06月19日 | 銀塩写真講座


本日から
プリント作業に取り組みます。



最初に多諧調印画紙の仕組みを解説。



この日の学習目標は
多諧調印画紙に対する
フィルター操作をマスターする事です。



一通りの作業を体験した後は
赤いセーフティーランプの空間に慣れるため
時間の許す限り暗室作業に励みました。





記:徳永好恵

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■ 表現研究講座 5日目 転写技法研究 地道な作業の魅力

2011年06月12日 | 表現研究講座


<転写技法研究>

転写技法には幾つか種類がありますが
今回は特別な道具を使わずにできる
手法に取り組みました。

その手法とは
コピー原稿を支持体に貼り
トナーを残して紙の繊維を取り除く手法です。



まずは
図版の準備から。
手のひらサイズくらいのコピー原稿を作成します。

次に
転写する支持体選び。
支持体は原稿が接着するモノであればO.K.
この日は木片を使いました。

手順は
支持体に原稿を貼り付け乾燥。
その後
画面に水を含ませて
指先をこすりつけ
コピー用紙の繊維を剥がします。



優しく指先を動かさなければ
トナーを引っかき画像面を破ってしまいます。



心静かに丁寧な作業が要求されます。



上の写真左側、少々亀裂ができてしまいましたが
薄い皮膜を印刷したような効果を生み出せました。



木目が美しいコチラは
切手を貼ればポストカードとして郵送できるサイズです。
作者によると
フランスに住む友人に送る予定との事。



今回は時間の都合上
転写の体験だけにとどまりましたが
絵画や立体造形物に
この転写技法をあわせるなど
他の技法と絡む事でも可能性を感じます。

なんといっても
手軽に実験できる点が良いですね。

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■ シルクスクリーン講座 5日目 本格的に制作スタート

2011年06月11日 | シルクスクリーンプリント講座


TIPAの各講座では
受講生の進度にあわせてフレキシブルな対応を
心がけています。
しかし
毎回のお題はきちんとあります。

この日から
シルクスクリーンプリント講座は
各自で作品制作を進めます。

制作初日より
早々に4枚の新たな判を作成し
意気込む姿がありました。



細部を見ると・・・



風景写真を元にした版
下地用の版
ドローイングやモノの断片の版
これらの版を組み合わせて
どのような作品に仕上がるのでしょうか。
楽しみです。



最初は下地を刷ります。
グラデーションに挑戦。



色の馴染み方がそれぞれ異なる仕上がりとなりました。
このグラデーションの上に
何が加わっていくのでしょう。
乞うご期待。



この日
“混色ガイド”という
道具を持参された方がおられました。
色の配合割合を示すとの事。

私は
このような道具が存在する事を
知らなかったので
驚きました。



記:徳永好恵

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■ 写真講座 5日目 モノクロフィルム現像

2011年06月05日 | 銀塩写真講座


今回
ようやく本格的に
モノクロ写真制作に着手します。

まずは、フィルム現像から。

暗室作業の中で
最も緊張するのがフィルム現像です。
なんといっても
万一の事があると
撮影が無効となりますので・・・。



現像タンクには幾つか種類があります。
その種類には一長一短あり
どの道具を選ぶかは
求める作業レベルに応じて選択します。



初心者が取り組みやすい道具もありますが
TIPAではコチラのタンクを使用。
この種のタンクは
フィルムをリールに巻く作業に
少々のコツと慣れが必要です。



上の現像タンクは
私が20数年前に
フィルム現像を習う際に購入したタンクです。
しかし、その後
ほとんど使う事がなかったため
未だに美品。
当時に記入した名前もしっかり残っています。

使用しなかった理由は
大型カメラもしくは中判カメラを
メインに使用していたため
このタンクを使う機会がなかったのです。



記:徳永好恵

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■ 6月のシルク同好会 関わり合う制作

2011年06月04日 | 活動レポート

6月のシルク同好会の様子です。



同好会は授業ではないので
各自、それぞれの制作を進めます。

当日は
通常授業の補講としての制作

シルク原稿の作成法確認とその他諸々・・・

おこなう方々の顔ぶれでした。



黙々と自身の制作に邁進するなか
コーヒーブレイク時には
互いに制作物に対しての意見を交換したり・・・



日常生活の雑談をしたり・・・
この日は“教育問題”についての話題が中心となりました。



シルク同好会といっても
シルクスクリーンプリントに限定することなく
お手伝いできることなら何でも対応。
上の写真は
印刷原稿の作り方のイロハを伝授中の図です。



次回のシルク同好会は
7月2日(土)
12:00-18:00
当研究所のシルク講座修了生・受講中の皆さま
ご都合がよろしければ、ご参加下さい。



記:徳永好恵


<お知らせ>


【1day ワークショップ 参加者募集中】
シルクスクリーン体験7月24日(日) / ピンホール写真研究9月11日(日)

【TIPA写真塾10月スタート講座 受講生募集中】
*写真講座  *表現研究講座  *シルクスクリーンプリント講座
* 詳細についてはコチラ * 

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■ お知らせ*夏の特別企画/1dayワークショップ開催

2011年06月01日 | お知らせ


徳永写真美術研究所では
通常、半年間を通しての講座を運営しておりますが
この度、夏の特別企画 “1dayワークショップ”として
シルクスクリーンプリントとピンホール写真の
ワークショップを開催いたします。



【シルクスクリーンプリント体験】 7月24日(日)13:00-17:00
写真やイラストを原稿にしたオリジナル図版を刷りましょう。
参加費 3,800円

【ピンホール写真の魅力研究】 9月11日(日)13:00-17:00
インスタントフィルムに対応するカメラを製作してピンホール写真の魅力を研究します。
参加費 3,800円

定員は各ワークショップとも8名です。
参加を希望される方はお早めにお申し込み願います。
詳しくは下記のページでご確認下さい。
http://www.tokunaga-photo.com/class.html

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なお、TIPA写真塾10月スタート講座も
受講生の募集を始めました。
こちらもご興味がありましたらご参加下さい。

銀塩写真制作に取り組む【写真講座】

写真表現のひきだしを増やす【表現研究講座】

版表現としての写真【シルクスクリーンプリント講座】



記:徳永好恵


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